デイミアン・トンプソン

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依存症ビジネス 「廃人」製造社会の真実

デイミアン・トンプソン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784478022924
ISBN 10 : 4478022925
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
350p;20

内容詳細

もはや病気ではない。
最強最悪のビジネスモデルである。
iPhone、フラペチーノ、危険ドラッグ、お酒、
フェイスブック、アングリーバード、オンラインポルノ……
私たちは、なぜこうも簡単に「病みつき」になるのか?

うまくいかない仕事、ギクシャクする人間関係、進化しすぎて使いこなせない大量の新製品……。
21世紀になったからといって、輝かしい未来は訪れなかった。
私たちの毎日は、相変わらずストレスにまみれているし、社会は不確かさを増しつづけている。

そんな不安と戦い、何とか自らの感情をコントロールしようともがく私たちの耳元で、ささやく声がある。
「こっちに来て、これを使ってごらん。すぐに気分がよくなるよ」

それは、いまお手持ちのiPhoneに届いた、
フェイスブックやゲームアプリ「アングリーバード」からの新着通知かもしれない。

または、魅力的な写真で誘惑する、
スタバの「フラペチーノ」や次々ブームが生まれるスイーツの看板かもしれない。

さらには、いつでもどこでも安く手に入るお酒のテレビCMや、
安全なハーブだよ、と「危険ドラッグ」に誘うネットの書き込みかもしれない。

そう、いつの間にか、私たちの毎日は「すぐに気分をよくしてくれるモノ」であふれかえり、
ますますそうしたモノに依存するよう促されているのだ。
そうしたモノが快感をもたらすメカニズムは、
MDMAやヘロインなどのいわゆる依存物質がもたらすものと同質だと気づかずに。

企業も、もはやつくりすぎたモノを売るには、より早く、大量に消費させるしかなく、
テクノロジーを駆使して「期待感」をあおり、いかに他社より強い快感をもたらせるかを競いあっている。
一方、無防備な消費者である私たちは、そうした「自滅的な誘惑」に日々さらされ、
「依存症」という習慣を身につけつつあるのだ――。

自らもアルコール依存に陥っていた著者が、
綿密な取材、そして実体験をもとに「テクノロジーとビジネスの共犯関係」、
そして依存症を生み出す社会の真実を暴く。

著者
デイミアン・トンプソン(Damian Thompson)
1962年、英国レディング生まれ。オックスフォード大学を卒業した後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で博士号取得(宗教社会学)。元『カソリック・ヘラルド』紙編集長。現在は『デイリー・テレグラフ』紙のレギュラーライター、およびテレグラフ・メディアグループの敏腕ブログエディター。
18歳から32歳までアルコール依存症に陥っていたが、以来、20年間にわたって禁酒している。
著書に『終末思想に夢中な人たち』(翔泳社)、『すすんでダマされる人たち』(日経BP社)など。

中里京子
翻訳家。早稲田大学教育学部社会科卒業。20年以上実務翻訳に携わった後、出版翻訳の世界に。
訳書に『ハチはなぜ大量死したのか』、『地球最後の日のための種子』(ともに文藝春秋)、『不死細胞ヒーラ』(講談社)、『個人インフルエンサーの影響力』(日本経済新聞出版社)、『ブライアン・コックス 宇宙への旅』(共訳、創元社)、『食べられないために』(みすず書房)など。
不妊・生殖補助医療に関する国際学会の事務局も担当している。

【著者紹介】
デイミアン・トンプソン : 1962年、英国レディング生まれ。オックスフォード大学を卒業した後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で博士号取得(宗教社会学)。元『カソリック・ヘラルド』紙編集長。現在は『デイリー・テレグラフ』紙のレギュラーライター、およびテレグラフ・メディアグループの敏腕ブログエディター。18歳から32歳までアルコール依存症に陥っていたが、以来、20年間にわたって禁酒している

中里京子 : 翻訳家。1955年、東京生まれ。早稲田大学教育学部社会科卒業。20年以上実務翻訳に携わった後、出版翻訳の世界に。不妊・生殖補助医療に関する国際学会の事務局も担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • スパシーバ@日日是決戦 さん

    {2014年}<2012年> 「依存症」と「非依存症」のあいだに、はっきりとした境界線があるかのように思われがちだがこれは事実ではない。依存症とは、たまたま身に降りかかるものではなく、自らの意志で自分自身や他人に対して自発的にすることだ。欲望との葛藤。一度嵌まると断ち切るのは容易ではない(わかっちゃいるけど止められない)。「依存症」で思い浮かぶのは、アルコール、ギャンブル、買い物、薬物、携帯やゲーム等のネット依存(ところで、活字中毒はこれに該当するのでしょうか?)。 

  • キク さん

    ゾンビ映画の引用が印象的だった。ショッピングモールに探索にきた生存者たちは、大量のゾンビ達と遭遇する。「どうしてここにはこんなにゾンビが集まってるんだ?ゾンビには食糧も衣服もいらないだろう?」という呟きに誰かが答える。「きっとここは、あいつらの人生にとって、1番大事な場所だったんだ」2重の意味で怖いですね。過酷な生存競争を生き残った者の子孫である僕たちは、「快楽」よりも「欲望」の声に抗えないという。産業は廃人を意図的に生み出し、依存からの解毒までが商売にされている。いいように扱われてて、結構本気で悔しい。

  • えみ さん

    これは面白い!伝え方の上手さは依存症関連本の中でもトップクラス。そして何より内容が内容だけに、どうしても医療寄りが多くなってしまう中、人の本能が特定の物事と関わり合うことによって「快楽」そして「好き」より「欲しい」を人の脳と心へ発生させることに焦点を当てた本。そしてビジネスとしてその依存をどこまで利用できるか…「廃人」を生成する世の中のブラックな人とビジネスの関係性を知ることが出来る。私たちは社会によって知らず知らずに依存症を習慣化させられているらしい。手軽で即効に気分を高揚させてくれるものに人は夢中だ!

  • 小木ハム さん

    表紙のクッキーモンスターみたいのが気に入ったので購入。酒、スイーツ、ドラッグ、ネトゲ、ポルノの依存例。依存症の最たる特徴は『徐々に″人″を″物″に置きかえていくこと』とは極端だなと思ったけど自分がその立場に身を置いた事がない以上言う資格もない。最近外出の際に本を携帯していないと凄く損をした気分になるのである意味読書依存ぎみかもしれない。依存はアメーバみたいに形を変えて、CD収集狂だったり、ついつい手が出るポテチだったり、毎朝ルーティンのコーヒーだったりする。依存たらしめる誘因はそこらじゅうに転がっている。

  • なかしー さん

    依存性と言うとギャンブル、アルコールや薬物等をイメージしがちだが、世の中には至るところに依存症になるように仕組まれたビジネスモデルがたくさんあることを知った。 ポルノ、ネットゲーム、SNSなどがこの仕組みを使用していると聞いたのは驚きだった。 今後はハマる仕組みを知った上で物事を見ていこう。

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1962年、英国レディング生まれ。オックスフォード大学を卒業した後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で博士号取得(宗教社会学)。元『カソリック・ヘラルド』紙編集長。現在は『デイリー・テレグラフ』紙のレギュラーライター、およびテレグラフ・メディアグループの敏腕ブログエディター。18歳か

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