LPレコード 輸入盤

交響曲第5番「運命」、第4番:ニコラウス・アーノンクール指揮&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス (2枚組/180グラム重量盤レコード)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
88875136451
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
LPレコード
その他
:
限定盤,輸入盤

商品説明


ベートーヴェン:交響曲第5番『運命』、第4番(2LP)
アーノンクール&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
完全生産限定 180g重量盤


ニコラウス・アーノンクールの追悼企画として、彼が最晩年にソニー・クラシカルに残した名盤が180グラム重量盤として「初LP化」されます。ソニー・クラシカルからアーノンクールのLPが発売されるのは今回が初めてです。
 2015年5月にウィーンのムジークフェラインザールで行なわれ、ソールドアウトとなったウィーン・コンツェントゥス・ムジクスによるムジークフェラインの定期演奏会のライヴ・レコーディングである、ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』と第4番。もともとはアーノンクールにとって2度目の「ベートーヴェン:交響曲全集」の第1弾となる予定でしたが、同年12月5日の演奏活動からの引退表明と、2016年3月5日の逝去によって、生涯最後の生涯最後のレコーディングの一つとなりました。これまでの音楽観や既存の解釈とは全く隔絶したところで打ち立てられた、巨匠ならではの箴言といえるでしょう。
 1991〜92年の交響曲全集録音(テルデック)、2007年のライヴ映像(第5番、シュティリアルテ・エディション)はともにヨーロッパ室内管弦楽団との録音であったのに対し、1953年の創設以来自ら手塩にかけてきたウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとの初めてのベートーヴェン録音となった点が最も大きな特徴です。アーノンクールは長文のライナーノーツの中で「今回再録音に踏み切ったのは、ピリオド楽器の使用が一番大きい」と語っている通り、当時の楽器の特性や響きを知りつくしていたベートーヴェンがあちこちに仕掛けた独特の響きがこれまでにないほど徹底的に掘り起こされています。
 演奏と録音に当たっては、いつものように自筆譜やさまざまな出版譜を含む一次資料を丹念に洗い直し、「ベートーヴェンの楽譜には何も足さない」というストイックな姿勢も貫かれ、「まるで映画のフラッシュバックのよう」とアーノンクールが語っている通り、ベートーヴェンの指示に従って第5番の第3楽章の主部の繰り返しも実施されています。同じく第5番第4楽章で登場するトロンボーンやピッコロの驚くべき強調、そして何よりも最後の和音連打のタメは、おそらく作品の初演に接した聴衆の驚きを想起させるほどの衝撃といえるでしょう。第4番もこれまでにないほどの重量感を持ち、「北欧神話の巨人に挟まれた優美なギリシャの乙女」というシューマンの言葉をも覆すほどの個性的な相貌を獲得しています。
 LPは、ベルリン・フィル・レーベルのLP制作などを手掛けるドイツ有数の製造会社「オプティマル・メディア」による180グラム重量盤プレスです。それぞれの交響曲がLP両面に余裕を持ってカッティングされており、アーノンクールによる初のベートーヴェン作品LPを最高の音質でお楽しみいただけます。(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1

● ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 op.60

Disc2
● ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』

 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
 ニコラウス・アーノンクール(指揮)

 録音時期:2015年5月8-11日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

 レコーディング・プロデューサー:マーティン・ザウアー
 レコーディング・エンジニア:ルネ・メラー
 LPプレス:独オプティマル・メディア

ユーザーレビュー

総合評価

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ベートーヴェンのハ短調交響曲の「起源」に...

投稿日:2018/04/15 (日)

ベートーヴェンのハ短調交響曲の「起源」に向き合う事。それがアーノンクールの擱筆とも言うべきレコーディングになった。いつしか演奏する側も聴く側も固定観念に縛られて接していた「運命」と呼称される特異な交響曲の伝統をエポケーし、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスと共に、この曲の「起源」の召喚を目指したのである。アーノンクールは言う。「第5番は自由への欲求を人々が感じていた」その場所から生まれた、と。自由の観念が抑圧への抵抗を喚起するまさにその時、第1楽章は始まるのである。「最初の3つの楽章で聴き手を悲劇の中に彷徨わせて、第4楽章で突如としてハ長調が噴出する」とアーノンクールが語るその冒険の物語が、このCDには鮮烈に焼き付けられている。

surwolf さん | 東京都 | 不明

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王が帰還した そして告別の時 そこはヴィ...

投稿日:2016/06/24 (金)

王が帰還した そして告別の時 そこはヴィーンであり ベートーヴェンと向き合うことになると分かっていた 古楽の復興にとどまらず浪漫の海へ漕ぎ出でたニコラスが戻るべき終焉の湊だ 生涯の了りまでベートーヴェンの交響曲をピリオド楽団で振ることがなかった彼に交響曲の聖典を巻頭から繙く時間は残されていなかった さて選ばれた変ロ長調とハ短調の二曲はそれぞれ適切な演奏時間の外郭いっぱいまで達している テンポは適切だがスコアにない”間”が随所に挟まる 好悪の分かれるところだが わたしは惜別の懷(おもい)が漏れ出たと受け取った わたしもハ短調のスケルツォで落涙したことを告白する 人は死せども芸術は死なず いや 音楽も死す いかなるテクノロジーの発達があろうと音楽は生まれた次の瞬間には消え去る運命を変えることはない もて囃された名演奏家の演奏も時の彼方に霧消していく 音楽は儚い存在だ 音楽は常に今生まれる それを知るからこそアーノンクールの去りがたい懷があふれたのだ 残念だが彼は天に召された 彼以上の音楽の冒険者が現れることを期待して今日も音楽と向き合おう 彼もきっとそれを願っていたと信じる 衷心より哀悼の意を捧げる  

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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絶対に聴くべし!! 絶対に気に入る、と...

投稿日:2016/03/12 (土)

絶対に聴くべし!! 絶対に気に入る、とは言わない。 でも、絶対に忘れられない。 そういう演奏。

かばのすけ さん | 神奈川県 | 不明

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人物・団体紹介

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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