CD 輸入盤

前奏曲と間奏曲集 ファビオ・ルイージ&フィルハーモニア・チューリッヒ(2CD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PHR0102
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ルイージ&フィルハーモニア・チューリッヒによるワーグナー
じっくり取り組んだセッション録音が
チューリッヒ歌劇場のレーベルphilharmonia●recから登場!


フィルハーモニア・チューリッヒ(チューリッヒ歌劇場管弦楽団)の話題の新レーベル、フィルハーモニア・レコード(philharmonia●rec)の第2弾は、ルイージによるワーグナーの管弦楽曲集。チューリッヒ歌劇場とワーグナーは密接な関係があります。チューリッヒ歌劇場の前身アクツィエン劇場は、当時ドイツを離れスイスに亡命していたワーグナーの活躍の場でもありました。その劇場が火災で焼失したのち、1891年に現在のチューリッヒ歌劇場が建設。またフルトヴェングラーもそのキャリアをここでスタートさせ、バイロイト以外でワーグナーの『パルジファル』を初めて上演するなどの歴史が刻まれている劇場です。
 本アルバムは、スタジオでじっくりとセッション録音されただけに、ルイージの的確で情熱的な指揮が見事功を奏し、ライヴのような熱気を維持しつつ、音楽性がより練られた内容となっています。選曲はルイージ自身が練りに練って行っており、チューリッヒ歌劇場と縁の深い『パルジファル』の前奏曲を冒頭に収録。『神々の黄昏』『ワルキューレ』『トリスタンとイゾルデ』など傑作群が続き、最後には、ベルリオーズからの影響が感じられる、ワーグナー初期の作品である最初のオペラ『妖精』と第2作目のオペラ『恋愛禁制』の序曲が収録されています。ルイージは、独特のうねり、芳醇な響きをオケから上手く引き出し、オペラ指揮者としての構築力を見せています。(キングインターナショナル)

【収録情報】
ワーグナー:前奏曲と間奏曲集


Disc1
● 『パルジファル』第1幕への前奏曲 (12:15)
● 『神々の黄昏』〜夜明けとジークフリートのラインへの旅 (12:11)
● 『神々の黄昏』〜ジークフリートの葬送行進曲 (8:12)
● 『ワルキューレ』〜ワルキューレの騎行 (4:54)
● 『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲 (10:42)
● 『トリスタンとイゾルデ』第1幕への前奏曲 (11:06)
● 『トリスタンとイゾルデ:愛の死 (6:22)

Disc2
● 『ローエングリン』第1幕への前奏曲 (9:00)
● 『タンホイザー』序曲 (15:37)
● 『リエンツィ』序曲 (12:27)
● 『恋愛禁制』序曲 (8:21)
● 『妖精』序曲 (11:28)

 フィルハーモニア・チューリッヒ(チューリッヒ歌劇場管弦楽団)
 ファビオ・ルイージ(指揮)

 録音時期:2014年秋
 録音場所:チューリッヒ歌劇場
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Parsifal - Prelude
  • 02. Gotterdammerung - Siegfried's Rhine Journey
  • 03. Gotterdammerung - Siegfried's Funeral March
  • 04. Die Walkure - Ride of the Valkyries
  • 05. Die Meistersinger Von Nurnberg - Prelude
  • 06. Tristan Und Isolde - Prelude
  • 07. Tristan Und Isolde - Isolde's Liebestod

ディスク   2

  • 01. Lohengrin - Prelude
  • 02. Tannhauser - Overture
  • 03. Rienzi - Overture
  • 04. Das Liebesverbot - Overture
  • 05. Die Feen - Overture

ユーザーレビュー

総合評価

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メトでの『ジークフリート』が素晴らしかっ...

投稿日:2015/03/20 (金)

メトでの『ジークフリート』が素晴らしかったので(『神々の黄昏』も悪くはないが、こちらの方が遥かに上)、大いに期待して買った録音。演奏、選曲ともに明確な主張があり、見事な出来ばえのCDだ。演奏の特徴は、かつては厚塗りの油絵だったワーグナーの響きが水彩画になった、と言えば分かりやすいだろう。響きがスリムに、見通しよくなり、埋もれていた声部がクリアに聴こえるようになった。「ジークフリートの葬送行進曲」のクライマックスでは、これまで金管の咆哮に押しつぶされがちだった高弦の対位旋律が明確に聴こえるし、低弦が引きずるような「英雄の死の動機」を繰り返しているのも、はっきり聴き取れる。カラヤンやサヴァリッシュ、ベームに対しても、前の世代のワーグナー指揮者に比べて響きが透明になったと言われたものだが、ルイージはさらに一歩進んでいる。彼の演奏自体は HIP(Historically informed performance)とは呼べないだろうが、その影響を受けていることは間違いない。しかし、響きがスリムになったからといって演奏自体が「草食系」になったわけではない。「ジークフリートのラインへの旅」のアッチェレランドによるクライマックスへの持ち込み方など、堂に入ったものだし(ちなみに、演奏されているのは『黄昏』の第1幕終わりとも違う、独自の終結部をつけた版)、『トリスタンとイゾルデ』のつややかな官能美も見事なものだ。 選曲は『パルジファル』前奏曲から珍しい『妖精』序曲へと、ワーグナーの音楽語法の発展を逆向きにたどれるように工夫したもの。『妖精』から『ローエングリン』までですら、同じ作曲家とは思えぬほどだ。ただし、ちょっと画竜点睛を欠いた感があるのは『さまよえるオランダ人』序曲がないこと。同時期にアルティノグル指揮によるチューリッヒでの『オランダ人』全曲録画が出るので遠慮したのかもしれないが、CDの収録時間にも余裕があるわけだから、あと一曲入れてもらいたかった。  

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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