中村勘三郎 最期の131日 哲明さんと生きて

波野好江

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087715422
ISBN 10 : 4087715426
フォーマット
出版社
発行年月
2013年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
276p;20

内容詳細

2012年12月5日、不世出の花形役者・中村勘三郎逝去。
役者として脂の乗り切った57歳での死は、歌舞伎界の屋台骨を揺り動かした。
12年6月のガン告知から、入院、手術、思いもよらぬ合併症ARDSの発症による転院、そしてまた転院…。
勘三郎の壮絶な闘病と、それを支え続けた家族の姿を、32年間共に生きた妻が綴った渾身の手記。


【著者紹介】
波野好江 : 1959年4月12日、歌舞伎役者・七代目中村芝翫の次女として生まれる。1980年11月、五代目中村勘九郎(後の十八代目中村勘三郎)と結婚。長男は六代目中村勘九郎、次男は二代目中村七之助。九代目中村福助と三代目中村橋之助は弟(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • りずみぃ さん

    これぞベターハーフなパートナー!お互い全ての感情をぶつけ合っていたからこそ、勘三郎さんは外であんなに前向きに振る舞えたのだろう。勘三郎が死に至るまでの克明な記録が胸を打つ。医療が発達して選択肢が増えた分、思った結果が得られなかった時、自分達の決定が正しかったのか悩む事になる。遺族が、選ばなかった道を思い「もしあの時‥‥」から解放されるには時間がかかるものなのだと切なくなる。

  • きさらぎ さん

    勘三郎さんの壮絶な闘病生活の記録だが、私は妻・好江さんの愛の記録に思えた。歌舞伎役者の家に生まれ、幼馴染の歌舞伎役者の家に嫁いだ彼女。中村屋を支え続けた苦労と勘三郎との愛、家族の愛…。すばらしいご一家・お人柄だなぁと改めて感じた。病床から大竹しのぶへ送ったメールが、勘九郎・七之助への愛に溢れていて感動した。 それにしても、勘三郎さんがうつ病を患っていたのは知らなかった。がんで亡くなったのかと思っていたら、がんの手術は成功し、ARDSという聞いたこともない難病が直接の原因だったのですね。残念です。

  • mukimi さん

    母が2018年に読んだ本の中で一番だったと貸してくれた。医師としても、結婚前の女としても、人生模索中の1人の人間としても、心を掴まれる一冊だった。医師の何気ない一言や判断が患者へ与える影響の大きさには背筋の伸びる思いがしたし、「夫が死んだ後そばで眠ることのできる妻になりたい」と周りに言わせしめる深い愛を持った筆者には畏敬の念を覚えた。そして人生をフルコースで深く広く楽しみ、周りの人を愛し人に愛された中村勘三郎という人の人生にも魅せられた。夫を看取った妻の悲しい手記ではなく、愛と負けん気の記録だった。

  • ぶんこ さん

    果たして癌の手術をおこなった方が良いのか? 疑いたくなりました。 入院、手術前は元気だったのに、手術後はガクッと悪くなってしまう事が多いと思いました。(私の実父もそうでした) 好江さんや家族は、沢山心残りがあったであろうと、読んでいて辛かったです。 大竹しのぶさん、野田秀樹さんが、ご家族と一緒になって立ち向かってこられたことを知りました。 かえすがえすも残念です。 勘九郎、七之助が、自らの肺を提供しようと覚悟していたと知り、家族の絆の強さに仰天しました。

  • タカラ〜ム さん

    2012年12月に中村勘三郎の訃報を聞いた時、「なぜ勘三郎が?」と思った。それだけ、その死は意外だった。その勘三郎の死に至るまでの苦闘の日々が本書には記録されている。初期の食道がんと診断され、抗癌剤治療と手術で回復したと思われていた病状が、誤嚥性の肺炎をきっかけに悪化の方向へと突き進んでいく。最新の医療によって快方に向かっているかのように見えても、彼の肺は着実にその機能を失っていく。最期まで本当の奇跡は起きなかったが、十八代中村勘三郎という歌舞伎役者がいたことは忘れられないだろう。

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