へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

鹿子裕文

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784904292648
ISBN 10 : 4904292642
フォーマット
出版社
発行年月
2015年12月
日本
追加情報
:
288p;19

内容詳細

ぶっとばせ、貧老!
未来はそんなに暗くない。


「僕たちは、〈老人ホームに入らないで済むための老人ホーム〉を作ります。」
お金も権力もない老人介護施設「よりあい」の人々が、森のような場所に出会い、土地を手に入れ、必死でお金を集めながら特別養護老人ホームづくりに挑む!

これは、自分たちの居場所を、自分たちの手で作ろうとした人々の実話です。

『ヨレヨレ』という雑誌をご存知でしょうか?
創刊号の表紙は、まさかの宮崎駿。しかしこの雑誌には、宮崎駿の「み」の字も、ジブリの「ジ」の字も出てきません。描かれているのは、「宅老所よりあい」という福岡の小さな介護施設で実際に起きたドタバタのみ。直販・直取引だけで販売されているにもかかわらず、『ヨレヨレ』は全国の熱狂的な読者に支えられ、累計1万4000部以上の売り上げを叩き出し、今も増刷を続けています(現在3号まで刊行中。2015年11月末より4号も発売開始)。

この雑誌『ヨレヨレ』の企画、取材、撮影、執筆、編集、レイアウト、制作進行、おつかいなどなどを一人で担っているのが、福岡在住の編集者・鹿子裕文(かのこ ひろふみ)さんです。

そんな鹿子さんの初の書き下ろし単行本がついに刊行となりました。
本のタイトルは、『へろへろ』。
サブタイトルは〈雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々〉。

『ヨレヨレ』同様、「宅老所よりあい」を舞台にしながらも、『ヨレヨレ』では描ききれなかったさまざまな物語――雑誌『ヨレヨレ』誕生のいきさつ、貧乏な施設「よりあい」があの手この手で必死でお金を集め、ついに「総額3億2千万円の特別養護老人ホームを建てるまで」の話――が、『へろへろ』ではたっぷりと語られています。

「老い」という誰もが避けることのできない命題を前に、あるときはバカみたいに楽しく、そしてあるときはジーンと胸に迫るかたちで、次から次に、ジェットコースターのようにさまざまな出来事が展開していく怒涛の288ページ!


鹿子裕文(かのこ・ひろふみ)
1965年福岡県生まれ。編集者。早稲田大学社会科学部卒業。ロック雑誌『オンステージ』、『宝島』で編集者として勤務した後、帰郷。『シティ情報ふくおか』編集部を経て、1998年からフリーの編集者として活動中。2013年、「宅老所よりあい」という小さな老人介護施設で起きているドタバタのみを取り上げる雑誌『ヨレヨレ』を一人で創刊(現在第4号まで発行)。ありえない企画と不思議な誌面が噂を呼ぶようになり、ブックスキューブリックの「売り上げベスト10」で18週連続1、2、3位を独占するという空前絶後の記録を打ち立てる。杉作J太郎が率いる「男の墓場プロダクション」のメンバー。人生でもっとも影響を受けた人物は早川義夫。

ブックデザイン : 寄藤文平+鈴木千佳子
装画 : 奥村門土(モンドくん)

【著者紹介】
鹿子裕文 : 1965年福岡県生まれ。編集者。早稲田大学社会科学部卒業。ロック雑誌『オンステージ』、『宝島』で編集者として勤務した後、帰郷。『シティ情報ふくおか』編集部を経て、1998年からフリーの編集者として活動中。2013年、「宅老所よりあい」という小さな老人介護施設で起きているドタバタのみを取り上げる雑誌『ヨレヨレ』を一人で創刊(現在第4号まで発行)。杉作J太郎が率いる「男の墓場プロダクション」のメンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • s-kozy さん

    これはいいですね。必要な人がいるからその人に沿いながら(添いながらではなく)、その人を支え、ともに歩んできた「宅老所よりあい」が住宅地にふと現れる森の中に特別養護老人ホームを作るお話。制度や施設、技法ありきではなく、まずその人に必要なこと、まず生活そのものが先に立つ介護実践が素晴らしい。その実践の行き着いた先が「老人ホームに入らないで済むための老人ホーム」ということ。しかし、この本はこれだけではない。著者は自称「干されっ子」のフリーの編集者、仕事にあぶれた日々を過ごしていた。言わば社会から(続く)

  • hit4papa さん

    特別養護老人ホーム「宅老所よりあい」の立ち上げに関わった人々の奮闘記です。著者は「よりあい」のおもしろ雑誌『ヨレヨレ』の製作者。高邁な志を持って…というわけでもなくゆる〜い感じで関わっているそうな。「よりあい」は、ぼけても、ひとはひとらしく、がコンセプト。なるほど、施設というよりコミュニティですね。軽いタッチのエッセイで、笑えるか、と言われるとそれほどでもー、なのですが、次々にハードルを飛び越えていく関係者のモチベーションは、お仕事ものとして参考になります。なかなかできることではありませんが。

  • しいたけ さん

    ハイネの「本を焼く国はやがて人を焼く」が、この本ではこうなる。「ぼけた人を邪魔にする社会は、遅かれ早かれぼけない人も邪魔にし始める」。大場ノブヲさんというたった一人のお年寄りのために立ち上がった下村恵美子。「怒りがあったからこそ続けてこられた」と言う。私が若い時上司に言われた「福祉は怒りだ。虐げられている人を見たのなら、それは見なかったことにはできないよ。」を思い出す。抱腹絶倒のギャグの中に散りばめられる、一瞬で涙腺を崩壊させるこの一心、この痛み、この粘り、この熱さ。日本版ロッキーと言っても過言ではない。

  • nyaoko さん

    読友さんが絶賛していて、図書館予約したらなんと半年待ちでした。これもっと評価されてもいい本です。読めば読むほどになんと口の悪い、いやいや、面白い。笑いの地雷が仕掛けられていて、読めば読む程にドカンドカンと吹き出す程。1人のおばあちゃんを支える為に開いたお寺のお茶会から、デイサービス、グループホーム、特養までも作り上げたそのマンパワー、お見事天晴れ感服致します、最早何を言っても足りません。この本が、この介護がもっと浸透して、ぼけの何が悪い、年を取っても良いじゃないかと言える時代になればいいなぁ

  • どんぐり さん

    2015年4月に開所した、福岡県初の木造2階建ての特別養護老人ホーム「宅老所よりあい」。定員26名、ショートステイ2名のお年寄りの生活を支える「地域密着型特養」である。1991年11月にお寺のお茶室で始まった不思議なデイサービスが、「僕たちは、老人ホームに入らないで済むための老人ホームを作る」という代表の村瀬孝生とメンバーによって地域の住民(土地代の1億2千万円を寄付してくれた101人の支援者)を巻き込んでの特養作りに至る軌跡の記録だ。「森の中にある隠れ家的カフェ」などおもしろいことをやっていれば、そこに

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鹿子裕文

1965年福岡県生まれ。編集者・著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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