私はその場に居た 戦艦「大和」副砲長が語る真実 海軍士官一〇二歳の生涯

深井俊之助

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800249111
ISBN 10 : 4800249112
フォーマット
出版社
発行年月
2016年04月
日本
追加情報
:
271p;20

内容詳細

捏造された電文、謎の反転は司令部の芝居だった。戦艦「大和」で起きた、太平洋戦争“最大の謎”が明かされる! 戦艦「大和」副砲長・深井俊之助氏(元海軍少佐)による渾身のノンフィクションです。日本海軍が、戦艦「大和」「武蔵」ほか、残存全戦艦、ほぼすべての空母を投入した最後の大作戦・レイテ沖海戦。「武蔵」をはじめとする日本の最大兵力が次々と失われていくなか、深井氏の乗る「大和」は敵輸送船団への突入を目前に、“謎の反転”をします。――いったい、なぜ。艦長・栗田健男中将はもちろん、司令部要員も誰も語らなかった、太平洋戦争“最大の謎”の真相を現場に居合わせた生き残りである深井氏が70年の沈黙を破り、ついに語ります。エンドウ沖海戦、バタビア沖海戦、サボ島沖海戦、ガダルカナル作戦、第三次ソロモン海戦、シブヤン海海戦、サマール沖海戦、レイテ沖海戦……歴戦の死闘をくぐり抜けた海軍士官が齢101にして回想する、歴史の闇に消えた真実とは——。

【著者紹介】
深井俊之助 : 大正3年生まれ、東京出身。昭和5年、海軍兵学校に61期で入校、昭和9年に62期で卒業する。砲術を専攻し、巡洋艦「八雲」、戦艦「比叡」などを乗り継ぐ。昭和14年に南支方面作戦に参加。昭和16年の開戦を駆逐艦「初雪」砲術長で迎え、マレー沖海戦、エンドウ沖海戦、バタビア沖海戦、ガダルカナル島の諸海戦に参加。昭和17年、戦艦「金剛」副砲長として、レーダー射撃の実用化に関わる。昭和18年、横須賀の海軍砲術学校を経て、昭和19年3月、戦艦「大和」副砲長として、レイテ沖海戦におけるシブヤン海、サマール沖での戦闘を経験(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • roatsu さん

    通説として罷り通る歴史の裏に横たわる意図して語られぬ真実の存在を改めて強く認識させられる衝撃的な一冊。レイテ湾突入を目前にした栗田艦隊の反転の謎に対して蓋然性の高い真相を明らかにする当時の大和艦橋での生々しいやり取りには思わず息を呑む。国難打開のため命を惜しまぬ悲壮な覚悟のもと激戦を戦い、夥しい犠牲を払いつつ進んできた著者を始めとする将兵達がおよそ承服できない不可解な事情でむざむざ戦機を喪ったその無念を思うと戦慄してしまう。他にもガ島戦前日譚など未知だった史実も多く語られた戦史理解のため必読の書だと思う。

  • ネコ虎 さん

    歴史的現場に立った人物の言葉は重い。レイテ戦における栗田艦隊の謎の反転の真実が初めて明らかにされた。要は栗田とその参謀連が卑怯にも命を惜しんで戦場から逃亡を図ったことが真実だった。だから、栗田は戦後この謎の反転に何も語らなかった、否、語れなかったのである。そういう人物に司令官をさせた海軍組織にも大きな問題があったといえよう。こういう大事な証言をなぜ取り上げないのか不思議だ。

  • Book Lover Mr.Garakuta さん

    図書館本:生き残り兵の自伝解説集。

  • 駄目男 さん

    この書は今日までも戦史の謎と言われる「栗田艦隊、謎の反転」について、何と当時、戦艦大和で副砲長の任に当たっていた未だ102歳で存命する深井俊之助氏が書かれた本で非常に興味深い。 栗田艦隊、謎の反転とはアメリカ軍の企図をレイテ島を足掛かりにフィリピンの奪還と判断した大本営が立案した捷一号作戦と言われるもので空母四隻からなる小澤中将率いる囮部隊がルソン島の北東海面に進出し米機動部隊に攻撃を懸ける。 ハルゼー機動部隊は日本の主力は小澤艦隊と思い全艦隊に追尾を命じ、その隙を突いてレイテに猛爆をするはずだったが。

  • フロム さん

    一仕官が見た太平洋戦争の一部始終と言った感じ。将軍でも兵でもなく典型的な仕官の視点である。本著のポイントは他レビュワーが述べてる通り大和に届いた謎の電報は捏造と断じてる点。謎の反転を行ったとき宇垣が「南にはいかんのか?」と大きな独り言が艦橋に響いたり、愛宕から大和に来た栗田が艦橋に来た際も足が震えていた等描写は生生しい。これを読んだ全ての読者が思う事は 「なんで、よりによって栗田にしたんだ?」だと思う。い号ろ号あ号等の主要作戦の惨敗ぶりをみるにつけ、巡り合せなのかなとか考えてしまう。

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深井俊之助

大正3年生まれ、東京出身。昭和5年、海軍兵学校に61期で入校、昭和9年に62期で卒業する。砲術を専攻し、巡洋艦「八雲」、戦艦「比叡」などを乗り継ぐ。昭和14年に南支方面作戦に参加。昭和16年の開戦を駆逐艦「初雪」砲術長で迎え、マレー沖海戦、エンドウ沖海戦、バタビア沖海戦、ガダルカナル島の諸海戦に参加

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