エルヴェ・ファルチャーニ

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世界の権力者が寵愛した銀行 タックスヘイブンの秘密を暴露した行員の告白

エルヴェ・ファルチャーニ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062195522
ISBN 10 : 4062195526
フォーマット
出版社
発行年月
2015年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
291p;19

内容詳細

金融史上最大の顧客データリーク事件が明かしたプライベートバンクと大富豪、政治権力者の闇のコネクション。
あなたはまだ銀行の本当の存在理由を知らない――。

欧米紙誌騒然!
「ファルチャーニはエドワード・スノーデンとロビン・フッドを合わせたような男」(ブルームバーグ)
「大富豪を震撼させる男」(ル・モンド)

世界の大富豪やVIPが銀行とタックスヘイブンを利用して密かに行う巨額脱税やマネーロンダリング。その証拠を課税当局に差し出すために、スイスのプライベートバンク13万人の顧客データをリークした当事者による命がけの手記!

「鉄壁の守秘性」を誇ったスイスのプライベートバンクの顧客情報を、フランスやイタリア、スペインなどの司法・税務当局に提供するという大罪、もしくは英雄的行為の主役。その当事者が、いかにして、どのような目的でこの「リーク」を行なったのかを語っている。プライベートバンクやタックスヘイヴンの現状や今後を知るうえできわめて貴重な証言である。(橘 玲)

著者について
エルヴェ・ファルチャーニ
エルヴェ・ファルチャーニ
1972年モンテカルロ生まれ。イタリア・フランス二重国籍のITエンジニア。2001年よりシステムエンジニアとしてモンテカルロのHSBCプライベートバンクで働きはじめる。2006年、ジュネーブのオフィスへ異動。2009年以降、HSBCのプライベート・バンキング部門の情報システムに各国警察がアクセスできるようにすることで、警察への協力を始めた。「ファルチャーニ・リスト」(13万人の氏名)はフランス人とスペイン人による数百万ユーロに及ぶ脱税額の回収を可能にした。スペインではその後、市民ネットワークのPartidX(X党)を結成。2013年、フランスに戻り、税務当局の脱税捜査に協力を続ける。2014年には欧州議会選挙にも出馬した。
アンジェロ・ミンクッツィ
アンジェロ・ミンクッツィ
イタリアの経済紙『イル・ソーレ・24オーレ』の編集長、通信員。政治や経済に関する重大事件について執筆している。イタリアの元首相シルビオ・ベルルスコーニの捜査と裁判、数々の脱税、タックスヘイブンの問題を取り上げる。

橘玲
作家。1959年生まれ。2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。「新世紀の資本論」と評された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部の大ベストセラーに。小説作品『永遠の旅行者』『タックスヘイヴン』(ともに幻冬舎)ほか、著書に『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』(幻冬舎文庫)、『バカが多いのには理由がある』(集英社)、『橘玲の中国私論』(ダイヤモンド社)、『臆病者のための億万長者入門』(文春新書)などがある。
芝田高太郎
翻訳家。1962年東京生まれ。東京外国語大学大学院修士課程修了。専攻はイタリア文学。現在は慶応義塾大学、東海大学、女子美術大学でイタリア語を教える。

【著者紹介】
エルヴェ・ファルチャーニ : 1972年モンテカルロ生まれ。イタリア・フランス二重国籍のITエンジニア。2001年よりシステムエンジニアとしてモンテカルロのHSBCプライベート・バンキング部門で働きはじめる。2006年、ジュネーブのオフィスへ異動。2009年以降、HSBCのプライベート・バンキング部門の情報システムに各国警察がアクセスできるようにすることで、警察への協力を始めた。「ファルチャーニ・リスト」(13万人の氏名)はフランス人とスペイン人による数百万ユーロに及ぶ脱税額の回収を可能にした

アンジェロ・ミンクッツィ : イタリアの経済紙「イル・ソーレ・24オーレ」の編集長兼特派員。政治や経済に関する重大事件について執筆している。イタリアの元首相シルヴィオ・ベルルスコーニに関する捜査と裁判、数々の脱税、タックスヘイブンの問題を取り上げる

橘玲 : 作家。1959年生まれ。2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー

芝田高太郎 : 翻訳家。1962年東京生まれ。東京外国語大学大学院修士課程修了。専攻はイタリア文学。現在は慶應義塾大学、東海大学、女子美術大学でイタリア語を教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 活字の旅遊人 さん

    どんな場面なのか、分からなくなるところもあったが、基本的には世界的銀行が絡む脱税を糾弾するノンフィクション。納税義務者よりも、それに荷担して儲ける銀行と、実は利益を受けているので摘発しきれない課税関係者とを責める。タックスヘイブン絡みは、なんとなくカッコいい印象。でもまあ、確かに強いものを更に強くする、格差助長の根源みたいなもんだよな。「もうひとつの物語」として、別の立場からの見解も短いながら収録してあり、これで逆に理解ができた。ところで、「パナマ文書」含め、一時の騒ぎが収まったのは、何故だろう?闇だな。

  • funuu さん

    香港には中央銀行がなく、HSBC、スダードチャード、中国の大手民間銀行が保有する米ドルを担保に香港ドルを発行するカレシーボード制を採用している。もう少し大人になると、父は銀行とは「信用の否定」なのだと打ち明けてくれた。カネを預ける相手のことを顧客が信用する必要がないように、銀行は組織されているからだ。ふつう、人は自分の金を誰か信用できる人間に預けることで安心するものだが、銀行は信用というものが人間にではなく、組織、経営、体制に置かれる場所なのだった。日本も金持ちは、節税をしている。

  • はるわか さん

    HSBCの顧客データ窃取漏洩。諜報機関の存在。銀行秘密法の廃止を求めるアメリカのスイスに対する事実上の戦争。「できそこないの帝国」であるヨーロッパで、偶然「主権」を手に入れた小国の生き残り戦略、タックスヘブン。1934年スイス銀行法、鉄壁の守秘性、脱税を犯罪とみなさない刑法。UBS脱税幇助、HSBCスキャンダル(麻薬カルテルの収益送金、イラン取引米ドル決裁)、米司法当局の刑事告発を恐れる銀行。米国とスイスの外交問題、2010年スイス連邦議会、顧客情報の米司法当局への譲渡を承認、スイス「守秘性」神話の崩壊。

  • koji さん

    専門用語が多いうえ、文章も読みにくく、「この本から何を学ぶか」を考えるのに大いに苦労しました。今現在の拙い感想を残します。事件(PBの顧客データの無断持ち出し・各国の司法・税務当局への提供)の表層は単純ですが、その背景は複雑です。唯橘玲氏の監修がそれを補ってくれています。さて何を学ぶか。私は人間の強欲が複雑で脆弱な金融グローバルネットワークと結びついた時、一発でそれを正しく洗浄するシステムは作れず、漸進的・試験的に対応(マイナス金利もその一つです)していくしかないということです。深い闇で恐ろしくなります。

  • mintia さん

    ところどころ難しくて分からない部分があった。それでもプライベートバンクがやっていることやタックスヘイブンの仕組みが理解できた。貧富の差が拡大しているのは正当な競争の結果だけではなく、大富豪の脱税が原因の一つだと思った。

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