基本情報
内容詳細
戦後の混乱期を生きて、岐阜という固有の風土の持つ情念をすくいあげ、自らの詩精神を問い続けた詩人の点描をとおして、あらたな詩心の方位と生の条理を模索する。
目次 : 詩集『禁猟区にて』を通して‐和仁市太郎ノート―飛騨“山脈詩派”からの叫歌/ 詩集『飛騨山峡の詩』を通して‐堀滋美ノート―傷心の極点を放浪するいのちの美学/ 詩集『空のくらげ』などを通して‐鵜飼選吉ノート―虚妄の背離に挑む叛念の喜劇/ 詩集『源流へ』などを通して‐渡辺力ノート―辺境に行旅する詩心の方位/ 詩集『消灯ラッパ』を通して‐長江鑛一ノート―忘却の彼方に萌芽する慟哭/ 詩集『せみ』を通して‐藤村幸親ノート―生の輪廻への憧憬の極点/ 詩集『傾きかけた午後の日差し』などを通して‐平石三千夫ノート―背信への方位と回帰からの慟哭/ 詩集『松下のりを詩集』を通して‐松下のりをノート―無垢な希望の視座の彼方に/ 詩集『薄明の邦』を通して‐西村宏一ノート―拡散する事象への視点を求めて/ 詩集『炎と泥』などを通して‐篠田康彦ノート―回游する青春の氾濫/ 詩集『蓮の花開くときに』を通して‐佐竹重生ノート―いのちの再生に根ざす風土への詩心/ 詩集『ブリキ屋の歌』『堀正幸詩集』を通して‐堀正幸ノート―実在の一刻の確認を求めて/ 『岐阜県現代詩集』ノート―昭和の終焉からの詩的方位
【著者紹介】
藤吉秀彦 : 昭和9年(1934)岐阜市に生まれる。ふるさと文化フォーラム主宰。詩誌「無宿」主宰。平成21年岐阜市ふるさと文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
藤吉秀彦
昭和9年(1934)岐阜市に生まれる。ふるさと文化フォーラム主宰、詩誌『無宿』主宰。平成10年〜21年岐阜の風土に根ざした「ふるさと手づくり歌づくり藤吉秀彦作品集」を岐阜放送で四回放映。平成16年〜22年岐阜の風土やそこに生きる人々をとらえ、写真・絵と詩をコラボレーションし、人間の情念を表現した作品
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