宇宙はなぜ「暗い」のか? オルバースのパラドックスと宇宙の姿

津村耕司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784860645014
ISBN 10 : 4860645014
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
追加情報
:
191p;19

内容詳細

「夜が暗い」という不思議―宇宙の明るさから探る宇宙の姿。「宇宙が暗いなんて当たり前じゃないか」と思われるかもしれません。確かに私たちは毎日、太陽が沈んで夜になると、空が暗くなることを知っています。この夜の暗さこそが、「宇宙の暗さ」です。この当たり前に思えることは、じつはとても不思議なことで、「無限の空間に無限の恒星が一様に散らばっているとしたら、空は全体が太陽面のように明るいはず」という問題として、オルバースのパラドックスと呼ばれています。本書では、さまざまな角度から「宇宙の明るさ」について探ることでその疑問を解き明かし、その過程において、宇宙に関する基礎的な知識も自然に学んでいきます。

目次 : 1章 地球上から見た夜空の明るさ(夜空を見上げてみよう/ 光とは? ほか)/ 2章 宇宙から見た宇宙の明るさ(太陽系の惑星の動き/ 太陽系の大きさを測る ほか)/ 3章 赤外線で見た宇宙の明るさ(宇宙は宇宙塵に満ちている/ 温度と光の関係 ほか)/ 4章 X線で見た宇宙の明るさ(ブラックホールの正体/ 明るく輝くブラックホール ほか)/ 5章 夜空が暗い本当の理由(夜空はどこまで見えている?/ 星の寿命が足りない ほか)

【著者紹介】
津村耕司 : 1982年神戸市に生まれる。東北大学学際科学フロンティア研究所助教。天文学者。博士(理学)。2005年東北大学理学部宇宙地球物理学科(天文)卒業、2010年、東京大学大学院理学系研究科天文学専攻博士課程修了。宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(ISAS)宇宙航空プロジェクト研究員などを経て現職。大学時代からJAXA/ISASにて、ロケット実験CIBERや赤外線天文衛星「あかり」などを用いて、宇宙赤外線背景放射(赤外線での宇宙の明るさ)の観測的研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    オルバースのパラドックスについて、かつて読んだ本では宇宙膨張ともに、遠方の銀河の光の大部分は、膨張する方向に去ってしまうからだとの説明だった。つまり夜が暗いのは宇宙膨張の間接証拠でもあるとのことだった。ところがこの本の説明はちがう。より宇宙論的に、星そのものの寿命と関連した説明になっていた。読んでよかった。やはり最新の本は読んでおくべきだと思った。

  • oldman獺祭魚翁 さん

    なぜ夜空は暗いのか?何故宇宙は暗いのか? こんな事今まで考えたことが無かった。宇宙には星が無限にある ならば夜空はもっと明るいはず オールバースのパラドックスというそうです。5章に別れた内容は、とても解り易い天文学入門書。この手の本に出てくる数式も第5章に少しだけです。天文学の入門書として書かれたそうで、こんなタイトルになって居ます。勿論ちゃんと結論も書かれていますが、何より素晴らしいのは理科系が苦手な僕にもスラスラ読めた解り易い説明です。高校生なら楽々 中学生や小学校高学年でも読める入門書です。良書!

  • 勝浩1958 さん

    宇宙はなぜ「暗い」のか?レビューで語るわけにはいかないですが、宇宙のことを初心者でもある程度わかるように、やさしく説明されています。例えば、「空気のない宇宙でどうやって太陽のように星は燃えているのか。」言われてみると、ほんと不思議ですよね。答えは、水素などが核融合反応して光っている、ということになるそうです。最初の問いには「オルバースのパラドックス」に対する現代的な回答をすることで、謎解きは完成します。でも、私にはまだまだ分からないことだらけです。

  • shinano さん

    背景限界距離についてもう少し詳しく知りたい。現テクノロジーでの観測可能範囲と、宇宙年齢138億歳であっても宇宙膨張による138億光年以上の彼方に存在する銀河(恒星たち)からの光との考え方に、自分の頭がいまひとつきちんと理解できていない。算出された背景限界距離からすれば光の源である恒星の寿命は圧倒的に短いことはよくわかる。 天文・宇宙物理の書籍は新しいものが一般向けでは大事な要素だが、知りたい事柄や事象を説明するための基礎知識を分かりやすく敷いておかなければ理解への「光」を掴めないことを知る一冊。

  • 農明(ノウミョウ) さん

    宇宙論のお話ですが、結構な専門性の高い内容が易しく説明されていてわかりやすかったです。宇宙が暗いことを理解するためには、この空間がとてつもなく広大であるということを認識する必要がありました。宇宙の先はどうなっているかを考えるだけで夜も寝られなくなりました(笑)。

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津村耕司

東京都市大学理工学部自然科学科准教授。宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(ISAS)宇宙航空プロジェクト研究員、東北大学学際科学フロンティア研究所助教などを経て2019年から現職。2014年にNASA Group Achievement Awardを受賞(本データはこの書籍が刊行された当

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