宗教消滅 資本主義は宗教と心中する SB新書

島田裕巳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784797385489
ISBN 10 : 4797385480
フォーマット
発行年月
2016年02月
日本
追加情報
:
243p;18

内容詳細

日本の宗教に異変が起きている。

かつて隆盛を誇った新興宗教は、入信者を減らし、衰退の一途をたどっている。
著者は、毎年恒例のPL学園の花火が「地味に」なっていることから、日本の新興宗教の衰退を察知。
日本の新興宗教の衰退は、なにを意味するのか――。

本書は、世界と日本の宗教が衰退している現象を読み解きながら、
それを経済・資本主義とからめて宗教の未来を予測する。

共同体を解体しつくした資本主義は、宗教さえも解体し、どこへ行きつくか。
拠り所をなくした人はどうなっていくのか。
ポスト資本主義の社会を「宗教」から読み解く野心的な1冊。


【著者紹介】
島田裕巳 : 1953年東京生まれ。宗教学者、文筆家、東京女子大学非常勤講師。東京大学大学院人文科学研究課博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    社会の世俗化による宗教の変遷を説いた一冊。既成宗教自体が危機に瀕している状況は依然読んだ『寺院消滅』によりわかっていたが、本書では新宗教や外国の状況なども取り入れたより幅広い視点から論じられている。高度成長と新宗教の関連は以前より説かれていたが、具体的な人数などの詳細なデーターを出されるとより説得力が増すな。ドイツの教会税とか初めて耳にしたし、それと信者の関係とか。ただ最後の結論部分に、論理の飛躍が見られるような気がする。それ以外の部分、信仰者の減少を現在の問題と捉えた部分等は非常に面白く読めた。

  • rosetta さん

    日本で近年新宗教が極端に信者を減らしている。それらは高度成長の時代に地方から都会に出てきた若い世代の孤立感を集団に結びつけることによって発展してきたが成長が終わると新たな信者を獲得できず高齢化が進むばかり。資本主義は自己目的的に蓄積を目指すがフロンティアをなくし市場が飽和した現代では成長の余地がなく必然的に資本主義も宗教も衰退するしかない。と言うのが作者の主張だと読んだけど合ってるかな?自分はジョン・レノンと同じく宗教がない世界を理想とする者である。2016年に書かれた本だが今はどちらに向かっている?

  • ヒデキ さん

    タイトルにひかれて購入しました。新興宗教と言われる明治以降、戦後に出発した宗派の信者数の増加と減少から、キリスト教、イスラム教の動きまでを論じています。読んでいて思ったのが、著者の島田さんは、経済の流れから、宗教を論じようとされているようですが、旨く伝わってきてないように思えます。信仰についての考え方も書いて欲しかったなあと思ってしまいました。

  • tetsu さん

    ★2 どの宗教も信者が減っているとのこと。その原因を鋭く解説しているかというと、そうでもなく、資本主義との関連づけもよくわからず説得力がない。もっと衝撃的な内容を期待したがイマイチ。

  • 猫丸 さん

    経済急進期に都市へ流入した労働者のニーズとは、地縁血縁とは別種の人間的結びつき、満たされなかった学習意欲の矛先としての簡便な世界観であった。これらにちょうど良いレベルで応えたのが新興宗教諸派である。しかし、伝統宗教とは違い、資本主義のもとでの個人的疎外感が入信理由であるからには、次世代に信仰は継承されない。子の世代では生活も安定して、すでに衝迫感も消え失せている。必然的に信者の数は単調に減少する。西欧のキリスト教も長期低落傾向にあり、世界全体のトレンドとしては宗教離れの方向で一致している。

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人物・団体紹介

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島田裕巳

1953年東京生まれ。作家、宗教学者。1976年東京大学文学部宗教学科卒業。同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1984年同博士課程修了(宗教学専攻)。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を経て、東京女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行

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