ショスタコーヴィチ(1906-1975)

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SACD 輸入盤

ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番 フランク・ペーター・ツィンマーマン、アラン・ギルバート&北ドイツ放送エルプフィル

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BISSA2247
組み枚数
:
1
レーベル
:
Bis
:
Sweden
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明


フランク・ペーター・ツィンマーマンが
ショスタコーヴィチの2つの協奏曲を録音!
二挺のストラディヴァリウスの音色の違いにも注目。


SACDハイブリッド盤。フランク・ペーター・ツィンマーマンが自身はじめてとなるショスタコーヴィチの2つの協奏曲を録音しました。バロックから現代まで幅広いレパートリーを誇り、いずれの演奏も広く受け入れられている世界最高のヴァイオリニスト、ツィンマーマン。当録音は2012年12月に第1番、そして2015年10月に第2番を、ともにアラン・ギルバート指揮北ドイツ放送エルプフィルハーモニー交響楽団(旧北ドイツ放送交響楽団)と共演したライヴを収録したものです。
 ダヴィド・オイストラフに献呈された2つのヴァイオリン協奏曲。第1番は1947年から1948年にかけて作曲されましたが、12音技法を使うなどの前衛的な書法により、1948年2月に共産党による作曲家批判を受けたため、発表を控えました。その後、ジダーノフ批判が一段落したと考えられた1955年に日の目を見ることとなりました。全4楽章の当作品は沈鬱とした瞑想曲、切れ味抜群で軽妙なスケルツォ、かつてないほど壮大なパッサカリア、そして打楽器群大活躍のブルレスクで構成されております。なお、第3楽章と第4楽章との間におかれた長大なカデンツァですが、ツィンマーマンは自筆譜を元に演奏しているとのこと。通常演奏されているオイストラフ版との違いも興味深いところです。
 第2番は1966年から67年にかけて作曲され、この時代のショスタコーヴィチらしさをあらわした思索的、哲学的内容をいっそう深めた作品。室内楽的な明確な輪郭があり、全合奏の部分は極めて少ないのが特徴です。またヴァイオリンの独奏パートはまとまって休むことがほとんどなく、各楽章の中間部にそれぞれカデンツァを置いているのも特徴的です。
 ツィンマーマンは卓越したテクニックと、圧倒的な魅力である美音を武器にこのショスタコーヴィチを見事に歌い上げております。なお、2つの協奏曲でそれぞれ違うストラディヴァリウスを使用しているのも注目。第1番では、かつてクライスラーが所有していた1711年製の「Lady Inchiquin」を、第2番では1713年製の「ex Rodewalt」を演奏。ともに思わずうっとりしてしまう名器の音色を聴くことができます。(輸入元情報)

【収録情報】
ショスタコーヴィチ:
1. ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 Op.77 (I. 9:07/ II. 6:17/ III. 11:05/ IV. 4:42 = 31:28)
2. ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ハ短調 Op.129 (I. 12:36/ II. 9:02/ III. 7:37 = 29:23)

 フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
 使用楽器:ストラディヴァリウス製作、1: 1711年製「Lady Inchiquin」、2 :1713年製「ex Rodewalt」)
 北ドイツ放送エルプフィルハーモニー交響楽団(旧北ドイツ放送交響楽団)
 アラン・ギルバート(指揮)

 録音時期:2012年12月6,9日(1)、2015年10月29,30日(2)
 録音場所:ハンブルク、ライスハレ
 録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND


ユーザーレビュー

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妖艶な美しさに引き込まれるヴァイオリンの...

投稿日:2016/11/09 (水)

妖艶な美しさに引き込まれるヴァイオリンの音で聴くショスタコーヴィチ 第1番は第9交響曲に続いて書かれ 失望の「第九」が巻き起こした批判の嵐の下お蔵入りとなった 鎮めの第10交響曲発表後漸く日の目を見たが 気が抜けた麦酒宜しく音楽に込められた作曲者の声は時宜を逸していた あの戦後の時の渦中でしか響き得ない声があったのだが もう届かなかった だから遠くで鳴っているお囃子のように見えない祭り模様を想像するような聴き方をしていた少年時だった 十余年後の第2番もショスタコーヴィチの晩年と同時代に青春期を生きた者には交響曲から受けた同時代性の共感と衝撃を受けなかった だからわたしにはこのツィンマーマンとギルバートの演奏が初演の出会いだ 20世紀の古典として鑑賞した 第1番には戦争に傷ついた魂と出発の号砲に勇みたつ意気が 第2番には第14・15交響曲へ続く道が見て取れた ヴァイオリンの美音有りて初めて繙かれた物語と言おう 繰り返し耳傾けられる美しい作品となった 衷心より推薦する  

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

「わたしの交響曲は墓碑である」という“証言”の中の言葉によって象徴されるショスタコーヴィチの音楽と生涯への価値観の変質は、今もって盛んな議論と研究、演奏解釈によって再認識過程の最中にあるとも言えますが、作品によってはすでに演奏年数も75年に及び、伝統と新たな解釈の対照がごく自然におこなわれてきているとも言えそうです。 圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝ったショスタコ

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