SACD 輸入盤

『ニーベルングの指環』全曲 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー&ミラノ・スカラ座(1950 モノラル)(13SACD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC4072
組み枚数
:
13
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
SACD
その他
:
限定盤, ハイブリッド,輸入盤

商品説明


フルトヴェングラー『指環』(スカラ座1950)
世界初SACD化!


キングレコードがイタリア・チェトラ社の輸入LPを発売した当時(1983年)、これが1950年のライヴ録音とは信じられないくらいの音質で大騒ぎになりました。キングでは86年にこの復刻音源の制作元(DISCOS, Milano)から取り寄せたアナログ・マスターテープ(36巻!)から初CD化して発売(K00Y201〜14)。今回、30年ぶりにキング関口台スタジオで最新リマスタリング、それもマスターテープからのダイレクトDSD変換で、世界初SACD化発売になります!

【フルトヴェングラーの50年版の『指環』を聴いて 岡 俊雄】
「フルトヴェングラーの『指環』の全曲録音は1953年のローマ放送局版がすでにCD化されている。生命力にあふれた名盤だが、このトリノ放送版はテープ録音で、音質はケタ違いに凄かった。名だたるスカラ座のオーケストラのさん然たる演奏ぶり、舞台上の歌唱とのバランス、そのいずれをとってもこれは、フルトヴェングラーのおびただしいライヴ録音の中でも、ひときわ凄いもので、同時代のスタジオ録音の最上のものとくらべてもヒケをとらない。ピット内のオーケストラに対するマイクが近すぎ、金管が鳴りすぎたり、ややデッド気味な音だが、細部のよく入っていることに驚嘆する。演奏会前の客席のノイズも適当なリアリティを生み出しており、これはあらゆる角度からみて、1950年のライヴとしては奇蹟としかいいようのない音質をもっている。スカラ座の名演の神髄がここに具現化されたというほかはないほど聴きおわって、呆然たる思いをさせられた。」(1986年記)

【驚異のライヴ、スカラ座での『指環』1950 小林利之】
「キングレコードによる国内発売(LP、1983年)が実現して、ようやく聴き得たスカラ座の『指環』全4部作のオーソライズド盤は、その音質が、1950年のライヴとは信じがたいほどのクオリティをもっていたことで、まさに驚異的なものに感じられた。・・・(略)・・・音質だけではない、いやむしろ感動的なのは、全4部作の1作ごと、1幕ごとに、曲の開始から最後の消えていく音にいたるまで、終始一貫、恐ろしいまでの緊迫感を保持しつつ進むフルトヴェングラーの演奏の劇的生命感の迫力とその無類の美しさである。」(1986年記)

【ミラノ盤のほうが解釈が徹底しており、存在価値がある 宇野功芳】
「クナッパーツブッシュのワーグナーを最高のものと考える僕にとって、フルトヴェングラーの演奏はあまりにもソナタ形式的であり、意志的、主観的、人間的でありすぎ、つけ加えられたドラマがありすぎる。したがって音楽自体が自然に息づかず、ワーグナーを聴くよりはフルトヴェングラーの音楽を聴く感じが強い。(略)
しかしフルトヴェングラーの2種の『指環』全曲盤を比較すると、彼の体臭がより強く表れている、このミラノ盤のほうが解釈が徹底しており、存在価値があるように思われる。」(メーカー資料より)

【収録情報】
● ワーグナー:『ニーベルングの指環』全曲


1. 『ラインの黄金』全曲(KKC.4072/73)
2. 『ワルキューレ』全曲(KKC.4074/76)
3. 『ジークフリート』全曲(KKC.4077/80)
4. 『神々の黄昏』全曲(KKC.4081/84)

 キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
 フェルディナント・フランツ(バス)
 セット・スヴァンホルム(テノール)
 マックス・ローレンツ(テノール)
 ルートヴィヒ・ウェーバー(バス)
 ギュンター・トレプトウ(テノール)
 ヒルデ・コネツニ(ソプラノ)、他
 ミラノ・スカラ座合唱団(4)
 ヴィットーレ・ヴェネツィアニ(合唱指揮:4)
 ミラノ・スカラ座管弦楽団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

 録音時期:1950年3月4日(1)、3月9日(2)、3月22日(3)、4月4日(4)
 録音場所:ミラノ、スカラ座
 録音方式:モノラル(ライヴ)

 DSD Mastering
 SACD Hybrid
 完全限定プレス
 カートンボックス
 歌詞対訳付き解説書(548頁予定)

 ディスクは国内プレスとなります。

内容詳細

フルトヴェングラーとミラノ・スカラ座o.によるワーグナーで、1950年のライヴ録音。83年の発売時、音質の良さが大きな話題となった一枚だ。30年ぶりにアナログ・マスターにリマスタリングを施して収録。伝説的名演が鮮やかに蘇る。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. 楽劇「ラインの黄金」全曲

ディスク   2

  • 01. 楽劇「ラインの黄金」全曲

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総合評価

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1987年に出たFONIT CETRAの全曲CDと同...

投稿日:2017/04/11 (火)

1987年に出たFONIT CETRAの全曲CDと同傾向のステレオ効果を付加した音源を使ってSACD化している。これを聞くとイタリア盤CDでは薄いベールが2〜3枚かかっていたようで、それらが取れて随分とすっきりした。音がクリアになったのでフラグスタートの歌唱などは細身の透明感ある高音を出していたことがよくわかるようになった。メンブランなどから出ている最近のCDでは、ノイズリダクションを使い過ぎて高音が艶消しとなり、図太いアルト風の声に聞こえる場合があるが(それはそれで迫力があって感銘を受けていたのだが)、実際はだいぶイメージが違うようだ。 オーケストラの音もほぐれていて聞きやすく、会場ノイズ(聴衆の咳の類)も非常にリアルに鮮明に聞こえてくる。ちなみに86年に出たFONIT CETRAのハイライト盤(CD1枚)では87年盤や当SACDのようなステレオ効果は聞き取れず、音が団子状に固まっている。キングは1980年にミラノのDISCOSが制作したアナログマスターテープからSACD化しているので、孫世代かひ孫世代のマスターテープを使った可能性もある点が気がかりだったが、SACDを聞く限り87年のFONIT CETRA全曲CDよりも、すべての点で音質が上回っていると断言できる。2017年時点では最良の音質で聞けるスカラ座ライブ録音であり、買い直す価値は十分にあると思う。 私はこれまでリマスターが出るたびに購入してきたが、いつも期待外れに終わり、最初に出たFONIT CETRA全曲盤が最良だと思ってきた。しかし、ついにそれに代わるものが登場したのは慶賀に堪えない。なお、同じ指揮者のローマのライブ録音は、放送局のマスターテープは消去されアセテート盤からの板起こしとなる。テープが残っているミラノのライブ録音と比較して、どちらの音質が優れているかは、改めていうまでもない。当SACDは巨匠最後のセッション録音となったウィーンフィルとの「ワルキューレ」には及ばないものの、それに次ぐ良好な音源といえよう。

ROYCE さん | 神奈川県 | 不明

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フルトヴェングラーのリングを聴くなら、こ...

投稿日:2017/03/05 (日)

フルトヴェングラーのリングを聴くなら、この50年のスカラ座を採りたい。さてこのディスクだが、私は今回発売のSACD盤は所有しておらず、所有しているのはキングからの2回目のCD化のものである。これはチェトラのLPに比べても音がこもり気味で不満だった。今まで聴いたCDでは私はチェトラのLPの盤起こしのフランス協会盤か、アルトゥスの「ラインの黄金」の音が良かった。このSACD盤がそれらを上回る音質なら是非、大枚をはたいて買ってみたい。しかし、メーカーの宣伝文句からはそれがうかがわれない。

ドンナー さん | 神奈川県 | 不明

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映画ファンでもありまして、メディアが新し...

投稿日:2016/11/07 (月)

映画ファンでもありまして、メディアが新しくなるたびに「アラビアのロレンス」だとか「ゴッドファーザー3部作」、あと黒澤・小津ですかね、VHS→LD→DVD→BDとコレクションを買い替えて総入れ替え。こんなことに人生のエネルギーと金を費やすのはほんとにバカバカしいのですが、止まらない。そしてフルヴェン先生のヒストリカル音源もしかり。ウラニアのエロイカ、バイロイトの第九、戦後復帰の運命、5月25日も27日も、ブル8も44年49年54年しかもそれぞれ別の日のテイク・・・いったいそれぞれ板起こしだのSACDだの一体何種類買わせる気か? ・・・って、それなら買わなきゃいいだろう、と健常者の方々は簡単におっしゃるでしょう。それはその通り。病気の自分が悪いんです。ここにきてさらにリング、すでにローマはSACD化されているのですが、ミラノがついにSACDですか。ローマもミラノもLP時代から何種類も買っているのに・・・他の方も書かれていますが、音質がどれだけ向上しているか、それだけ。広告の写真のジャケット写真は昔出たミラノ国内盤リングと同じ。いや〜な予感。ウラニアなんかと違ってセットですから値が張る。実は同時発売のクナの57年バイロイト・リングは迷わずクリックしました。音は普通のCDの時でも十分いいですからね、期待できます。しかしこちらは・・・フルヴェン・ミラノは音悪いからな〜実は昔のLPまともに聞きとおしたことありません。耳が痛くなって。そんなわけでこちらいまだ迷っています。なんと罪作りな・・・

John Cleese さん | 静岡県 | 不明

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