日本の森列伝 自然と人が織りなす物語 ヤマケイ新書

米倉久邦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784635510264
ISBN 10 : 4635510263
フォーマット
出版社
発行年月
2015年05月
日本
追加情報
:
350p;18

内容詳細

海を渡ったブナの謎、海底に沈む太古の埋没林、宗教と国家権力に翻弄された山―知れば知るほど深い日本の森。北海道から沖縄まで、強烈な個性と存在感を持つ森を訪ね、生命の生存戦略の奥深さ、そして人との関わりが生んだ知られざる歴史を追う。森林インストラクターであり、元・共同通信記者でもある著者による、森林大国・日本の12の森のルポ。

目次 : ブナ、10万年の彷徨 北から南へ、そしてまた北へ―北海道黒松内・北限のブナの森/ 厳冬の季節風が巻き起こす砂嵐、植えては枯れる辛苦の400年―山形県・庄内海岸砂防林/ 豪雪の山で生き抜く人と植物たちのしたたかな知恵―福島県・奥会津源流域の森/ 冬の豪雪と夏の霧、離島が育んだ知られざる神秘の森―新潟県佐渡島・新潟大学演習林/ 屋久島をはるかに凌ぐ巨大スギ群、謎に満ちた生態―富山県立山・稜線を覆うタテヤマスギの森/ 埋没林が語る巨木伝説、太古の森はなぜ海底に沈んだのか―富山県・魚津洞杉の森/ 標高1500mの稀有な空間に秘められた300年伐採の歴史―長野県松本市・上高地の森/ フィリピン海プレートが運んできた大地―静岡県伊豆半島・天城山の森/ 宗教と国家権力に翻弄されながらいまに続く森―滋賀県・比叡山延暦寺の森/ 神鹿降臨に始まる神の山は、シカの食害で衰退の危機―奈良県・春日山原始林/ 南限のトウヒ白骨林が教えてくれるのは、人災か自然現象か―紀伊半島・大台ヶ原の森/ 汽水域に生きる不思議の樹木たち―沖縄県西表島・マングローブの森

【著者紹介】
米倉久邦 : 1942年東京生まれ。68年早稲田大学大学院卒、共同通信社に入社。ワシントン特派員、経済部長、ニュースセンター長、論説委員長などを経て、現在はフリージャーナリスト。57歳で森林インストラクターの資格をとる。日本山岳会会員、森林インストラクター、東京スキー山岳会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Shoji さん

    ご存じの通り、日本は海に囲まれ、急峻な地形、極端に少ない平野部。夏はとても厳しく、冬もまたとても厳しい。生来、自然を信仰し大切にする民族でもあった。そのおかげで世界でも稀にみる美しい森を育んできた。しかし、今、森は存続の危機にさらされている。この本では色々なケースが紹介されているが、共通していることは人間の手による森林破壊なのである。やがてそのツケは人間に廻ってくる。考えさせられる一冊だった。

  • 翔亀 さん

    【シリーズ森8】列伝とあるが、森そのものが主人公だ。登山好きの元新聞記者が12の森を取材している。登山好きだから山に登り森を歩く。元記者だからその森の専門家(ビジターセンターや研究者)の話を聞く。ガイド付き森歩き記録といったところ。著者自身は森のアマチュアだから少し植物学的には怪しいところはあるが、同じアマチュアの私には却って判りやすい。何より著者が森歩きを楽しんでいるのがいい。■12の森のうち私が行ったことがあるのは天城山のブナ林と比叡山延暦寺の人工森(スギ)だけ。それでもそうだったのかともう一度↓

  • しんこい さん

    著者も最後にいう通りどこか一つ見に行きたいですね。佐渡の演習林、北限のブナ林とか知らなかったし、同じブナでも日本海側と太平洋側では違うそうです。気候や地形、歴史などで同じ木でも色々変化して同じ森という感じがしませんね。

  • 夜郎自大 さん

    日本の森林を取材したレポート。庄内地方の松林、佐渡島の演習林、立山の巨大化スギ群。さまざまな日本の森林地帯の歴史、今を歯切れ良い表現が迫真に迫ってくる。森林問題は今に始まったものではなく、平安時代くらいから皆伐して人間が困惑し、育成し、数十年後に皆伐。その基本的なサイクルを廻る過程で、徐々に温暖化などの気候変動が影響して材種が変わっていく。その時代時代の人間の心のありようを森林の姿は反映しているようだ。再読本。

  • Juichi Oda さん

    北海道から沖縄・西表島まで12カ所の森を尋ね歩いたルポ。「巨大な石にまとわりつくように根が絡」むような富山の巨大スギという自然が長い時間をかけて作った森だけでなく、「200年の計」で植林されている比叡山のケヤキ、数百年に及ぶ飛砂との闘いの歴史を経て作り上げられた庄内海岸のクロマツ海岸林など、さまざまな局面・段階で人との関わりを持つ森の姿が描かれている。そして「人がどこまで自然に関与し管理すべきか」といった大きな問題が突きつけられている。私は森と積極的に関わって、そこに生きていきたいと思うのだけれど・・・

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米倉久邦

1942年東京生まれ。68年早稲田大学大学院卒、共同通信社に入社。ワシントン特派員、経済部長、ニュースセンター長、論説委員長などを経て、現在はフリージャーナリスト。57歳で森林インストラクターの資格をとる。日本山岳会会員、森林インストラクター、東京スキー山岳会会員(本データはこの書籍が刊行された当時

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