ナンシー・フォーブス

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物理学を変えた二人の男 ファラデー、マクスウェル、場の発見

ナンシー・フォーブス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000063241
ISBN 10 : 4000063243
フォーマット
出版社
発行年月
2016年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19

内容詳細

科学史に燦然と輝く二人の男は、いかにして電磁場を発見し、ニュートン以来の機械的な世界観を覆す革新的な「場」の理論を作り出したのか。鍛冶屋の息子で、何でも自分で確かめる真摯な態度を貫いた実験家ファラデーと、地主で弁護士の息子で、群を抜いた天才理論家でありながら剽軽で奇抜な面ももつマクスウェル。場の発見を主軸に二人の生涯を描く。

目次 : 本屋の丁稚から研究所の丁稚へ 一七九一‐一八一三/ 今は「化学」と呼ばれる研究分野 一八一三‐一八二〇/ 電気と磁気の長い歴史 一六〇〇‐一八二〇/ 円形方向に作用する力 一八二〇‐一八三一/ 電磁誘導―磁気の変化が電気を起こす 一八三一‐一八四〇/ 推測が遙かな未来を先取りする 一八四〇‐一八五七/ 称号なしのマイケル・ファラデーのままで 一八五七‐一八六七/ 「これはどうなっているの?教えて」 一八三一‐一八五〇/ ケンブリッジでの切磋琢磨の日々 一八五〇‐一八五四/ 「力線」を「仮想流体」との類推で説明する 一八五四‐一八五六/ ここは冗談が通じない 一八五六‐一八六〇/ 光は電磁波だった! 一八六〇‐一八六三/ これは大当たり(!)だと思う 一八六三‐一八六五/ 田舎暮らし 一八六五‐一八七一/ キャヴェンディッシュ研究所の創設 一八七一‐一八七九/ マクスウェル信奉者たち 一八五〇‐一八九〇/ 科学史の新しい時代 一八九〇年以降

【著者紹介】
ナンシー・フォーブス : ベテランのサイエンスライター。理学・工学の分野で25年以上も活躍している。現在は、米国国防省のために働いている

ベイジル・メイホン : 技術と統計学の学位を持ち、王立電気・機械技術者団体の正規の役人を務めた。また引退まで、英国政府統計局のために働いた

米沢富美子 : 1938年大阪生まれ。1966年京都大学理学部卒業、京都大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。京都大学基礎物理学研究所助手、助教授、慶應義塾大学教授を経て、慶應義塾大学名誉教授。1996‐7年、日本物理学会会長

米沢恵美 : 1967年京都生まれ。1990年慶應義塾大学法学部卒業、カリフォルニア大学バークレー校経営学部修士課程修了、経営学修士。ファイザー株式会社、20世紀フォックスなどに勤務。認定NPO法人「国境なき子どもたち」翻訳ボランティア、東京都観光ボランティア通訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • まーくん さん

    鍛冶屋の息子で教育機会の無かったファラデー。彼が緻密な実験と透徹した直観力で切り拓いた電磁場。スコットランド大地主の息子で天才理論家マクスウェルが引継ぎ、世界観を覆す「場」の理論を生み出す。科学史上の二人の偉大な男の評伝。ニュートン以来の遠隔力の考えに納得せず電磁気力を近接作用として定式化した「場」の理論。その後、この場の考えは重力場として一般相対性理論にも用いられる。ニュートンは「巨人の肩の上に乗って見渡せた」と言ったが、アインシュタインは問われて、ニュートンではなくマクスウェルの肩の上に、と答えた。

  • Fondsaule さん

    ★★★★☆ 『電磁場の概念を人類の思考に持ち込んだファラデーとマクスウェル。その業績のの大きさは、どんなに強調しても、強調しすぎることはない。電磁場の概念は、電気、磁気、光を、一つの理論ににまとめた。ラジオ、テレビ、レーダー、衛星ナビゲーションや携帯電話をもたらし、我々の生活様式を大きく変えた』『しかし、ファラデーとマクスウェルの電磁場についての概念は技術の進歩に影響を与えたに留まらない。それより遥かに重要だったのは、科学者の自然観を覆したことだ』 物理学だけじゃなくて、世界を変えたんだ。

  • belier さん

    ファラデーとマクスウェル。電子機器に囲まれた現代生活はこの二人に深く負っている。にもかかわらずあまりどういう人か知らないままでいた。この二人の生涯を電気発見の物語もからめ、理論の説明を入れて一冊の本にまとめてくれた。マクスウェルは数学に長けていたという話ばかり聞いていたので、理論だけでなく実験にも精通していたというのを知って意外だった。残念ながら理論的な話にはついていけず。

  • coint さん

    ファラデーは数学ができなかったものの、当時の科学仮説を疑い、誤解を生まない形で表現する慎重さが重要な発明につながっていた。マクスウェルは従来の直感的なイメージよりも数式の自然さを重視しつつ、実験結果をないがしろにしないという、現代の科学の基本的な考え方が表れていた。両者の研究に対する向き合い方や人柄を楽しみながら感じ取ることができた。

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