フランシス・ローゼンブルース

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日本政治の大転換 「鉄とコメの同盟」から日本型自由主義へ

フランシス・ローゼンブルース

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基本情報

ジャンル
：
社会・政治
ISBN/カタログNo
：
ISBN 13 : 9784326351633
ISBN 10 : 4326351632
フォーマット
：
本
出版社
：
勁草書房
発行年月
：
2012年12月
発売国
：
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
フランセス・マコール・ローゼンブルース, マイケル・F.ティース, マイケル・ティース, 徳川家広 ,  
追加情報
:
20

内容詳細

グローバル化の荒波に立ち向かう日本。日本の政治経済システムは、どこから来てどこへ行くのか？重工業と農業が支配した戦後システムは崩れ、都市部の消費者と競争力のある企業が影響力を増している。アメリカを代表するジャパノロジスト二人がタッグを組み、日本の地殻変動を明らかにする。

目次 : 第１章　なぜいま、日本の政治システムと経済体制を学ぶのか？/ 第２章　日本の歴史、日本の文化/ 第３章　第３章　「実験」と「挫折」の日本政治史/ 第４章　一九五五年体制下の日本政治/ 第５章　「日本経済の奇跡」の政治的基礎/ 第６章　政治改革以後の日本政治/ 第７章　「新しい日本経済」の政治学/ 第８章　政治改革後の日本外交/ 第９章　結論/ エピローグ　二〇〇九年の総選挙と自民党の下野

【著者紹介】
フランシス・ローゼンブルース : イェール大学政治学部教授。コロンビア大学で博士号を取得。専門は日本政治、比較政治経済。新たな手法を取り入れて日本の政治経済システムを解明した知日派研究者として知られる

マイケル・ティース : カリフォルニア大学ロサンゼルス校政治学部准教授。カリフォルニア大学サンディエゴ校で博士号を取得。専門は日本政治、比較政治。日本の政党システムや選挙政治の研究で卓越した業績を上げている新進気鋭の日本研究者

徳川家広 : 翻訳家、政治・経済評論家。ミシガン大学で経済学修士号を取得。国連食糧農業機関（ＦＡＯ）などに勤務後、コロンビア大学で政治学修士号を取得（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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  • Isamash さん

    読了日：2021/11/22

    2010年出版のイエール大教授フランシス・ローゼンブルースとカリフォルニア大ロサンゼルス校准教授マイケル・ティースによる共著の訳本。特異とされる過去の日本政治が中選挙区を中核とする選挙制度から説明できることを論証。初耳の話だが派閥政治の説明などに説得力を感じた。そして1994年小選挙区と比例代表制併設の選挙制度改革による政治の変化を論じてる。政治改革が、都市部住民増加を要因とする小泉政権〜民主党政権まで一貫した必然的流れであることを強調。尚、欧州と比べると日本では比例代表の比率が小さく大政党に有利らしい。

  • Sota さん

    読了日：2017/07/30

    英語の方の原書を読みました。選挙制度改革が日本政治を変えたという見方は多少単純化しすぎなのかなとは思いますが分かりやすいですね

  • いせやん さん

    読了日：2015/01/07

    アメリカの比較政治学者が見た、（主に）戦後の日本政治を概括する研究書。選挙区制度という点に着目し、中選挙区制度の賜物であった55年体制がいかにして成立しいかに崩壊していったか、その後導入された小選挙区比例代表併用制がいかに日本を「大転換」させたかを説明する。選挙制度で議員や政党のあり方を説明するというのはよく分かるが、さらに一歩進んで経済のあり方にも言及しているのが面白かった。

  • ぽん教授（非実在系） さん

    読了日：2013/07/01

    制度の変化で政治の変化を説明する立場の著者が、選挙制度の変更を軸に世の中が変わっていったことであると解釈する。結論がそうである、というところから演繹的に考えている節があるので細かいところに突っ込みどころが満載であり、アメリカにおける日本研究とはこんなものかと失望させられる、が、アメリカ型民主主義と資本主義の側から日本を評価するとこんな感じなのだろうなという点でも興味深いといえる。

  • Ryueno さん

    読了日：2013/06/03

    知日派のアメリカ人政治学者の手による、政治改革の影響を分析した本。一貫して主張しているのは、選挙制度改革により政治家のインセンティヴ構造が変化し、有権者の中央値の政策を選好するようになった結果、規制緩和などの自由主義的改革や外交政策に対する有権者の関心の高まりが帰結したということ。いかにも制度論という感じの本。ただ、とくに7〜8章は論理的には分かるが、データを用いて議論していないという点で、無条件に納得できる議論ではない。

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