親のための新しい音楽の教科書

若尾裕

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784908040009
ISBN 10 : 4908040001
フォーマット
出版社
発行年月
2014年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
若尾裕 ,  
追加情報
:
207p;18

内容詳細

音楽は、いつから間違ってはいけないものになったのか?なぜ人は歌うことを恥ずかしがりはじめたのか?「情操によい」とはなんなのか?そもそも、音楽とはほんとうにいいものなのか?

あなたが思う「音楽」は、ほんらいの「音楽」の姿なのでしょうか?もともと「音楽」が持ち合わせない「かたくるしさ」に無意識に、そして、進んで身を投じてはいないでしょうか?

明治期における、西洋音楽の性急な受容がもたらした日本人のいびつな音楽観を、音楽教育/子育てといった観点から照らしだす、新しいかたちの音楽論です。

◆目次
序章 楽しい音楽
第一章 こども用の音楽
第二章 壊れやすい音楽
第三章 はずかしい音楽
第四章 むずかしい音楽
第五章 へたくそな音楽
第六章 わらべうたと唱歌
第七章 標本の音楽
第八章 音楽は、いいものか
終章 音楽の見取り図

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • y_nagaura さん

    読書会の課題本。音楽をHow?についてではなくwhy?の立場から考えた本。音楽の授業が苦痛だった人に読んでほしい。

  • qoop さん

    音楽教育に疑問を投げかけることで、現代日本に広く浸透した音楽観が内包する問題点を浮き彫りにする。自分がどれほど臆見を教えられ、無自覚に受け入れてきたか思い知らされた。論点のうち特に一点挙げるとすれば、義務教育で音楽という科目をなくそうという動きがあったとしたら、自分はどういう立場を取るだろうかと考えさせられた。〈情操教育〉の胡散臭さに気づかぬふりで自体に当たることは、もうできないな、と。

  • 1959のコールマン さん

    ☆4。日本人は、明治にそれまでの「うた」を捨て、ドレミを選んだ。結果、「純邦楽」は日本人にとって「民族音楽」となった。近代化の為に必要だったとはいえ、長い歴史を持った日本「音楽」を傍流に置く処置は、「歴史的断絶」という歪みを与えている。もちろん利点も無くは無いが・・・。もっとも、西洋音楽にどっぷり浸かっている私が言えた義理ではない。純邦楽?あんな訳の分からんモノを聞く趣味はない(失礼!)、といったホンネがちらついてしまう。まあ、これこそが「歪み」なのだろう。

  • mustache さん

    人生の半分以上の時間を、合唱、イタリア歌曲のソロ、ギター、フルートなど西洋音楽に存分に親しんで、老齢になってからちょっと違うなと思って謡や小鼓に目を開かれている私にとって、とても刺激的で面白い問題提起が満載だった。明治の近代化を機会に、伝統的な歌・器楽を全否定し、西洋化を徹底したことから起因する歪みは、伝統的な謡・曲にも及ぼされているはずで、そこのところを考えてみたい。

  • トッシー さん

    物心ついた頃には既にピアノを習っていたことや、学校での音楽教育を通し、自分は音楽に対して「ある程度得意だけど、極めることができなかった」と、常に優越感と劣等感の入り混じった感情を持っているが、教会のミサで聖歌を歌っている時はそういうことは全く気にならない。人前で演奏し上手い下手で評価されるのも、神を賛美する言葉をメロディーに乗せて祈るのも、どちらも音楽のはずなのに、それぞれの音楽に向かう時の自分の気持ちは全く違う。そもそも「音楽」って何だ?そんな疑問を解決する糸口が得られた一冊。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

アート・エンタメ に関連する商品情報

おすすめの商品