CD 輸入盤

ヴィヴァルテ・コレクション第2集(60CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
88985332072
組み枚数
:
60
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明


SONY CLASSICAL VIVARTE BOX VOL.2
ヴィヴァルテ・コレクション第2集(60CD)
古楽の名プロデューサー、エリクソンが゙SONYで設立したヴィヴァルテ・レーベル
演奏・音質ともに高水準なアルバム60枚を再びお買得ボックス化!


当サイト売上1500セット超えとなった第1弾に続き、同じく60枚のセレクションで第2弾が登場。中世からロマン派までの音楽を、その時代に即した楽器(古楽器、ピリオド楽器)や奏法を使用することで、作曲者が想定していたサウンドに近づけようとする古楽運動の一翼を担った「ヴィヴァルテ・レーベル」の実績を手軽に概観できる大規模なセットです。
 各ディスクは オリジナルジャケットデザインの紙ジャケットに封入、240ページの別冊解説書付き(英語表記)。

 概要

【中世】
Disc1 ルーラント/聖母マリアの生涯
Disc10 ネーヴェル/ラス・ウエルガスの写本(13世紀スペインの音楽)
Disc51 ネーヴェル/ニコシアの宮廷音楽
Disc55-56 ルーラント/グレゴリアン・チャントの神髄

【ルネッサンス】
Disc8 ネーヴェル/ブリュメル:地震ミサ、怒りの日
Disc25 ネーヴェル/ラッスス:宗教的連作マドリガーレ
Disc52 ネーヴェル/マットイス・ピペラーレ:作品集
Disc53 ネーヴェル/スペイン大航海時代の音楽
Disc54 ネーヴェル/コスタンツォ・フェスタ:作品集

【バロック】
Disc2 レオンハルト/バッハ:カンタータ集
Disc3 ベルニウス/バッハ:モテット集
Disc9 ファン・デル・カンプ/バスのためのカンタータ集
Disc11-12 ウィルソン/サン・ロッコの饗宴〜ヴェネツィア1608年
Disc14 レオンハルト/フランス、クラヴサン作品集
Disc15 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ/ジェミニアーニ:合奏協奏曲集
Disc24 レオンハルト/オーストリアの歴史的オルガン
Disc37 ベルニウス/シュッツ:クリスマス物語
Disc38-39 ウィルソン/シュッツ:シンフォニア・サクレ第2集
Disc48 クイケン/1フリードリヒ大王の宮廷音楽
Disc49 レオンハルト/ヴェックマン、フローベルガー:チェンバロ作品集
Disc57-58 ウィルソン/ブクステフーデ:『最後の審判』
Disc59 ビルスマ/ヴィヴァルディ:協奏曲集
Disc60 マクラウド/ドイツ・バロック・カンタータ集

【古典派・前古典派】
Disc4-6 インマゼール/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
Disc13 クイケン/18世紀ドイツのフルート協奏曲
Disc16-17 ベルニウス/グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』
Disc18 ヴァイル/グルック:バレエ・パントマイム
Disc19-21 ヴァイル/ハイドン:ミサ曲集
Disc22-23 ヴァイル/ハイドン:パリ交響曲集
Disc26 ヴァイル/モーツァルト:ドイツ舞曲集
Disc27 ラルキブデッリ/モーツァルト:行進曲集、音楽の冗談
Disc28 ヴァイル/モーツァルト:序曲集
Disc29-30 ヴァイル/モーツァルト:セレナードによる交響曲集
Disc31 ヴァイル/モーツァルト:ホルン協奏曲集
Disc32 ラルキブデッリ/モーツァルト:弦楽五重奏曲
Disc33-34 インマゼール/ウィーン時代のモーツァルトのピアノ作品集
Disc40 ラルキブデッリ/ボッケリーニ:スターバト・マーテル
Disc50 ラルキブデッリ/ウェーバー:クラリネット五重奏曲

【ロマン派】
Disc7 ラルキブデッリ/ブラームス:弦楽六重奏曲集
Disc35 ラルキブデッリ/メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲
Disc36 ラルキブデッリ/メンデルスゾーン、ガーデ:弦楽八重奏曲
Disc41-43 ヴァイル/シューベルト:ミサ曲集
Disc44-45 ラルキブデッリ/シューベルト:ます、アルペジョーネ・ソナタ
Disc46 モッツァフィアート、ラルキブデッリ/シューベルト:八重奏曲
Disc47 モッツァフィアート/ハルモニームジーク集

 ヴィヴァルテ・レーベル

【古楽専門レーベル】
「テルデック」「セオン」「ドイツ・ハルモニア・ムンディ」など古楽に大きな実績を持つレーベルで活躍したプロデューサー、ヴォルフ・エリクソンは、その古楽への専門性を生かし、1989年、ソニー・クラシカルで、古楽専門レーベルVIVARTE(ヴィヴァルテ)を立ち上げます。
 エリクソンはそれまでにおこなったレコーディングで培った人脈を生かして数多くのアーティストを起用、本格的な時代考証を経た演奏の数々を優れた音質で収録し、ピリオド演奏の魅力を世に広めることに大きく貢献しています。

【優れた音質】
エリクソンは演奏だけでなく音質にもこだわっており、20ビット・レコーディングやSBMなどの技術により、演奏の繊細な情報を確実にとらえながらも雰囲気豊かなサウンドを実現することに成功しています。迫力ある古楽器の合奏から透明なアカペラまで、精緻な質感で美しく再現される音楽は実に魅力的。すべて入念にセッションの組まれたデジタル録音です。

【幅広い選曲】
ヴィヴァルテ・レーベルでは、古楽や古典派作品だけでなく、ロマン派作品も現代とは違う楽器で演奏されていたという観点から取り上げており、ブラームスやシューベルトでもピリオド楽器ならではの味わいのある表情が印象深く、目からウロコの響きにもたくさん出会るのも嬉しいところ。
 当セットでは、中世からロマン派まで作曲当時の演奏スタイルで再現し、作品本来の魅力を追及する方針が貫かれているのが大きなポイントで、さらに、現在入手不可能なアルバムも数多く収められているのも注目されるところです。
 参考までにかつてのジャケット画像を表示しておきます。(HMV)

 収録情報

Disc1 典礼聖歌で綴る『聖母マリアの生涯』
マリアにまつわる聖歌を、マリアの生涯をたどる順序で収録。一部を除きユニゾンで歌われていますが、曲に応じて混声、男声、女声と歌い分けて歌われているのもこの演奏の特徴。自然で清楚な歌唱です。

● イムヌス「めでたし、海の星」
● 聖母マリアの無原罪のやどりの祝日(12月8日)
● 聖母マリアの誕生の祝日(9月8日)
● 聖母マリアのお告げの祝日(3月25日)
● 聖母マリアの訪問の祝日(7月2日)
● 主の降誕の祝日(12月25日)
● 聖母マリアの潔めの祝日(2月2日)
● 聖母マリアの七つの苦しみの祝日(受難週の金曜日と9月15日)
● 聖母マリアの被昇天の祝日(8月15日)
● マニフィカトのためのアンティフォナ「聖なるマリアよ」
● マリアのためのアンティフォナ「めでたし女王」

 ニーダーアルタイヒ・スコラーレン
 コンラート・ルーラント(指揮)
 録音時期:1989年


Disc2 バッハ:カンタータ集
アーノンクールと「バッハ:カンタータ全集」を作り上げたレオンハルトによる、テノールとバスのためのカンタータ集。音楽の流れが実にスムーズである。小人数による編成演奏でで、レオンハルトらしい流麗な音楽による演奏です。ちなみにTeldecの全集では、ここに収録された演奏はアーノンクールが担当していました。

J.S.バッハ:
● カンタータ第27番「誰ぞ知らん、わが終わり如何に近づきたるかを」 BWV.27
● カンタータ第34番「おお永遠の炎、おお愛の泉よ」 BWV.34
● カンタータ第41番「イエスよ、いまこそ賛美を受けたまえ」 BWV.41

 テルツ少年合唱団員(ソプラノ&アルト)
 マルクス・シェーファー(テノール)
 ハリー・ファン・デル・カンプ(バス)
 テルツ少年合唱団
 バロック・アンサンブル
 グスタフ・レオンハルト(指揮)
 録音時期:1995年


Disc3 バッハ:モテット集
バッハのモテットは、教会での伝統的な合唱唱法によった厳格で重厚な表現に傾きがちですが、ベルニウスは極めて明晰な演奏を展開していきます。軽快なリズム感と透明な合唱の響きによって目が覚める様な新鮮な印象を受けます。最近では各パート1人でも歌われ録音されるようになってきたこれらのモテットですが、ここではコンチェルト様式のように、各パート1人または合唱になったりすることにより、強力なパルスと潜在的なエネルギーの優越感により大きな表現を醸し出すことに成功し、至福の時を私たちに提供してくれます。なお、「BWV.230」は偽作との説があるため、録音はされておりません。

● J.S.バッハ:モテット集 BWV.225-229

 アンドレア・エゲラー(ソプラノ)
 インガ・フィッシャー(ソプラノ)
 マルティン・ファン・デル・ジースト(カウンターテナー)
 マルクス・ブルッチャー(テノール)
 トーマス・ヘルベリヒ(バス)
 シュトゥットガルト室内合唱団
 シュトゥットガルト・バロックオーケストラ
 フリーダー・ベルニウス(指揮)
 録音時期:1989年

【ベルニウス】
1947年、南ドイツのルートヴィヒスハーフェンに生まれたベルニウスは、シュトゥットガルト音楽院とチュービンゲン大学に学び、在学中の1968年にシュトゥットガルト室内合唱団を組織、以来、40年以上にわたって活動を共にして来ました。その間、ドイツを中心に高い評価を受けており、さまざまな賞を受賞してもいます。
 ベルニウスは古楽に精通しており、バッハから古典派までの作品では古楽器を使用して演奏しますが、19世紀なかば以降の作品については、通常の楽器の比較的小編成のオケによるスタイルを採用、合唱団の表現力を生かした演奏を聴かせてくれます。


Disc4-6 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
インマゼールのフォルテピアノの演奏は、自由闊達さでは最右翼の存在。初期の第1番と第2番ではインマゼール自身の即興によるカデンツァも聴きもの。インマゼールは2008年には手兵アニマ・エテルナを指揮して交響曲全曲録音を成し遂げ、フォルテピアノ奏者としては長年にわたってピアノ・ソナタ集、チェロ・ソナタ全曲、ピアノ三重奏曲集などを録音し、古典派を完成に導きロマン派の扉を開いたベートーヴェンの伝統と革新性を強く表出する演奏解釈は高く評価されています。ヴェラ・ベスの小気味よいヴァイオリンが聴けるヴァイオリン協奏曲も収録。ブルーノ・ヴァイル率いるカナダのオリジナル楽器アンサンブル、ターフェルムジークがサポート。

ベートーヴェン:
● ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
● ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
● ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
● ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
● ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』
● ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61

 ジョス・ヴァン・インマゼール(フォルテピアノ)
 ヴェラ・ベス(ヴァイオリン)
 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
 ブルーノ・ヴァイル(指揮)
 録音時期:1995-1997年


Disc7 ブラームス:弦楽六重奏曲集
アンナー・ビルスマ率いるピリオド楽器のアンサンブル、ラルキブデッリが取り組むブラームスの弦楽六重奏曲。後期ロマン派の中でも新古典主義とも評されたブラームスをピリオド楽器で演奏するという大変意欲的な試み。ガット弦の響きが織り成すブラームスの室内楽の深遠な世界が、刺激に満ちた新たな音空間として聴くものの前に浮かび上がります。この鮮烈な演奏は一聴の価値があります。

ブラームス:
● 弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 Op.18
● 弦楽六重奏曲第2番ト長調 Op.36

 ラルキブデッリ
  アンナー・ビルスマ(チェロ)
  ヴェラ・ベス(ヴァイオリン)
  ユルゲン・クスマウル(ヴィオラ)
  フース・ジューケンドゥルップ(ヴィオラ)
  ケネス・スロウィック(チェロ)
  マリリン・マクドナルド(ヴァイオリン)

 録音時期:1995年


Disc8 ブリュメル:地震ミサ、怒りの日
フランドル楽派の作曲家アントワーヌ・ブリュメル[c.1460-c.1520]の魅力的な2作を収めたアルバム。世界初録音だったもので、各声部1人による均整のとれたウエルガス・アンサンブルの精妙な歌唱が、作品の耽美的なまでに美しい旋律と、各声部の響きあう魅力を伝えてくれます。

ブリュメル(ブルーメル):
● ミサ「見よ、大地が大きく揺れ動き(地震ミサ)」
● セクエンツァ「怒りの日」

 ウエルガス・アンサンブル
 パウル・ヴァン・ネーヴェル(指揮)

 録音時期:1990年


Disc9 バスのためのカンタータ集
オランダのバロック歌手、ハリー・ファン・デル・カンプが、イタリアから伝えられた初期バロックがドイツで花開いた様子がうかがえるように組まれた曲を選曲。伸びやかで柔軟な声と、微妙な歌いまわしによって、この時代の作品の宗教観が感じられる演奏です。

● ローゼンミュラー:預言者エレミアの哀歌 聖木曜日用(第1朗読、第1章1〜5節)
● ヨハン・クリストフ・バッハ:おお神よ、汝はいかにして怒りに燃え立ち
● ブクステフーデ:わが心は整えり
● ブクステフーデ:われは復活であり
● ヴェックマン:疲れし者、重荷を負いし者、みなわが許に来たらん
● シュッツ:われは身を横たえて眠り
● シュッツ:わが子、アブサロン
● トゥンダー:めでたし、夫の父
● ブルーンス:深き淵より
● ローゼンミュラー:預言者エレミアの哀歌 聖金曜日用(第1朗読、第2章8〜11節)

 ハリー・ファン・デル・カンプ(バス)
 ピリオド・インストゥルメント・アンサンブル
 録音時期:1995年


Disc10 ラス・ウエルガスの写本(13世紀スペインの音楽)
ネーヴェルが20年の歳月を注ぎ、写本のファクシミリから読み解いた音楽。満を持して形にした音楽は、息を吹き返した中世が見事に蘇ったというべく、今までになかった独特な仕上がりです。

● 輝かしき血統より生まれし
● 誰しも皆、十字架にかからむ
● おお、マリア、海の星
● 臨終の血より
● あまねく知られたるベリアル
● サンクトゥス
● アニュス・デイ
● ベネディカム・ドミノ
● 南風は穏やかに吹く
● いざ、信徒らの御母よ
● 誰がわが頭に
● けがれなきカトリック教徒よ
● 哀れなる人よ

 ウエルガス・アンサンブル
 パウル・ヴァン・ネーヴェル(指揮)
 録音時期:1992年


Disc11-12 サン・ロッコの饗宴〜ヴェネツィア1608年
1608年の「サン・ロッコの祝典」の再現企画。当時のヴェネツィアの華やかな行事の再現はこれまでにも幾つか録音されていますが、こちらも様々な楽器構成によって、音楽の輝きを導き出した演奏です。

● ガブリエリ:トッカータ
● ガブリエリ:ラッパを吹き鳴らせ、新月に
● ガブリエリ:カンツォーナ第17番
● グランディ:ああ、なぜあなたは泣くのか
● チーマ:ヴァイオリン、コルネットおよびヴィオローネのためのソナタ
● ガブリエリ:甘美なイエス、父の御姿よ
● グランディ:おお、あなたはなんと美しいことか
● ガブリエリ:エコーのカンツォーナ
● ガブリエリ:恐れとわななきが
● チーマ:コルネットとトロンボーンのためのソナタ
● ガブリエリ:3つのヴァイオリンのためのソナタ
● グランディ:わたしたちは主に向かって歌う
● ガブリエリ:ソナタ第19番
● ガブリエリ:教会において
● ガブリエリ:カンツォーナ第5番
● ガブリエリ:神に向かって喜びの叫びをあげよ
● グランディ:我を救いたまえ
● ガブリエリ:ソナタ第18番
● ガブリエリ:主に向かって歌え
● チーマ:ヴァイオリンとヴィオローネのためのソナタ
● ガブリエリ:第1旋法のカンツォーナ
● ガブリエリ:あなたの慈しみは、主よ
● ガブリエリ:カンツォーナ第10番
● バルバリーノ:おお、聖なる宴よ
● ガブリエリ:第1旋法のトッカータ
● ガブリエリ:マニフィカト
● ガブリエリ:あなたが誉められた主である
● モンテヴェルディ:めでたし、元后
● カスタルディ:「利口者」と名付けられたるカプリッチョ

 ラ・カペラ・ドゥカーレ
 ムジカ・フィアタ・ケルン
 ローランド・ウィルソン(指揮)
 録音時期:1994年


Disc13 18世紀ドイツのフルート協奏曲
トラヴェルソの名手バルトルド・クイケンがソロをつとめた演奏。技巧も当然ながら、見事な呼吸法によって、エスプリやら微妙なニュアンスやらが手に取るように感じられる演奏です。

● カール・シュターミッツ:フルート協奏曲ト長調 Op.29
● フランツ・クサヴァー・リヒター:フルート協奏曲ホ短調
● ヨハン・シュターミッツ:フルート協奏曲ト長調
● ホフマン(ハイドン):フルート協奏曲ニ長調
● グルック:精霊の踊り

 バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ:協奏曲)
 クレール・ジモン(フラウト・トラヴェルソ:グルック)
 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
 録音時期:1991年


Disc14 フランス、クラヴサン作品集
ルイ15世治下の爛熟した宮廷で生まれた舞曲の形式の作品を、フランス的な軽みを生かしつつ荘重にレオンハルトが弾いたもの。左右の手のずらしぐあいや微妙に伸縮など、レオンハルトのニュアンスに富んだ演奏が想像力をかきたててくれます。

● フォルクレ:クラヴサン組曲ニ長調(原曲:ヴィオールのための組曲第3番)より
● フォルクレ:クラヴサン組曲ト短調(原曲:ヴィオールのための組曲第4番)より
● クープラン:威厳またはフォルクレ
● デュフリ:フォルクレ

 グスタフ・レオンハルト(クラヴサン)
 録音時期:1991年


Disc15 ジェミニアーニ:合奏協奏曲集
ターフェルムジークの演奏は、技術的水準の高さだけでなく、美しい音色とそのバランスのよさが絶品です。この演奏でも、イタリア・バロックの瑞々しい表現とメリハリのきいた表情作りが斬新に聴こえるはずです。

ジェミニアーニ:
● 合奏協奏曲ニ短調 Op.2-3
● 合奏協奏曲ハ短調 Op.2-1
● 合奏協奏曲イ長調 Op.2-6
● 合奏協奏曲ハ短調 Op.2-2
● 合奏協奏曲ニ長調 Op.2-4
● 合奏協奏曲ニ短調 Op.2-5
● 合奏協奏曲ハ長調(コレッリのソナタ Op.5-3による)
● 合奏協奏曲ト短調(コレッリのソナタ Op.5-5による)

 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
 録音時期:1990年


Disc16-17 グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』
カウンターテナーのマイケル・チャンスが、オルフェオ役を歌っているのがこの録音の最大の聴きものです。また、弦の独特のボウイングから生まれる流麗なガットの響きが、この歌劇の素晴らしい美しさを描き出しています。

● グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』全曲(1762年ウィーン版)

 マイケル・チャンス(カウンターテナー)
 ナンシー・アージェンタ(ソプラノ)
 シュテファン・ベッカーバウアー(ボーイ・ソプラノ)
 シュトゥットガルト室内合唱団
 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
 フリーダー・ベルニウス(指揮)
 録音時期:1991年


Disc18 グルック:バレエ・パントマイム
グルックのバレエ音楽『ドン・ジュアン』は、モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』でおなじみの題材による管弦楽作品で、ファンダンゴ風など様々な曲想の舞曲が入れ替わり立ち替わり現れ、やがて「幽霊と復讐の女神達の踊り」という戦慄的な終盤に至るという聴き応えのある作品です。

グルック:
● バレエ・パントマイム「ドン・ジュアン」
● バレエ・パントマイム「セミラーミス」

 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
 ブルーノ・ヴァイル(指揮)
 録音時期:1992年



Disc19-21 ハイドン:ミサ曲集
ティンパニが大活躍する『戦時のミサ(太鼓ミサ)』での雄弁を極めたオーケストラ・パートは特に聴きもので、ハイドンの天才ぶりがダイレクトに伝わってきます。テルツ少年合唱団の起用もその純真な響きの美しさゆえ、大人の合唱団にはない魅力を獲得。

ハイドン:
● ミサ曲第8番変ロ長調 Hob.XXII:10『ハイリヒメッセ』
● マーレ・クラウスム Hob.XXIVa:9
● モテット『くるおしく 浅はかな心配は』 Hob.XXI:1-13c
● モテッティ・デ・ヴェネラビリ・サクラメント Hob.XXIIIc:5a-d
● マリー・テレーゼ王妃のためのテ・デウム Hob.XXIIIc:2
● ミサ曲第10番変ロ長調 Hob.XXII:12『テレジア・ミサ』
● ミサ曲第9番ニ短調 Hob.XXII:11『ネルソン・ミサ』
● ミサ曲第7番ニ短調 Hob.XXII:9『戦時のミサ(太鼓ミサ)』
● サルヴェ・レジナ Hob.XXIIIb:2
● モテット『天より来たりし祝福された恋人達よ』 Hob.XXIIIa:G9

 アン・モノイオス(ソプラノ)
 イェルク・ヘリング(テノール)
 ハリー・ファン・デル・カンプ(バス)、他
 テルツ少年合唱団
 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
 ブルーノ・ヴァイル(指揮)
 録音時期:1994-1998年



Disc22-23 ハイドン:パリ交響曲集
ブルーノ・ヴァイル&ターフェルムジークによる、ハイドン交響曲集。複雑な対位法を鮮やかに処理するアンサンブルとニュアンスの多彩さ。速めのテンポ、冴えるリズム。弾けんばかりの弦の弓、吹き鳴らすホルンと高域技巧。スリリングで、痛快なハイドン演奏。この録音では、ハイドン研究家 ロビンズ・ランドンが監修しており、芸術的・音楽学的コンサルタントとして、新たに楽譜を用意し、録音に立会い、楽団員の解釈上の疑問に答える役を担っているとのことです。ランドンは以前聞いたターフェルムジークの演奏に、19世紀の重々しさからの開放を聞き、楽譜に忠実に再現されていることに衝撃を受けたとのこと。それをきっかけとしてこのランドン監修が実現しました。

ハイドン:
● 交響曲第82番ハ長調「熊」
● 交響曲第83番ト短調「めんどり」
● 交響曲第84番変ホ長調
● 交響曲第85番変ロ長調「王妃」
● 交響曲第86番ニ長調
● 交響曲第87番イ長調

 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
 ブルーノ・ヴァイル(指揮)
 録音時期:1994年


Disc24 オーストリアの歴史的オルガン
古楽界の巨匠レオンハルトが自己の原点であるオルガンに回帰してのシリーズ。オーストリアで修復された2台の17世紀の大型オルガンを使用しての荘厳な演奏。オルガン音楽の本質的な魅力を伝えてくれます。

● ケルル:パッサカリア ニ短調
● フローベルガー:リチェルカール ト短調
● フィッシャー:シャコンヌ ヘ長調
● シュペート:エコー・トッカータ第4番ニ短調
● パッヘルベル:我ら皆唯一の神を信ず
● パッヘルベル:アリアと変奏ヘ長調
● ムファット:トッカータ第1番ニ短調
● ハスラー:トッカータ第8番ト長調
● エルバッハ:第4旋法のカンツォーナ
● シュペート:トッカータ第1番ニ短調
● ポリエッティ:第1旋法のリチェルカール第3番
● ケルル:カンツォーナ第5番ハ長調
● パッヘルベル:トッカータ ハ長調
● パッヘルベル:アリア「ゼバルディーナ」と変奏 ヘ短調
● ムファット:トッカータ第5番ハ長調

 グスタフ・レオンハルト(オルガン)
 録音時期:1995年


Disc25 ラッスス:宗教的連作マドリガーレ
ルネサンス音楽の中で、とりわけ纏綿たる情緒を聴かせるラッススの最後の3部21曲から成る大作です。情感がしたたるようなソノリティが感情移入を誘います。歴史的研究による器楽の使用法も効果的。
 バーゼル・スコラ・カントルムで学んだベルギーの指揮者、パウル・ヴァン・ネーヴェルは、ルネッサンス・ポリフォニーの権威としても有名な存在。ここでも旋律と文脈に埋め込まれている細かな情報などを調査・研究し、手兵のウエルガス・アンサンブルを指揮して見事な成果を上げています。

● ラッスス:宗教的連作マドリガーレ「聖ペテロの涙」

 ウエルガス・アンサンブル
 パウル・ヴァン・ネーヴェル(指揮)

 録音時期:1993年


Disc26 モーツァルト:ドイツ舞曲集
ここに聴くモーツァルトは、オリジナル楽器を用いた味わいのある響きと共に、生き生きとした躍動感を身上とし、舞曲らしい快い流れを保った演奏です。

モーツァルト:
● 6つのドイツ舞曲 K.509
● 6つのドイツ舞曲 K.536, K.567
● 6つのドイツ舞曲 K.571
● 12のドイツ舞曲 K.586

 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
 ブルーノ・ヴァイル(指揮)

 録音時期:1991年


Disc27 モーツァルト:行進曲集、音楽の冗談
名手ビルスマを中心とする古楽器のアンサンブル「ラルキブデッリ」の颯爽たる演奏。ナチュラル・ホルンを加えたモーツァルトの逸品ばかりを集め、冒頭から音楽する歓びに満ちた精緻な美しさで、古雅な響きに浸る楽しさを満喫出来る1枚です。

モーツァルト:
● 行進曲ニ長調 K.445
● 行進曲ヘ長調 K.248
● 行進曲ニ長調 K.290
● 2本の管楽器のための12の二重奏曲変ホ長調 K.487より第5番ラルゲット&第2番メヌエット(アレグレット)-トリオ
● ホルン五重奏曲変ホ長調 K.407
● 2本の管楽器のための12の二重奏曲 K.487より第10番アンダンテ&第8番アレグロ
● 音楽の冗談 K.522
● ディヴェルティメント(断章)ヘ長調 K.288よりアレグロ
● ディヴェルティメント ニ長調 K.246b(K.320b)

 ラルキブデッリ
 録音時期:1990年


Disc28 モーツァルト:序曲集
現在においても意外と少ない、古楽器によるモーツァルトの序曲集。キレのよいフレージングとテンポの速さが、古楽器の響きの軽さを一段と引き立てています。この「アイネ・クライネ」も、ガット弦の独特な余韻によって、美しさと楽しさが両立された演奏です。

モーツァルト:
● 「イドメネオ」 K.366 序曲
● 「後宮からの逃走」 K.384 序曲
● 「劇場支配人」 K.486 序曲
● 「フィガロの結婚」 K.492 序曲
● 「ドン・ジョヴァンニ」 K.527 序曲
● 「コジ・ファン・トゥッテ」 K.588 序曲
● 「皇帝ティートの慈悲」 K.621 序曲
● 「魔笛」 K.620 序曲
● セレナード第13番ト長調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」

 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
 ブルーノ・ヴァイル(指揮)
 録音時期:1991年


Disc29-30 モーツァルト:セレナードによる交響曲集
機会音楽として作曲された多楽章形式の『セレナード』は、当時抜粋されて演奏会用に転用されることがしばしばあり、その習慣に基づいて、ここではシンフォニー形式で演奏。軽快なテンポと鮮やかな響き、生き生きとした躍動感と快い流れを保った演奏です。

モーツァルト:
● セレナード第1番による交響曲ニ長調 K.100(62a)
● セレナード第4番による交響曲ニ長調 K.203(189d)
● セレナード第7番「ハフナー」による交響曲ニ長調 K.250(248b)
● セレナード第3番による交響曲ニ長調 K.185(167a)
● セレナード第5番による交響曲ニ長調 K.204(213a)
● セレナード第9番「ポストホルン」による交響曲ニ長調 K.320

 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
 ブルーノ・ヴァイル(指揮)
 録音時期:1991年


Disc31 モーツァルト:ホルン協奏曲集
オランダの名手コスターがナチュラル・ホルンを用いて録音したもの。柔和な音色で奏でるモーツァルトは素朴さというよりも洗練で典雅な情緒を醸し出しています。(1)と(5)は、音楽学者ロバート・レヴィンの協力のもと復元された版によっています。

モーツァルト:
1. ロンド 変ホ長調 K.371
2. ホルン協奏曲第2番変ホ長調 K.417
3. ホルン協奏曲第3番変ホ長調 K.447
4. ホルン協奏曲第4番変ホ長調 K.495
5. ホルン協奏曲第1番ニ長調 K.412(386b)

 アブ・コスター(ナチュラル・ホルン)
 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
 ブルーノ・ヴァイル(指揮)

 録音時期:1992-1993年


Disc32 モーツァルト:弦楽五重奏曲
名手ビルスマを中心とする古楽器のアンサンブル「ラルキブデッリ」による、速いテンポでの躍動感のある演奏。そしてゆっくりとした楽章では、ガット弦の余韻と長いフレージングによって、モーツァルトの嘆息が表現された演奏です。

モーツァルト:
● 弦楽五重奏曲第3番ハ長調 K.515
● 弦楽五重奏曲第4番ト短調 K.516

 ラルキブデッリ
  ヴェラ・ベス(ヴァイオリン)
  ルシー・ファン・ダール(ヴァイオリン)
  ユルゲン・クスマウル(ヴィオラ)
  ヘイス・ベス(ヴィオラ)
  アンナー・ビルスマ(チェロ)

 録音時期:1994年


Disc33-34 ウィーン時代のモーツァルトのピアノ作品集
モーツァルトがウィーン時代に書き残したピアノ・ソナタ第14〜16番や幻想曲・ロンド等を収録しており、インマゼールが得意としているモーツァルトの鍵盤作品への刺激的アプローチで演奏したもの。

モーツァルト:
● ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457
● 幻想曲 ハ短調 K.475
● メヌエット ニ長調 K.355(K.576B)
● ロンド ニ長調 K.485
● ピアノ・ソナタ第18番ヘ長調 K.533/494
● 幻想曲 ニ短調 K.397
● ロンド イ短調 K.511
● ピアノ・ソナタ第15番ハ長調 K.545
● アダージョ ロ短調 K.540
● ピアノ・ソナタ第16番変ロ長調 K.570
● ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 K.576
● 幻想曲 ハ短調 K.396

 ジョス・ヴァン・インマゼール(フォルテピアノ)
 録音時期:1996年


Disc35 メンデルスゾーン:弦楽五重奏曲
「ラルキブデッリ」が演奏した、17歳と36歳のメンデルスゾーンの作品。古典的なオブラートに包まれたロマンの色彩感が、絶妙な弓使いによって軽妙洒脱な語り口で静謐に描きだされた演奏です。

メンデルスゾーン:
● 弦楽五重奏曲第1番イ長調 Op.18
● 弦楽五重奏曲第2番変ロ長調 Op.87

 ラルキブデッリ
  ヴェラ・ベス(ヴァイオリン)
  ルシー・ファン・ダール(ヴァイオリン)
  ユルゲン・クスマウル(ヴィオラ)
  フース・ジューケンドゥルップ(ヴィオラ)
  アンナー・ビルスマ(チェロ)

 録音時期:1999年


Disc36 メンデルスゾーン、ガーデ:弦楽八重奏曲
メンデルスゾーンと、北欧デンマークの作曲家で、メンデルスゾーンの跡を継いでライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者をつとめたガーデによる、弦楽八重奏曲をカップリングしたアルバムです。弦楽四重奏団をふたつ要する編成によるメンデルスゾーンのこの若書きの名曲は、彼の室内楽の中でももっとも人気の高い1曲です。どちらもガット弦による透明度の高い演奏で、曲の本質をついた名演となっています。

● メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20
● ガーデ:弦楽八重奏曲 ヘ長調 Op.17

 ラルキブデッリ&スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズ

 録音時期:1992年


Disc37 シュッツ:クリスマス物語
モンテヴェルディの「倫理的・宗教的な森」を、ヨーロッパの著名なソリストを起用して全曲演奏し、その完璧な解釈で絶賛を博したフリーダー・ベルニウス。シュトゥットガルト室内合唱団を組織して、欧米初め世界各地で演奏会を開き、多くの国際的な賞を獲得しています。シュッツの作品でも最も親しみやすい語法で書かれたこの作品は、精緻に巧みに構築された構造を持っています。ベルニウスの意図と各奏者との高い共同作業が、この本質をしっかりと捉え、我々に提示してくれます。

シュッツ:
● クリスマス物語 SWV.435
● イエス・キリストの復活の物語 SWV.50

 シュトゥットガルト室内合唱団
 シュトゥットガルト・バロック管弦楽団
 フリーダー・ベルニウス(指揮)

 録音時期:1990年


Disc38-39 シュッツ:シンフォニア・サクレ第2集
シュッツが1647年に滞在先のデンマークのクリスティアン4世の宮廷からドレスデンに戻り、数年前に作曲した作品をまとめて出版したもの。声のパートのモノディ風な扱いと器楽のいっそう独立した書法で際立っており、モンテヴェルディのミ奮様式の影響が見受けられる作品です。複雑なポリフォニーと明快なホモフォニーの対比を、ローランド・ウィルソンの手腕によって見事に描き出されています。

シュッツ:
● シンフォニア・サクレ 第2集 Op.10 全曲 SWV.341〜367
● 父アブラハムよ、私を憐れんでください SWV.477

 ラ・シャペル・デュカーレ
 ムジカ・フィアタ・ケルン
 ローランド・ウィルソン(指揮)

 録音時期:1995年


Disc40 ボッケリーニ:スターバト・マーテル
チェロ作品で知られるボッケリーニ作曲のスターバト・マーテルは、チェロが2本の弦楽五重奏とソプラノのための作品。落ち着いた響きのアンサンブルを歌唱と溶け合わせ、哀しすぎず激しすぎず、さらり透明な抒情を漂わせています。ビルスマの1番チェロが絶品の歌心によって演奏されているのが響きます。

ボッケリーニ:
1. スターバト・マーテル Op.61(G.532:ソプラノと弦楽五重奏のための、1781年初版)
2. 弦楽五重奏曲ヘ短調 Op.42-1(G.348)
3. 弦楽五重奏曲ハ長調Op.42-2(G.349)

 ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ:1)
 ラルキブデッリ

 録音時期:2002年


Disc41-43 シューベルト:ミサ曲集
ヴァイルとウィーン少年合唱団、エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団が演奏するシューベルトの宗教曲集。これらはシューベルトの中でも、美しさが際立つ作品といわれています。ヴァイルはハイドンの宗教曲のシリーズでも高い評価を得てきていますが、ウィーン少年合唱団の澄んだ天使の歌声と、オリジナル楽器の繊細な響きを見事に融和させ、シューベルトの天上の音楽を鮮やかに演奏しています。

シューベルト:
● ミサ曲第6番変ホ長調 D.950
● ミサ曲第1番ヘ長調 D.105
● ミサ曲第2番ト長調 D.167
● ミサ曲第3番変ロ長調 D.324
● ミサ曲第4番ハ長調 D.452

 イェルク・ヘリンク(テノール)
 ハリー・ファン・デル・カンプ(バス)
 ウィーン少年合唱団員(ボーイ・ソプラノ&アルト)
 コルス・ヴィエネンシス
 ウィーン少年合唱団
 エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団
 ブルーノ・ヴァイル(指揮)
 録音時期:1993-1995年


Disc44-45 シューベルト:ます、アルペジョーネ・ソナタ
チェロの名手アンナー・ビルスマと、彼率いるラルキブデッリによるシューベルトの録音集。ガットによる弦楽器を自由自在に表現した、緩徐楽章は筆舌に尽くし難いほど美しい演奏。鍵盤楽器に指揮にと八面六臂の活躍を見せる鬼才インマゼールとラルキブデッリと組んだ有名な「ます」の新鮮に響かせた演奏。「アルペジョーネ・ソナタ」では、ビルスマがチェロ・ピッコロを使用し、この曲の決定的演奏といえましょう。

シューベルト:
● 弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 D.87
● 弦楽三重奏曲第1番変ロ長調 D.471(フラグメント)
● 弦楽三重奏曲第2番変ロ長調 D.581(第2版)
● ピアノ五重奏曲イ長調 D.667「ます」
● アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
● ノットゥルノ 変ホ長調 D.897

 ラルキブデッリ
 アンナー・ビルスマ(チェロ・ピッコロ:D.821)
 ジョス・ヴァン・インマゼール(フォルテピアノ)
 録音時期:1993年、1996-1997年


Disc46 シューベルト:八重奏曲
ビルスマ率いるラルキブデッリの弦楽器、ナイディック率いるモッツァフィアートの管楽器、オリジナル楽器の競演である。なんと言ってもその音色が魅力的で、モダン楽器では解け合わなかった各楽器の特徴的な音色が融合しあった、室内楽の楽しみを感じさせてくれる演奏です。

● シューベルト:八重奏曲ヘ長調 D.803

 モッツァフィアート&ラルキブデッリ
 録音時期:1995年

Disc47 ハルモニームジーク集
管楽アンサンブルによる、柔らかく豊かなハーモニーと気楽で愉悦に満ちた演奏。ナイディック率いるピリオド楽器のモッツァフィアートの名人芸には脱帽です。

● ロッシーニ:ハルモニームジーク(五重奏曲)ヘ長調
● ロッシーニの歌劇「セヴィリャの理髪師」によるハルモニームジーク
● モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」によるハルモニームジーク

 モッツァフィアート
 録音時期:1992-1993年


Disc48 フリードリヒ大王の宮廷音楽
クイケン兄弟とアスペレンによる、知られざるフルートの佳品に光を当てた1枚。フルートの名手でもあったフリードリヒ大王のために書かれたもので、ブリリアントなものばかり。名手バルトルド・クイケンの色彩感豊かで華やかな仕上げられた演奏によって、宮廷の雅びが蘇えります。

● ベンダ:ソナタ ホ短調
● グラウン:ソナタ ハ長調
● キルンベルガー:ソナタ ト長調
● フリードリヒ大王:ソナタ ホ短調
● グラウン:ソナタ ト長調
● クヴァンツ:ソナタ 変ロ長調
● ミューテル:ソナタ ニ長調

 バルトルド・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)
 ヴィーラント・クイケン(チェロ)
 ボブ・ファン・アスペレン(チェンバロ)
 録音時期:1995年


Disc49 ヴェックマン、フローベルガー:チェンバロ作品集
ヴェックマンはハンブルクの教会オルガニスト、フローベルガーはヨーロッパ各地で演奏していました。2人の知られざる作品に光を当てた、レオンハルト名盤の一枚。選曲も演奏も、この楽器を知り尽くしたレオンハルトならではのもので、17世紀ドイツ鍵盤音楽の発展に尽くした二人の作品を、表層的な興味ではなく、音楽的な見地から紡いだヒューマンかつ求心性あふれる演奏です。時代特有の様式美と舞曲の響きを堪能させてくれます。
ヴェックマン:
● 組曲 ロ短調
● トッカータ ホ短調
● トッカータ イ短調
● 組曲 ニ短調
● 組曲 ハ短調
● カンツォン ハ長調
● トッカータ ニ短調

フローベルガー:
● ブランシュロシュ氏の死に寄せる追悼曲
● 組曲 ホ短調
● カプリッチョ ハ長調
● リチェルカーレ ニ短調
● 組曲 イ長調

 グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
 録音時期:1996年


Disc50 ウェーバー:クラリネット五重奏曲
19世紀初期のクラリネットを含む3つのクラリネットのための室内楽曲集。クラシカル・クラリネットの名手チャールズ・ナイディック&ラルキブデッリの各人の技、自由な表現は絶品です。

● ウェーバー:クラリネット五重奏曲変ロ長調 Op.34
● フンメル:クラリネット四重奏曲変ホ長調
● ライヒャ:クラリネット五重奏曲変ロ長調

 チャールズ・ナイディック(クラリネット)
 ラルキブデッリ
 録音時期:1993年


Disc51 ニコシアの宮廷音楽
中世末期、ギリシアのキプロス島で栄えたキプロス王国。その宮廷内で演奏された音楽を復活させたもの。宗教曲、世俗曲両方合わせて200曲を越えるというポリフォニー音楽の中から、厳選した10曲を収録。固有の旋律や刺激的なリズムなども含み、古い音楽ながら新鮮な魅力が感じられるはずです。

● 永遠に聖なるかな/聖なるかな、生来の(4声イソリズム・モテトゥス)
● 私の心がとても甘美にため息をつくのを私は感じる(3声バラード)
● 私はすっかり愛に満たされている(3声ヴィルレ)
● 私は愛の糧を受ける(3声ヴィルレ、器楽)
● グローリア(4声イソリズム・ミサ楽章)
● 確かにそれは/私たちは力を込めて愛し(4声イソリズム・モテトゥス)
● 私はある貴婦人に喜びを見出す(3声バラード)
● クレド(4声イソリズム・ミサ楽章)
● 心地よき音楽が響かんことを(3声イソリズム・モテトゥス、器楽)
● 愛はこんなにも甘美に私を苦しませるのだから/本当の恋人なら(4声2重バラード)

 ウエルガス・アンサンブル
 パウル・ヴァン・ネーヴェル(指揮)
 録音時期:1993年


Disc52
マットイス・ピペラーレ[c.1450-1515]は、初期はオランダのアントワープで過ごし、イタリアやスペインなどで音楽を取り入れました。彼の作品は、各地方の言語の世俗曲やモテット形式であり、器楽曲は発見されていません。シャンソンの定旋律を使用したシーケンシャルな形式とシンコペーションのリズムが彼の音楽の特徴といわれています。その音楽を、パウル・ヴァン・ネーヴェルが復活させた重要な録音です。

マットイス・ピペラーレ:
● バラード「愛の女神さま」
● シャンソン「陽気にしていて、女神のようで」
● ミサ曲「今はもう、ただ死を心待ちに」
● アンティフォン「サルヴェ・レジナ」
● モテット「忘れないでください、キリストの母なるかたよ」
● ミサ曲「武装した人」

 ウエルガス・アンサンブル
 パウル・ヴァン・ネーヴェル(指揮)
 録音時期:1995年


Disc53 スペイン大航海時代の音楽
フレーチャ[1481-1553]は、ルネサンス期にカタルーニャ地方で生まれた作曲家。当時のスペインの世俗曲においては、スペイン民謡にルーツを持つ独特のポリフォニックな「ビリャンシーコ」。または、西仏伊羅の歌曲のエッセンスを自由に組み合わせる奔放なスタイルの「エンサラーダ」が流行していたようです。彼の音楽もそういった形式のもので、ウィットに富んだ音楽を生き生きと再現しています。

フレーチャ:
● エル・フエゴ
● ラ・ネグリーナ
● ワ・フスタ

 ウエルガス・アンサンブル
 パウル・ヴァン・ネーヴェル(指揮)
 録音時期:1990年


Disc54
コスタンツォ・フェスタ[1495-1545]は、まだ北方からの音楽家達が支配的だった時代、教皇庁に活躍し、やがてイタリアの世俗音楽として成長していくマドリガーレを開懇し、そして国際的名声を得た最初のイタリア人といわれています。ネーヴェルはその多面性を南国的な明澄な響きの内に描いています。

コスタンツォ・フェスタ:
● バビロンの川のほとりで
● 5声のミサ曲「ス・コンジ・プリ」
● コンスタンツィアという名前が
● 希望は死に
● 僕は牧場で
● ああ、愛しい人よ
● いかに多くの美を
● 我らの目に涙を流させる者は
● 3つの奇跡によって
● 第7施法のマニフィカト

 ウエルガス・アンサンブル
 パウル・ヴァン・ネーヴェル(指揮)
 録音時期:1993年


Disc55-56 グレゴリアン・チャントの神髄
グレゴリオ聖歌ものの中でも、ユニークな企画。教会暦の4つの主要な祝祭の時に歌われるものをそれぞれセレクトして配置。またそれぞれの祝祭の終わりには多声曲で閉じられという内容。様々な古い教会でグレゴリオ聖歌の歌唱法を研究したルーラントが、最もこの聖歌にあった発声法と合唱によって、「人の声」らしさを残した独特なものです。

● 天よ、露をしたたらせよ
● 見よ、処女が身ごもりり
● 来たり給え、人々の贖い主よ
● 来たり給え、おお、英知よ
● 主における喜びで
● いと高き方の御子が今日生まれ給えり/幼な子がわれらに生まれたり
● 生まれ給いし主なる御子に向かいて歌わん
● 今日キリストが生まれ給えり(マニフィカト)
● シュタードルマイヤー:ベツレヘムに生まれし幼な子
● 栄光と讃歌と誉れとが
● されど賞賛はわれらのつとめなり
● 真の愛がありしところに
● さて安息日が終わり
● われ、よみがえりて、なお御身と共にあり
● 主よ、あわれみ給え
● 過越のいけにえに賞賛を
● アレルヤ(詩篇第117(116)番)
● バーミンガー:キリストは今日よみがえりたり
● アレルヤ、主の霊は(詩篇第95(94)番)
● 主の聖霊は
● 聖霊よ、来たり給え
● にわかに天より音が聞こえたり(詩篇第68(67)番)
● 創り主なる聖霊よ、来たり給え
● 慰め主たる聖霊よ
● 今日5旬節の日が(マニフィカト)
● ロート:聖霊の恩寵が
● 主の天使は告げ給えり(アヴェ・マリア)
● われら御身の保護のもとに
● 主はこの処女に遣わし給いぬ
● 軍勢は天に住み給いぬみな、主のうちに喜ばん
● 一致した喜びで
● めでたし、海の星
● いと賢き処女(マニフィカト)
● 御恵みの母なるマリア
● ロレトの連祷(聖母マリアの連祷)

 ニーダーアルタイヒ・スコラーレン
 コンラート・ルーラント(指揮)
 録音時期:1995年


Disc57-58 ブクステフーデ:『最後の審判』
「最後の審判」は、1939年にWilly Maxtonがデューベン・コレクションに収録された作者不詳の作品を再構成し、ブクステフーデの作品として出版したものであるが、その真作性に対しては長い間疑義が投げかけられてきました。ローランド・ウィルソンは、ウプサラ大学の図書館にある原稿から再構築し録音された画期的なものです。聖書の引用やコラールと合唱による静かな「神の声」など、コントラストがはっきりした劇的なものとなっています。

● ブクステフーデ:オラトリオ「最後の審判」 BuxWV Anh.3

 ラ・カペラ・ドゥカーレ
 ムジカ・フィアタ・ケルン
 ローランド・ウィルソン(指揮)
 録音時期:2005年


Disc59 ヴィヴァルディ:協奏曲集
ターフェルムジークと、バロック・チェロの巨匠アンナー・ビルスマによる、ヴィヴァルディの協奏曲とチェロ・ソナタ集。[Disc1]では、古楽器ピッチ(a=415)が多数派ですが、最近の研究によるとヴィヴァルディの演奏は18世紀ヴェネツィアで使われていた音高は、現在のものとほぼ変わらないものであったらしい。それまでの415ピッチと比べはるかに輝きが増し、鮮やかな表現が大きくなった画期的な「四季」の録音。[Disc2&3]では、チェロを中心とした様々な楽器のための協奏曲を収録。ヴィヴァルディはあらゆる楽器のために数多くの協奏曲を作曲しましたが、名手たちの素晴しい演奏で新たなヴィヴァルディの魅力が満喫することが出来るでしょう。

ヴィヴァルディ:
● チェロ協奏曲イ短調 RV.418
● 弦楽のための協奏曲ハ長調 RV.117
● 弦楽のための協奏曲ヘ短調 RV.143
● ヴァイオリンとチェロのための協奏曲変ロ長調 RV.547
● 2つのヴァイオリンと2つのチェロのための協奏曲ト長調 RV.575
● 4つのヴァイオリンのための協奏曲ニ長調 RV.549
● チェロ協奏曲ト長調 RV.413
● 弦楽のための協奏曲ホ短調 RV.134
● 弦楽のための協奏曲イ長調 RV.159

 ジーン・ラモン(ヴァイオリン&リーダー)
 アンナー・ビルスマ(チェロ)
 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
 録音時期:1990年


Disc60 ドイツ・バロック・カンタータ集
ステファン・マクラウドは、ジュネーヴ音楽院で声楽を学び、ケルン音楽院でさらに研鑽を積む。その後、ミシェル・コルボのローザンヌ声楽器楽アンサンブルのソリストとして長年参加。現在ではヘレヴェッヘ、ガーディーナー、ブリュッヘン、レオンハルト、オランダ・バッハ協会によるソリストに参加し、ルネサンスから近現代までの幅広いレパートリーを持っています。また50以上のCDの演奏にも参加し、鈴木雅明&BCJとの共演や、「熱狂の日」でも来日し高い評価を得ています。リ・アンジェリ・ジュネーヴは、バロック専門ソリストや室内楽奏者を起用してマクラウドが2003年に設立した小編成の声楽器楽アンサンブルで、彼らの情熱と研究の誠実さは、音楽の鮮度を保証しています。

● ブクステフーデ:カンタータ「イエス、わが喜び」 BuxWV.60
● J.S.バッハ:モテット第3番「イエス、わが喜び」 BWV.227
● J.S.バッハ:カンタータ第81番「イエス眠り給いて、われ何をか望むべき」 BWV.81
● J.S.バッハ:カンタータ第180番「装いせよ、おお愛する魂よ」 BWV.180
● テレマン:カンタータ「装いせよ、おお愛する魂よ」 TWV 31:9

 リ・アンジェリ・ジュネーヴ
 ステファン・マクラウド(指揮)
 録音時期:1990年

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