西洋音楽史再入門 4つの視点で読み解く音楽と社会

村田千尋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784393930335
ISBN 10 : 4393930339
フォーマット
発行年月
2016年07月
日本
追加情報
:
300p;22

内容詳細

目次 : ■【第1章: 楽譜と音楽史】 / 1)ネウマ譜の時代 −楽譜に書くことにこそ価値がある / 2)多声化と自由リズム −計量記譜法が可能にしたこと / 3)楽譜の印刷と出版 −楽譜の実用化と音楽の伝播 / 4)タブラチュアの意義 −楽器と楽師 / 5)近代五線記譜法の誕生と発展 / 6)楽譜出版の隆盛 −出版文化の中の音楽 / 7)楽譜に書かれること/書かれないこと / 8)現代の楽譜 / ■【第2章: 楽器と音楽史】 / 1)キリスト教と楽器 / 2)中世・ルネサンスの楽器 / 3)器楽の確立−ヴェネツィア楽派の活躍 / 4)バロック期の器楽1 −鍵盤楽器の活躍 / 5)バロック期の器楽2 −オペラと楽器 / 6)器楽の世紀1 −ピアノの時代 / 7)器楽の世紀2 −オーケストラの拡大と器楽の抽象的表現 / 8)20世紀の器楽− 一人オーケストラと無人演奏の夢 / ■【第3章: 人と音楽史】 / 1)聖職者は音楽家か / 2)騎士歌謡 / 3)町楽師の登場と巷の音楽 / 4)宮廷楽団と宮廷楽長 / 5)自立への道 / 6)公開演奏会の時代 −作曲家と演奏家/指揮者 / 7)ディレッタントの盛衰 / 8)女性音楽家の登場 / 9)音楽鑑賞の変遷 / 10)人と音楽の関わり −演奏する音楽と聴く音楽/音楽に関わる人の層構造 / ■【第4章: 音楽と社会 音楽の場と社会的機能】 / 1)教会の音楽 / 2)宮廷の音楽 / 3)市井の音楽 / 4)劇場とコンサート・ホール / 5)サロン音楽と宮廷音楽、市民の音楽 / 6)録音・放送と音楽 / ■新しい音楽史の試み / ■歴史と現代における音楽の意義

【著者紹介】
村田千尋 : 1955年東京生まれ。東京大学文学部美学科、国立音楽大学大学院音楽研究科(音楽学)に学ぶ。弘前大学講師、北海道教育大学教授を経て、東京音楽大学教授(大学院博士課程担当)。シューベルトを中心に18・19世紀のドイツ歌曲を研究課題とし、同時に、音楽教育(学校教育および専門教育)のあり方に関心を持っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 吟遊 さん

    「2冊目の音楽史に」と著者も言う。通史であり、しかも4回くり返される通史であるのが最大の特徴。「楽譜、楽器、人、社会」に着目して、4つの視点から通史を辿る。一冊で4回通史を辿る本というのも斬新! 楽譜の章が一番力が割かれており、これまでにないように思える。社会の章はちょっと力が弱い。「名曲」や「大作曲家」にとらわれない、固有名詞の少ない、川の波のように悠々と流れる歴史の流れを楽しめる。

  • trazom さん

    時代別に記述する「輪切り音楽史」ではなく、楽譜、楽器、人、社会の4つの視点で語ろうという新しい試みである。確かに、同じ時代を4種類で辿ることになり、内容の重複も多くなるが、それでも、音楽がどのように発展・変化してきたかの流れを見通すという著者の意図は十分に実現されている。楽譜では、スラーの意味や速度記号の解釈、楽器では、器楽の抽象性が絶対音楽を生み出した経緯、人では、ディレッタントの存在、社会では、集中的聴取という概念など、それぞれのトピックスを通じて音楽を考える楽しさを味わうことのできる一冊である。

  • ginger さん

    今年読んだ本の中で一番面白かった。「人」と「音楽」の関係について様々な視点から書かれており、クラシック音楽の歴史的な姿を考えることができる。かねてより、クラシック、いわゆる西洋音楽を演奏する意義とはなんなのかを考えていたところだったので非常に考えさせられた。自分としてはここからさらに、宗教関係者や貴族の音楽ではなく、市井の音楽の姿についてもっと勉強してみたいと思った

  • RuiRui さん

    ★トルヴァドールはほとんど曲を作らず替え歌メインだった。★集中して鑑賞するスタイルは19世紀から。ターフェルムジークは言うまでもなく、モーツァルトの頃も社交がメインだった(ジャズライブハウスみたいな?)★初期の楽譜は残すのが目的で演奏実用ではなかった

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村田千尋

1955年東京生まれ。東京大学文学部美学科、国立音楽大学大学院音楽研究科(音楽学)に学ぶ。弘前大学講師、北海道教育大学教授を経て、東京音楽大学教授(大学院博士課程担当)。シューベルトを中心に18・19世紀のドイツ歌曲を研究課題とし、同時に、音楽教育(学校教育および専門教育)のあり方に関心を持っている

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