核の誘惑 戦前日本の科学文化と「原子力ユートピア」の出現

中尾麻伊香

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784326602803
ISBN 10 : 4326602805
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
追加情報
:
22

内容詳細

日本人は核をどのように受け入れ、どんな未来を夢見て、そしてその受容と期待はどのように戦後に引き継がれたか。源流から辿り直す。

【著者紹介】
中尾麻伊香 : 2015年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻(科学史科学哲学)修了、博士(学術)。現在、立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員マックス・プランク研究所ポストドクトラルフェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • バーニング さん

    博士論文をもとにした著作、と言うことを意識せずとも非常に意欲的な一冊。科学史研究を行う中で期せずして起きた3.11とそれにまつわる様々な言説は中尾自身に迷いを与えたとあとがきに記されているが、そうした迷いの中で産みだされたのがこの大著だとするならば、現代的な意義は非常に大きい。また、中国や北、あるいはトランプのアメリカなど、まさに核の「誘惑」は常に身近にある以上、私たちの世界はまだまだ科学の歴史の途上にあるのだと本書を読む中で強く感じた。 https://medium.com/p/23ee2edf63c2

  • inenoha さん

    戦前・戦中の日本における,原子・原子核・放射能・放射線・放射性物質・核分裂・核エネルギー・原子爆弾に関する大衆のイメージを追った著作.テーマは戦後の原子力政策の背景を知る上できわめて重要だと言える.しかし,分析に用いる概念や、史料の基本的な解釈など,至るところに仕上げの粗い箇所が見られるのが残念.

  • Mealla0v0 さん

    核の言説・表象が、戦前どのようなものであったかを検討した労作。放射能がその初期から科学を超えて、オカルト・娯楽・文化といったものに浸透しながら「生命力」「光」「未来」といったイメージと結びついていたことが指摘される。他方、WWIを経たヨーロッパでは放射能は「最終兵器」として創造されるようになるが、それは世界を征服し統治する権能としてだった。戦争の季節は、その想像を期待に代えたが、ファンタジーに過ぎなかった。が、それは原発投下に結実する。その破局は、しかし原子力のイメージを変えなかった。あとがきに熱がある。

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人物・団体紹介

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中尾麻伊香

1982年ドイツキール生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。専門は科学史・科学文化論。立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員、マックス・プランク科学史研究所ポストドクトラルフェロー、コロンビア大学客員研究員を経て、長崎大学原爆後障害医療研究所助教。戦時中の核研究の遺品を追ったドキュメンタリ

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