ベアント・ブルンナー

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水族館の歴史 海が室内にやってきた

ベアント・ブルンナー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560082997
ISBN 10 : 4560082995
フォーマット
出版社
発行年月
2013年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

内容詳細

「生きた博物館」にして人工の生態系でもある水族館。その前史であるアクアリウムはいかにして誕生したのか。海中世界に憧れた人々の試行錯誤をたどりながら、現代の水族館が向かう先を見据えるユニークな文化史。

目次 : 最初の種―海洋の神秘/ 第二の種―小部屋、陳列棚、ケース/ 第三の種―魚をペットに/ 「情熱と勤勉」―開拓者たち/ 強くあくなき追求―ブームの火つけ役/ 海水アクアリウムから淡水アクアリウムへ―ガラスの中の湖/ アメリカへの上陸―アクアリスト協会と博物館/ 異国の品種とその輸送―分かれる考え方/ 流行の見本市―居間用アクアリウムのさまざまな形式/ 「新種の劇場」―大型のアクアリウム/ アクアリウムからオセアナリウムへ、そしてその先へ/ 水族館の暗い深層

【著者紹介】
ベアント・ブルンナー : 1964年生まれ。ベルリン自由大学、ベルリン経済大学を卒業。現在は客員研究員、フリーランスの文筆家、ノンフィクション作品の編集者

山川純子 : 名古屋に生まれ、鎌倉で育つ。慶応義塾大学文学部国史および美学美術史専攻、アリゾナ大学美術史(写真史)修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アナーキー靴下 さん

    こちらもお気に入りの方のレビューで気になり、夏に読もうと思っていた本。『水族館の歴史』といっても、商業的、科学的な切り口は薄い。19世紀、テーブルの上の海、小さな生態系としてのアクアリウムがいかに浸透していったか、の部分が肝の、西洋文化史である。ブームの火付け役であるゴスの挿画を始め、贅を尽くした調度品であったことが窺える数々の図版、当時の人々が虜になったのもさもありなんで、読んでいるだけでアクアリウムへの憧れが強くなる。「この屋内の海を日々眺めてごらんなさい。そこに棲む者と恋におちること請け合いです」

  • 安南 さん

    アクアリウムの創始者が19世紀フランスの女性科学者というのは意外な気がした。現在、金星のクレーターのひとつに彼女の名前がつけられているらしい。図版が豊富なのが嬉しい。巨大イカ捕獲の図とか、本当に実用化したのかと思うような潜水ヘルメットや潜水基地、19世紀の様々な装飾的な水槽、グロッタ(洞窟)と組み合わせた水族館などなど。ロマンを感じる。

  • 夏帆 さん

    図書館本。水中の生物を室内で育てる歴史が欧米中心に書かれています。近年ブームと言って良い『アクアリウム』『パルダリウム』『ビバリウム』という言葉が1850年代には既にあったことに驚きました。そして淡水魚を扱い始めたくらいのアクアリウムの挿し絵がとてもお洒落で、こんなにも前から楽しまれていたのに驚き、ブームは繰り返すものなんだなと改めて感じました。魚だけでなく、植物(シダ植物や水生植物)をガラスケースで育てることにも触れられていました。

  • gecko さん

    ドイツのノンフィクション作家による、「水族館」の誕生と発展をたどる文化史。本書で扱われるのは主に、個人で観賞する家庭用の「アクアリウム」である。海の動植物を集め、輸送し、屋内の水槽でできるだけ長く飼育すること。19世紀のイギリスで一大ブームとなったアクアリウムをめぐる人々の熱意と試行錯誤、海への好奇心が伝わってくる一冊。表紙の絵をはじめ、華麗な装飾が施された水槽の図版も多くイメージが膨らむ。万国博覧会などを経て大規模化し、今日では教育的な機能も担う水族館が、環境や生態系に配慮した形で続いていくことを願う。

  • あかふく さん

    「驚異の部屋」のコレクション嗜好と、科学的知識の広まり(海への理解の進行)が18世紀に合わさり、部屋の中に水中生物をコレクションする趣味が現れた。それが研究施設として、また(驚異の部屋と同じように)教育施設として展示の要素を持つ水族館へと発展していく。しかし著者は今ではこれが娯楽以上のものではないように見えることに危機感を感じている。驚異の部屋は生物を「生きて」見えるように工夫していたが、それは逆説的に生きていないことを前提としていた。水族館もそうで、生物はそこで本当には「生きて」いない。娯楽になるという

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ベアント・ブルンナー

1964年生まれ。ベルリン自由大学、ベルリン経済大学を卒業。現在は客員研究員、フリーランスの文筆家、ノンフィクション作品の編集者

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