日本人の歴史観 黒船来航から集団的自衛権まで 文春新書

北岡伸一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166610433
ISBN 10 : 4166610430
フォーマット
出版社
発行年月
2015年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
220p;18

内容詳細

二十一世紀、国家間の歴史認識論争は、いよいよ熾烈なものになった。しかし、「薩長史観」から「東京裁判史観」まで我々の近現代史はあまりに多くの偏向史観に歪められてきた。日本の論壇をリードしてきた三人が、曇りなき眼で日本近代の来歴を見直した「歴史認識」の原点。

目次 : 第1章 一八五三(嘉永六)年〜一八九五(明治二十八)年―黒船来航から日清戦争まで/ 第2章 一九〇四(明治三十七)年〜一九四五(昭和二十)年―日露戦争から大東亜戦争まで/ 第3章 一九四五(昭和二十)年〜一九八〇(昭和五十五)年―占領期から「六〇年体制」期まで/ 第4章 一九八九(昭和六十四)年〜二〇〇二(平成十四)年―“空白の十年”、そして未来へ/ 終章 二〇〇二(平成十四)年〜―国家を動かすエリートの役割

【著者紹介】
岡崎久彦 : 1930(昭和5)年生まれ。東京大学法学部中退。外務省入省。情報調査局長、駐サウジアラビア大使、駐タイ大使などを歴任し、退官後は岡崎研究所を創設し、所長を務めた。『隣の国で考えたこと』(日本エッセイスト・クラブ賞)、『国家と情報』(サントリー学芸賞)など著書多数。2014年死去

北岡伸一 : 1948(昭和23)年生まれ。東京大学法学部卒。国際大学学長。東京大学名誉教授。法学博士。2004年から06年まで国際連合次席大使を務めた。『清沢洌』(サントリー学芸賞)、『日米関係のリアリズム』(読売論壇賞)、『自民党』(吉野作造賞)など著書多数。2011年、紫綬褒章

坂本多加雄 : 1950(昭和25)年生まれ。東京大学法学部卒。学習院大学教授を務めた。法学博士。『市場・道徳・秩序』(サントリー学芸賞)、『象徴天皇制度と日本の来歴』(読売論壇賞)など著書多数。2002年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    本書は、2002年初出の岡崎久彦、坂本多加雄の両氏と北岡伸一氏とで近代に本の発展を自由に語った鼎談(7頁)。北岡氏が興味深い本とするのは、ケネス・ボールディングの『歴史はいかに書かれるべきか』講談社学術文庫(21頁)。坂本氏:民衆史も研究が進んで、自由民権運動をいうのは民衆が国民になるための近代的運動(24頁)。北岡氏:日本の戦前に民主主義があったのは明らかという(101頁)。

  • はるわか さん

    陸奥宗光・津田出の紀州藩兵制改革(徴兵制→身分制否定)が明治の枠組みを作った。プロイセン式に訓練武装した紀州2万に対し薩長新政府1万。五箇条の御誓文。鉄道王ハマンの満鉄日米共同経営案を受け入れていれば(小村寿太郎が潰してしまった)。進歩的な明治憲法(衆院の予算審議権)。原敬による政党内閣、日本の再統合(脱薩長)。大正デモクラシー。昭和6年まで世論は反軍的。斎藤隆夫除名問題、政党政治終焉。政党軍部の人材枯渇(田中義一、宇垣一成の後)。昭和16年まで親米的。近衛、広田、杉山が三戦犯、英国との協調を潰す不作為。

  • さきん さん

    二十一世紀、国家間の歴史認識論争は、いよいよ熾烈なものになった。しかし、「薩長史観」から「東京裁判史観」まで我々の近現代史はあまりに多くの偏向史観に歪められてきた。日本の論壇をリードしてきた三人が、曇りなき眼で日本近代の来歴を見直した「歴史認識」の原点。日本近代史としてとても面白かった。

  • kenitirokikuti さん

    図書館にて。今は亡き『諸君!』の2002年7月号掲載の鼎談を、2015年に新書化したもの。鼎談者の坂本は2002年10月に、岡崎は2014年に亡くなっており、終章は02〜15年を北岡が語り下し或いは文藝春秋からの再録かと▲鼎談の締めは90年代について。リアルタイムでは小泉内閣の有事法制が国会で審議されていた頃。新書の頃は二次安倍で集団的自衛権が解釈改憲あった頃▲冷戦崩壊後、国家の役割を否定するという部分で市場グローバル理論(市場原理主義)と左翼思想がドッキングした。最近のレフトはビッグテック批判が主だなあ

  • hurosinki さん

    どえらい先生方が日本近現代史を語った贅沢な本。北岡伸一氏を除く坂本・岡崎両氏は刊行時既に他界しており、前書きは両氏について北岡氏が書かれている。事物人物、そして史観へのハッキリした価値判断が見ものだが、三者の見解の微妙なズレや温度差も楽しめる。大まかに時代区分はなされているが、その中であっちこっちに話が飛んでいき、読者にある程度の知識があることが前提(マイナーなものには注釈が付いてるが)なので、初心者向けではないかも

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人物・団体紹介

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北岡伸一

1948年奈良県生まれ。現在、JICA特別顧問、東京大学名誉教授、立教大学名誉教授、紫綬褒章受章(2011年)。主要著書、『清沢洌―日米関係への洞察』(中公新書、1987年(増補版『清沢洌―外交評論の運命』、2004年)、サントリー学芸賞受賞)。『日米関係のリアリズム』(中公叢書、1991年、読売論

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