リヒテルと私 草思社文庫

河島みどり

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794221469
ISBN 10 : 4794221460
フォーマット
出版社
発行年月
2015年08月
日本
追加情報
:
300p;16

内容詳細

音楽を愛し、世界を旅することを愛し、日本を愛したリヒテル。20世紀を代表するロシアの大ピアニストの素顔を通訳として、親しい友人として、見つめてきた筆者がつづる回顧録。演奏にかける情熱、リヒテル流芸術の楽しみ方、そして子どものように天真爛漫な素顔を数々のエピソードとともに語る。

目次 : 1 巨匠の素顔(家族の愛情に包まれて育つ/ モスクワ音学院の駄々っ子/ 敬愛するプロコフィエフのこと ほか)/ 2 ヨーロッパへの旅(フランス片田舎のコンサート/ ヴェネツィアで巨匠の誕生日を祝う/ マーゼルの伯爵館の復活祭 ほか)/ 3 日本への旅(シベリアの旅を楽しむ/ なぜ日本を愛したのか/ 巨匠の演奏を支えた調律師たち ほか)

【著者紹介】
河島みどり : 早稲田大学文学部露文科卒業。モスクワ大学で研修。1970年の万博のときからリヒテルの通訳をつとめる。ギレリス、ムラヴィンスキー、モスクワ芸術座、ボリショイ劇場などの通訳もする。リヒテル夫人の依頼を受け、リヒテルの付き人となる。リヒテルの付き人は他に夫人、甥のミーチャ、チェコのカレル、イタリアのミレーナがいたが、ヨーロッパでの活動に際しては、ミレーナと河島が主となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 1959のコールマン さん

    ☆5。リヒテルに関する本を読むのはこれが初めてだ。なのでリヒテルってこんなにお茶目だったのか、それとも筆者の描写がそうさせたのか判断しかねる。いずれにせよここでのリヒテルは芸術家としての彼ではなく、等身大のドイツ系ロシア人のとてもリラックスした姿だ。あまりにリラックスしているのでクスクス、ニヤニヤが止まらない。もちろん(ちゃんと)巨匠らしい姿も見せるが、変な事にこだわったり、すねたり、笑ったりするので、音楽のことそっちのけで楽しめる。「リヒテルなんか知らないよ」「リヒテル嫌い」という人にもお勧めの本。

  • たま さん

    単行本のときに読み、リヒテルの人柄(神経質で気むずかしい面と天真爛漫で暖かい面が一体)は印象に残っていたが、演奏旅行の細部は忘れていたので、紀行文として面白かった。小さな会場を好み、フランス、イタリア、オーストリアなどの小さな町を廻り、ギリシャ、トルコ、東欧にも足を伸ばす。ハプニングが多く演奏家としてはイライラが募るのに対し、日本は万全の準備をして歓迎するので日本びいき。ヤマハの工場、八ヶ岳高原ロッジ、大原美術館、etc.でもコンサートをしている。主催者は大変だけれど、すてきだと思う。→

  • 古西 広之 さん

    リヒテルの側に29年いた著者のリヒテル伝。 ピアノの巨匠として最初に名前を覚えたリヒテルだが、やはりピアノは自己表現の1つの手段でしかなく、この人は他の表現者になっても名を残しただろうと思う。 日本と日本人を愛し、欧州でもヤマハの調律師を多用した事は知らなかった。当時ヤマハにいた物凄く優秀な調律師と出会ったのも僥倖だった。 演奏を聴いたお客様が満足しているのに、自分自身は厳しい評価で、巨匠と呼ばれながらも一人で長時間の練習をする、コンサートには恐怖とも言える緊張で臨むといった楽屋裏を知って改めて尊敬する。

  • ラム さん

    リヒテル初来日から、通訳と付人の役割も務め絶大の信頼を得て、27年間謦咳に接した著者が綴る 身近に接した者ならではの豊富なエピソード ヤマハへの絶大な信頼(「大事なのはピアニッシモ ヤマハは受動的で自分の欲する音を出す」)18歳まで無名であったから神童を競って作る風潮に毒されず 「私は大人になりたくなかった」 ネイガウス「高みから俯瞰して作品全体を把握する希有な音楽家」 スターリンの娘の庇護、鉄のカーテンからも自由に 原典を忠実に弾く理想的なピアニストは自分も含めていない 演奏家は作曲家の鏡であるべきなど

  • Hirokazu Ikuta さん

    旧ソ連時代に活躍した日本大好きだった巨匠ピアニストの通訳兼付き人の日本人による回想記。ラフマニノフの2番の名盤として名高いリヒテルの演奏は、1楽章のサビ(浅田真央のフリープログラムのクライマック部分)のタメはいつ聴いてもたまらない。ソ連時代に苦労して世界中を演奏旅行した様子は時代を反映している。ヤマハのピアノを愛用し、感謝の印に浜松の工場で作業服姿の従業員を前に、ヤマハのピアノがいかに素晴らしい音楽を奏でるかを伝えるための演奏会を開いたくだりはおもわず、涙腺がユルんでしまった。草思社文庫ハズレなし。

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河島みどり

早稲田大学文学部露文科卒業。モスクワ大学で研修。1970年の万博のときからリヒテルの通訳をつとめる。ギレリス、ムラヴィンスキー、モスクワ芸術座、ボリショイ劇場などの通訳もする。リヒテル夫人の依頼を受け、リヒテルの付き人となる。リヒテルの付き人は他に夫人、甥のミーチャ、チェコのカレル、イタリアのミレー

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