ツヴィッカーによる『易経』の音楽
スイス、サンクト・ガレンに生まれた作曲家アルフォンス・カール・ツヴィッカー。彼は特にオペラや声楽作品を中心に作曲しており、音楽、言語、舞台の可能性を追求しています。意欲的な作品を次々発表するツヴィッカー、このアルバムでは室内楽作品を収録しています。
古代中国の「易経」の「八卦」に基づいた作品『秘密 (Secretum)』。3500年前に完成したとされる「易経」。古代中国人が天地自然を注意深く洞察しその基礎をつくりました。天(乾ケン)・沢(兌ダ)・火(離リ)・雷(震シン)・風(巽ソン)・水(坎カン)・山(艮ゴン)・地(坤コン)の8つの要素がこの世を支配すると考え、自然は8つのシンボルに分けられました。ツヴィッカーはこの8つの要素に音楽を与え、その神秘に迫っています。
ドイツ出身の詩人エルゼ・ラスカー=シューラーへのオマージュとして作曲された『共感 (Empathie)』。シュプレヒシュティンメのテキストはフランツ・マルクが刊行した「青騎士」から引用しています。(キングインターナショナル)
【収録情報】
ツヴィッカー:
1. 秘密 (Secretum)〜チェロとコントラバスのための (2006/2007)
2. われは喜びて十字架を負わん (Komm o Tod des Schlafes Bruder) (2007)
3. 共感 (Empathie)〜チェロ、ソプラノとシュプレヒシュティンメ (2001/2002)
シルヴィア・ルイーズ・デンク(声)
ルース・ハルトマン(ソプラノ)
フレデリック・ダヴェーリオ(アコーディオン)
ゲルハルト・オエティカ(チェロ)
モナ・ソンム(メゾ・ソプラノ)
シャルロッテ・テシュー(コントラバス)
デボラ・ウォーカー(チェロ)
録音時期:2011年2月(1)、2010年10月(2)、2010年9月(3)
録音方式:スイス、サンクト・ガレン
録音方式:ステレオ(デジタル)