ディズニーランドの社会学 脱ディズニー化するTDR 青弓社ライブラリー

新井克弥

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787234056
ISBN 10 : 4787234056
フォーマット
出版社
発行年月
2016年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
208p;19

内容詳細

日本の現代社会全体をテーマパーク化させた「夢と魔法の王国」東京ディズニーランドは、同時に、この国の歌舞伎などの伝統文化に吸収されていくという不思議なプロセスにも巻き込まれている。その過程を、ディズニーランドと日本文化に関わる歴史的な文脈をたどって確認し、構造を分析して、現代社会の発展とディズニーランドの変容との関連性・相同性についてディズニー化/脱ディズニー化の視点から実像を描き出す。そこから導き出されるのは、創始者のウォルト・ディズニーが掲げたウォルト主義が東京ディズニーランドから希薄化していき、ジャパン・オリジナルのディズニーランドが創造されていく現実である。ディズニーランドを媒介にして、日本の現代社会の変容過程を解析する現代社会論・メディア論の刺激的な一冊。

目次 : 第1章 様相を変貌させる東京ディズニーリゾート/ 第2章 ディズニーランドと日本人―ディズニーというゆりかごのなかで/ 第3章 テーマパークの本質:1―情報圧によるめまい/ 第4章 テーマパークの本質:2―ハイパーリアリティー/ 第5章 テーマ性の崩壊/ 第6章 ジャパン・オリジナル化するTDR/ 第7章 ディズニー化する社会、脱ディズニー化するTDR、そして…/ 第8章 TDRは聖地になりうるか?/ 付録 ディズニーを学ぶ人のために

【著者紹介】
新井克弥 : 1960年、静岡県生まれ。関東学院大学文学部教授。専攻はメディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • サアベドラ さん

    舞浜に所在するテーマパークの変容を社会学っぽく分析。著者はパークでの勤務経験のある社会学者。2016年刊。統一されたテーマ性からキャラクター重視へのコンセプトの転換、グッズやショーなどお目当ての部分だけのために来園するコアな客層(本書では「Dヲタ」と呼ばれる)の増加といった、園内で見られるいくつかの変化を日本社会と絡めて論じている。取り上げられているトピックにあまり新鮮さを感じられず、一方で、年間来園者数の増加や顧客満足度の低下、従業員の質など個人的に気になるところは触れられていない。少々物足りないかな。

  • なおきち さん

    ウォルト・ディズニーが描く理想の世界を追求し、全てが思いどおりに徹底的に管理され誕生したディズニーランド。1983年に日本へと海を渡ったディズニーランドは一つのテーマもとに施設や景観などが総合的に演出された観光施設「テーマパーク」という概念を日本にもたらした。しかし、ウォルトの死後半世紀以上が経過した今日、日本人がディズニーに抱くイメージや求める要素は細分化し、必ずしもウォルトの思想を必要としなくなった。TDRはテーマ性を弱めることで独自の変容と発展を続ける。ディズニーを通して文化の変遷を見るのも面白い

  • midorino さん

    先日、子どもを連れてランドに行った時に配偶者がしきりに昔と違う気がすると言っていた違和感の正体はこれだったか、と納得しながら読んだ。最初は「昔は良かった」という話で終わってしまうのかと心配したがそれだけではなくてよかった。親になった自分としては大人も子どもも一緒に楽しむというウォルトの理念をTDRにはずっと目指してほしいとも思う。どんな形であれ、夢と魔法の世界を提供し続けてほしいし、楽しむ側も羽目を外しすぎないようにしたいものだ。この本は日本の話がメインだが、本国や他の国の現状ももっと見てみたかった。

  • uchi さん

    作者はカリフォルニアのディズニーランドこそウォルトが描いた夢と魔法の王国とし、TDRがそこからかけ離れ、寿司から派生したカリフォルニア巻きのごとく定義しているが、本当にそうだろうか。私はウォルトの原点はフロリダのディズニーワールドと思っています。ちなみにフロリダのディズニーワールドには、ゴルフコースもあり、深夜2時まで遊べるディスコもあります。つまりはギャンブル以外全部ある。なのに、TDSでお酒が飲めるにはけしからんとは。。。 究極的には楽しければなんでもよいわけであるが。。

  • Juan さん

    この本は、第一印象と読了後の印象がだいぶ異なる。というのも、愛ある?「Dヲタ」disに溢れた内容で、最終章のオチもこれ以上ない位の“煽り”で締められているからである(内容はここでは伏せておく)。 そういったdisり方は、著者の個人的なパークの現状への不満とも捉えられかねない。しかし、近年の「Dハロ」等を取り巻く現状や、それらを避ける古参の「ウォルト主義」系のヲタが増えていることを考えると、読者はより身近な問題として向き合うことが出来るだろう。

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