廃墟のテクスト 亡命詩人ヨシフ・ブロツキイと現代

竹内恵子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784915730962
ISBN 10 : 4915730964
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
追加情報
:
334p;20

内容詳細

「ソ連」で若き日の32年間を、「アメリカ」で壮年の23年間を過ごし、55歳でその生涯を閉じたノーベル賞詩人ブロツキイ。東西陣営の両端から現代社会をアイロニカルに観察するという稀有な経験こそが、戦後の文化的廃墟から出発した彼を、まさに世界的な大詩人へと押し上げることになる。ブロツキイの遺したテクストを、その重要なキー概念ごとに読み解く。

目次 : 第1章 アフマートワを継承して―ブロツキイの「ディードとアエネーアス」における古典性/ 第2章 ブロツキイの“帝国”論―詩「ANNO DOMINI」における父性原理を中心に/ 第3章 眩惑するアメリカ―ブロツキイの移住から同化まで/ 第4章 「ローマ・エレジー」論/ 第5章 ブロツキイによる「ローマ・エレジー」の自己翻訳について/ 第6章 「ウラニアへ」論―W.H.オーデンとの比較から/ 補章 ヨシフ・ブロツキイのユダヤ性

【著者紹介】
竹内恵子 : 1973年、東京都生まれ。お茶の水女子大学文教育学部、東京大学文学部を経て、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科研究員(現代文芸論研究室所属)。主な論文に、「“遍歴”の停止―ブロツキー『オーガスタに寄す新しい詩』の分析」(日本ロシア文学会報告奨励賞受賞)など多数。ロシア・東欧の亡命文学を中心として、その現代的意義を捉え直している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 荒野の狼 さん

    ノーベル賞作家のヨシフ・ブロツキーの作品をロシア語の原文をもとに解説する書。ブロツキーの翻訳は少ないので、それらの作品が読むことができるということだけでも貴重。本書ではこれまで邦訳されたブロツキー作品についても解説しており(p323)、巻末の2ページの読書ガイドは有用な情報。「ヴェネツィア―水の迷宮の夢」については小品でありブロツキーの最良の作品ではないp22としている。本書は本文を読む前に、巻末の8ページの年譜に目を通しておくと本文の理解にはよい。

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竹内恵子

イセキサイド税理士法人代表社員。2000年の事務所開業以来、多くの相続案件を取り扱ってきた実績をもつ。単に相続税の申告計算を担うだけではなく、トラブルを未然に防ぎ、家族、関係者の全員が笑顔で納得できる「円満相続」を実現するための対策コンサルティングに定評がある。地元東海エリアの企業経営者からの信任も

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