エイドリアン・ベジャン

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流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則

エイドリアン・ベジャン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784314011099
ISBN 10 : 4314011092
フォーマット
出版社
発行年月
2013年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
425p;20

内容詳細

樹木、河川、動物の身体構造、稲妻、スポーツの記録、社会の階層制、経済、グローバリゼーション、黄金比、空港施設、道路網、メディア、文化、教育―生物・無生物を問わず、すべてのかたちの進化は「コンストラクタル法則」が支配している!ダーヴィン、ドーキンス、グールド、プリゴジンらに異を唱える熱力学界の鬼才が放つ、衝撃の書。

目次 : 第1章 流れの誕生/ 第2章 デザインの誕生/ 第3章 動物の移動/ 第4章 進化を目撃する/ 第5章 樹木や森林の背後を見通す/ 第6章 階層制が支配力を揮う理由/ 第7章 「遠距離を高速で」と「近距離を低速で」/ 第8章 学究の世界のデザイン/ 第9章 黄金比、視覚、認識作用、文化/ 第10章 歴史のデザイン

【著者紹介】
エイドリアン・ベジャン : 1948年ルーマニア生まれ。デューク大学特別教授(distinguished professor)。マサチューセッツ工科大学にて博士号(工学)取得後、カリフォルニア大学バークレー校研究員、コロラド大学准教授を経て、1984年からデューク大学教授。24冊の専門書と540以上の論文を発表しており、「世界の最も論文が引用されている工学系の学者100名(故人を含む)」に入っている。1999年に米国機械学会と米国化学工学会が共同で授与する「マックス・ヤコブ賞」を受賞。2006年、「ルイコフメダル」を授賞

J.ペダー・ゼイン : ジャーナリスト。セントオーガスティン・カレッジ准教授(ジャーナリズム)。『ニューヨークタイムズ』などへコラムを寄稿する

柴田裕之撮影 : 1959年生まれ。翻訳家。早稲田大学理工学部、アーラム大学卒

木村繁男 : 1950年生まれ。金沢大学環日本海域環境研究センター教授。早稲田大学理工学部機械工学科卒業後、一般企業勤務ののち、コロラド大学大学院工学研究科においてエイドリアン・ベジャンを指導教授として博士号取得(工学)。カリフォルニア大学ロサンゼルス校、通商産業省工業技術院を経て現職。専門は熱流体工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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河川などの無生物だけでなく、生物も、社会...

投稿日:2021/03/19 (金)

河川などの無生物だけでなく、生物も、社会構造もスポーツも文化もみんな「流れをよくするために進化する」ものだというコンストラクタル法則。具体例をたくさん出して解説しているので、言われてみればそうだなと納得できます。もともと物理畑から始まっているので、随所に挿入されてる物理の話は恥ずかしながらあまり理解できませんが、それでも概要は理解できたと思います。きっとこの視点を持っていれば、様々なことに応用できる気はしますが、まだそこまでには到達できてません。具体的事例の一つでしかないけど個人的に「お!」と思ったのは、水泳は胴が長い方が有利だという話。子供の頃「水泳してたら胴が伸びる」と言われたのは、胴が伸びるのかどうかは置いといて、水泳が得意な人は胴が長いという共通認識があったんでしょうね。

若竹 さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mura_海竜 さん

    質量をもった物を効率的に移動させる『かたち』。それは自然にできたデザイン。無生物と生物を包含したすべてのものに通ずる『コンストラクタル法則』。樹木の枝や根、河川、肺、血管、雷、渡り鳥の編隊、樹氷など形状は効率的にデザインされている。物事は平衡状態へ落ち着く。運動量、熱、科学種、知識、食物、文化等等。良いアイデアは伝わり伝わり続ける。流れが遅い時は層流、流れが十分な速さになると乱流の方が効果的。最初から最後まで同じことをずっと書き記している印象と、物理学が主なため難しい部分もあり、読み進むことが辛かった。

  • デビっちん さん

    再読。あらゆる生物・無生物のデザインをたった1つの物理法則が形作っていることを示す刺激的な内容です。その物理法則をコンストラクタルの法則と言い、河川流域や樹木といった自然、血管系、人工の冷却システムから社会組織、はたまた文化や歴史にまでその法則の影響が及んでいます。科学の力で論理的に導き出した流動係の最大効率化が、対局に位置している自然界の取り組みと一致していることが大変興味深かく、コンストラクタルの法則は美しいものだと感じました。

  • tapioka さん

    動きのあるもの=流動系は、平衡状態となるように形を変えたり動いたりし、その平衡状態が効率的で最適な形に向かって変化する法則をコンストラクタル法則と呼び、その法則を踏まえれば、河川や動物などの流動系の動きや変化を予測できると述べた本。熱力学の権威の方が著者で、説明が平易で読みやすく、理論も興味深いです。法則の説明よりも適用例が多く、少し説明がクドイ感じを受けました。また、本書だけでは本当なの?と疑いがちですが、割と色んな分野の人達がこの法則の有用性を述べているみたいですので、デタラメな内容ではなさそうです。

  • わたなべよしお さん

     ノーベル賞学者に反論し、ダーウィンも否定。実に刺激的、と思って読んでいたが、とんでもない。そんなものではなかった。コンストラクタル法則は我々に、コペルニクス的転回を強いる。世界の見方が根本的に変わってしまうのだ。途中から、意識して疑うようにしたが、事実は、この法則の通りかもしれないと…。もし本当に、この法則で世界を描写できるのだとしたら「種の起源」や相対性理論に匹敵する影響を世界に与えるだろう。「流れといのち」も読まなきゃ。

  • gotomegu さん

    書店で見かけて。遠くに速く、近くはゆっくり。一点から一領域に一斉に届く物理的な形。肺の樹状デザインと河川の形は一緒。コンストラクタル。相似形で流れ伝わるものはすべてこの形。だから全貌が見えなくても予測がつく。人の流れのデザイン(例えば効率のいい空港)も一緒。走るのは黒人、泳ぐのは日本人が物理的に速い人種だ。重心の高さによってスピードが変わるため。「あらゆる移動はひとつの原理に支配されている」植物は水を空中に放出する装置。『自然は脈動する』と一緒に読んだので、頭の中は混ぜ合わせてすごいことになってる。

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エイドリアン・ベジャン

1948年ルーマニア生まれ。デューク大学J.A.Jones特別教授(distinguished professor)。欧州アカデミー会員。マサチューセッツ工科大学にて博士号(工学)取得後、カリフォルニア大学バークレー校研究員、コロラド大学准教授を経て、1984年からデューク大学教授。30冊以上の書籍

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