DVD

HANA-BI

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BCBJ0029
組み枚数
:
1
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
製作年
:
1997
フォーマット
:
DVD
その他
:
1997
監督
:
追加情報
:
メイキング映像・ビハインドオブカメラHANA-BI&劇場公開予告編

商品説明

1998年1月に公開された、北野武監督、ビートたけし主演作品。北野武監督作品としては「その男、狂暴につき」から数えて第7作目にあたる。本作は、“ヴェネチア国際映画祭金獅子賞”受賞作品として知られており、彼のこれまでの作品の集大成と、各方面で高い評価を受け、話題となった。

 1947年1月18日、東京都足立区に生まれた北野武監督は、ご存じのとおり、漫才ブームの絶頂期、“ツービート”として活躍。その下積みは長かったと聞くが、その後は様々なTV番組への出演、「戦場のメリークリスマス」等の俳優としての顔、執筆活動、そして映画監督へと自身の可能性を信じ、幅広い分野に、その溢れんばかりの才能を発揮して行った。順調に仕事をこなしていた彼に、ひとつの転機が訪れる。スクーターでの事故、生死の間をさまよっていた彼に、神は生を選ぶ代わりに“顔面麻痺”という試練を与える。しかしその経験が、その後の彼をさらに大きく成長させていく。あの時間が無ければきっと、「HANA−BI」は生まれなかったであろう。もともと海外では高く評価されていた彼の作品群ではあるが、日本ではそのリアル過ぎる、無駄を一切排した映像・ストーリー展開などの理由から、一般的には受け入れられにくい作品が多かったと思われる。もちろん、それを理解した上での、狙ったものであっただろうが。

 本作「HANA−BI」は、以前のネガティヴな部分を徹底的に描いていた作品たちと比べると、とても優しい、ポジティブな要素も盛り込まれており、“集大成”と評される所以はそのあたりにあるのかもしれない。 ビートたけし演ずる西刑事。彼は張り込み捜査中、同僚堀部(大杉漣)の好意に甘え、不治の病に侵されている妻(岸本加世子)を見舞いに行く。その僅かな時間の中で事件は起きる。一人残った堀部が凶弾に倒れたというのだ。現場に駆けつけた西は、地下街で犯人(薬師寺保栄)を組み伏せるが、部下の田中(芦川誠)と中村(寺島進)が銃弾にたおれ、気が着くと西は、犯人に残りの銃弾全てを撃ち込んでいた。  責任を感じた西は刑事を辞め、下半身不随になった堀部と殉職した部下の遺族のため、ヤクザから借金までして金を工面する。しかし借金で首が回らなくなった西は、警官に成りすまして銀行強盗を決行する。奪った金を堀部や遺族への見舞金、そして律儀にもヤクザへの借金返済に当てると、彼は何かを悟ったかのように、妻とあてのない旅に出るのだった...。  小津安二郎映画にも通ずるセリフに頼らない作品作りは、北野武監督の内面描写ともいえる彼の美学を表現した、私的な、物静かで美しい、強い愛の世界を素直に感じる事の出来る作品となっている。感動のラストシーンの中に、彼の、「HANA―BI」のテーマが凝縮されている。

内容詳細

☆日本映画史上に残る第54回ベネチア国際映画祭 金獅子受賞作品

 北野武監督7作目。主演ビートたけし、妻役に岸本加世子。二人が重ねる寡黙なシーン。相反するバイオレンス描写。欧米のジャーナリストが称える「キタノ・ブルー」の色調の中で久石譲の音楽と劇中に登場する数々の絵(北野自身の作)が、より完成度の高い映像世界を創り上げ、ラストのたった二言のセリフが心に深く刻み込まれていく…。

 不治の病に冒された妻を見舞うため、張込みの現場を離れていた西刑事に同僚の掘部が撃たれたという知らせが届く。追い詰めた犯人との銃撃戦で、今度は部下の田中が命を落とす。
 次々と大切な物を奪われ、心をさいなまれていく西。下半身不随となった堀部は絵を描き始める。そんな堀部や田中の遺族、そして妻と過ごせるあと残り僅かな時間のために、西はある重大な決心をする…。

ベネチア国際映画祭でグランプリを受賞した、北野武監督作品。もちろん動きの激しいシーンもあるにはあるが、基本的には淡々と、静かに“死”が描かれている。心に染みる物語。(CDジャーナル データベースより)

総合評価

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4.5

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北野映画の唯一と言っていい弱点とも言うべ...

投稿日:2008/04/05 (土)

北野映画の唯一と言っていい弱点とも言うべきストーリー性を類まれなる才能で打破した力作。シリアスなのにどこかコミカルであったり、監督の社会を見る確かな視線が作品をより芸術的なものに。この映画は国境を越え映画人を熱狂させ、日本映画界に大きな一石を投じたと思う。所謂、官僚的な批評家や文化人には今ひとつ受けが良くないのはあまりに庶民的な感覚から作り出された作品だからだろうか?それはなんとなくわかるんだけどなんと言っても監督はコメディアン出身ですから。和製ジム・キャリーですから。それは仕方がないのじゃないかとボクは

ナディコマ さん | 浅草 | 不明

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'97年作品。北野監督7作目にしてベネチア映画祭...

投稿日:2007/04/08 (日)

'97年作品。北野監督7作目にしてベネチア映画祭のグランプリ受賞作。同僚の死や負傷と、妻の不治の病を一身に背負った元刑事の姿を通して、監督がこれまで描いてきた死や暴力、そして人の痛みが描かれる。役者の表情や久石譲の美しい音楽にまかせ、いつも以上にせりふを排した映像からは、人々の悲哀が切々と伝わってきて痛いほど。そんななかでラストの妻の言葉はとても効果的だ。作中の絵画も自作というし、彼の計り知れない才能には心底驚嘆する。

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北野作品の最高傑作。小津安二郎で言えば「...

投稿日:2004/11/26 (金)

北野作品の最高傑作。小津安二郎で言えば「東京物語」にあてはまる。つまり、他にも傑作が多数あるが、普遍性においてこの1本が抜きんでている。寡黙で不器用な主人公が行動で示す美学。有言実行ならぬ無言実行さが感動的だ。

prescription さん | JAPAN | 不明

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