労働市場における労働者派遣法の現代的役割

労働者派遣法に求められる役割とは何か。日本の現状と問題点を法的視点から再整理し、オランダ法およびドイツ法との比較検討をふまえ、日本の法体系のもとでの労働者派遣制度の役割を提言する。

目次 : 第１章　問題状況と検討の視角/ 第２章　日本の問題状況（派遣法制定以前の状況/ 労働者派遣制度の変遷/ 労働者派遣の位置づけ/ 派遣労働者の雇用保障をめぐる問題/ 派遣労働条件の水準等に関する法規制/ 集団的労働法上の問題/ 小括―日本法の特徴）/ 第３章　国際的動向（統計資料/ アメリカ/ ＥＵ諸国）/ 第４章　オランダにおける問題状況（規制の沿革/ 現行法の規制内容―解雇・有期労働法制等/ 現行法の規制内容―労働者派遣/ 小括―オランダ法の特徴）/ 第５章　ドイツにおける問題状況（解雇・有期労働法制/ 労働者派遣制度の沿革と特徴/ 現行法の規制内容/ 小括―ドイツ法の特徴）/ 第６章　労働市場における労働者派遣法の現代的役割（分析結果/ 日本法への示唆）

【著者紹介】
本庄淳志 : １９８１年大阪市生まれ。２００４年同志社大学法学部卒業。２００６年同志社大学大学院法学研究科博士前期課程修了。２００９年神戸大学大学院法学研究科博士後期課程修了。現在、静岡大学人文社会科学部・法学科准教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）