なぜ時代劇は滅びるのか 新潮新書

春日太一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106105869
ISBN 10 : 4106105861
フォーマット
出版社
発行年月
2014年09月
日本
追加情報
:
207p;18

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • 海猫 さん

    時代劇に飢えている者としては示唆に富む内容。帯に毒舌!とあるしプロデューサーの実名を出して叩いているが、功罪の功の部分も語るバランスがあり嫌味ではない。著者の趣味趣向が出すぎて素直に頷けない部分があるし、最後の方の大河ドラマ批判は私が大河をほとんど見ないのでピンとこない。しかし全体の趣旨である時代劇は「ロマンを求めるファンタジー」であるという主張は大いに頷けるもの。作り手がその場その時受けるものを詰め込んでパターン化やファンがマニアックになって衰退するなど時代劇に限った話ではなくジャンル論としても面白い。

  • kinkin さん

    時々、時代劇を観る。時代劇チャンネルや民放のBSなどで古い時代劇を。 滅びる背景については、この本に書かれているが、私は何よりもほとんどの時代劇が勧善懲悪をテーマにしているにもかかわらず、憎々しいどっしりとした悪役がほとんど亡くなられたこと、その子分や、常連の斬られ役といった方も高齢化などでいなくなったことが原因のひとつでもあると思う。ゴールデンタイムはほぼ毎日、バラエティー番組に占拠されてしまった。連日 有○、坂○といった芸人もどきしか出せない日本のテレビ界は残念だ。

  • akihiko810/アカウント移行中 さん

    時代劇衰退の原因を、時代劇研究家の著者が語る。印象度B+  時代劇衰退のはしりは1960年代に映像の主役がテレビになった時から始まっていたらしい。そうなら、むしろよくぞここまで「生き延びていた」と言えなくもないのかもしれない。衰退の原因は、スタッフの裏方がいないこと、脚本家がいないこと、監督がいないこと、いい役者がいないこと…って全部じゃん!(苦笑) 近年の大河ドラマに関しても苦言を呈す。近年の大河では「新選組!」「竜馬伝」「西郷どん」が個人的に面白かったが、それでも視聴率は低かった、とのこと

  • ホークス さん

    檄文である。時代劇が「死にきれずにもがき苦しむ」に至った原因を、社会、マスコミ、現場の視点で追及した。取材が深いので上滑りにならず、時代劇へのストレートな愛が感じられる。帯には「毒舌」とあるが、本書は時代劇凋落の犯人に対する「糾弾」であり、個人名で批判している。著者は死にゆく時代劇の葬い合戦を仕掛けているのだ。しかし、昔の人が必ずしも理想主義だった訳ではなく、環境に適応した面もある。新しいものや変化を享受するなら、古いものの衰退は避けられない。著者の見識が時代劇再生に役立つことを願う。

  • 厩戸皇子そっくりおじさん・寺 さん

    話題の本である。面白い。春日太一の本は以前に2冊読んだが、いずれも面白かった。時代劇を愛しているが故に、何故駄目になっていったかを、知識や情報を使い各方面から立体的に書く。長時間かけて衰えていったのがわかる。やはり面白いのは第三章『役者がいない!』と第六章『大河ドラマよ、お前もか!』。岸谷五朗を始め、俳優の名前を具体的にあげて批判している。私も歴史物のドラマは好きなので、共感する事ばかりだった。文庫書き下ろし時代小説が隆盛の昨今、時代劇の潜在的人気は無くなっていない。良いきっかけさえあれば…。

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春日太一

1977年、東京都生まれ。時代劇・映画史研究家。日本大学大学院博士後期課程修了(芸術学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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