ウィリアム・アイリッシュ

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暁の死線 創元推理文庫

ウィリアム・アイリッシュ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488120122
ISBN 10 : 4488120121
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
388p;15

内容詳細

夢破れたダンサーのブリッキー。孤独な生活を送る彼女は、ある夜、不審な青年クィンと出会う。同じ町の出身だとわかりうち解けるふたり。窃盗を告白した彼に、ブリッキーは盗んだ金を戻そうと提案する。現場の邸宅へと向かうが、そこにはなんと男の死体が。彼が犯人犯にされてしまう!潔白を証明するタイムリミットはたった3時間後。『幻の女』で名高い著者の傑作サスペンス!

【著者紹介】
ウィリアム・アイリッシュ : 1903年、アメリカのニューヨーク生まれ。1926年、普通小説Cover Chargeでデビュー。主にコーネル・ウールリッチという名前で創作活動を行い、1940年以降次々とすぐれたミステリを発表する。哀切な雰囲気描写と緊密な文体で、他の追随を許さぬ独自の境地を切り開き、サスペンスの第一人者となった。1968年没

稲葉明雄 : 1934年大阪に生まれる。早大仏文科卒。1999年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Kircheis さん

    ★★★☆☆ 地元が一緒だったことで意気投合したブリッキーとクィンだったが、クィンは窃盗犯だった。そこで、盗んだ金を持ち主に返して2人で地元に帰ろうとするが、持ち主は死んでおり、クィンが犯人と疑われそうな状況に。 2人は手分けして、夜明けまでの3時間で真犯人を捜索する。 『幻の女』と似たパターンだが、本作の主眼はカップル2人の恋。犯人探しは付け足しのようなものである。というか、警察が乗り出せばすぐに捕まりそうな犯人だし! ストーリーはどうってことないが、御伽噺を読んだ気分でほっこりできる。

  • ソルティ さん

    小学生の時子供向け文庫で読んだ「あかつきの追跡」の方が良かった。古くてくどいので翻訳を新しくしてくどさを削ぎ落とせば本筋のストーリーが生きると思う。この時間に追われる緊迫感、都会感はとても好き。そしてやっぱり都会は昔から魔物。「「あたしが都会の金縛りから脱けだせなかったのは、たぶん、独りぼっちだったせいかも知れないわ。独りでは、充分な力がだせなかったんだわ、もしだれかいっしょに帰るひとがいて、あたしが尻込みしかけたときに腕をしっかり掴んでくれていたら、弱気を出すこともなく、帰れていたかもしれないわね」」

  • mariya926 さん

    ゴーンガールが当たりだったので、またそのような本に出会えないか?と思って同じ図書館にあったこの本を借りてきました。この本は不思議な作風で、最初の導入部分が物凄く長いですし、犯人探しもとても無謀に思えましたが読了感は悪くありませんでした。ただサクサク読み進められる感じではなく、何度も中断しました。愛を見つけて都会から脱出し、念願の田舎に帰れるようになって良かったです。

  • サム・ミイラ さん

    幻の女で世界のミステリーファンから愛されるアイリッシュのもうひとつの傑作。深夜から明け方までのわずか五時間の話。タイムリミットであるバスの出発時刻は刻一刻と迫る。果たして二人は真犯人を見つけ出せるのか?彼らの驚くべき行動力に、普段我々は時間というものをいかに無駄遣いしているのか考えてしまう物語でもある。きっとこの二人は五時間で一生分を生きた気分にさせられた事だろう。幻の女とはまた違うストレートなサスペンス。作者の巧さを堪能。話はまるで違うが昔観た映画「眠れぬ夜のために」をなぜか思い出した。

  • アン さん

    ニューヨークという大都会に疲れた男女が深夜のダンスホールで知り合い、殺人事件の犯人にされそうになり、2人で潔白を証明しようと…タイムリミットは3時間。各章の初めに時刻を示す時計の絵があることで緊迫感が増し、いつの間にか2人の無事を祈りたくなります。真夜中の妖しい気配と寂寥感、見守るようなパラマウント塔の大時計。わずかな手掛かりから、2人の男女が一つの目標に向かって奔走する様子が、甘美な文章に絡まりロマンチックな趣も。『幻の女』と同様に素敵なクラシック映画を観ているよう。

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ウィリアム・アイリッシュ

1903年、アメリカのニューヨーク生まれ。1926年、普通小説Cover Chargeでデビュー。主にコーネル・ウールリッチという名前で創作活動を行い、1940年以降次々とすぐれたミステリを発表する。哀切な雰囲気描写と緊密な文体で、他の追随を許さぬ独自の境地を切り開き、サスペンスの第一人者となった。

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