ジョー・ブレイナード

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ぼくは覚えている エクス・リブリス

ジョー・ブレイナード

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560090251
ISBN 10 : 4560090254
フォーマット
出版社
発行年月
2012年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
252p;20

内容詳細

「ぼくは覚えている」というフレーズで始まる短い回想、1950年代アメリカ大衆文化の記憶、詩的で鮮烈なイメージが横溢する。美術家としても名高い異才の傑作メモワール。

【著者紹介】
ジョー・ブレイナード : 1942年生まれ。アメリカ、オクラホマ州タルサで少年期を送る。1960年代初頭より美術家として本格的な創作活動をニューヨークにて開始する。コラージュ、油絵、水彩画、アッサンブラージュ、イラストなど多岐にわたるジャンルの作品を残した。ニューヨーク派詩人たちとの交流も深かった。本書は1975年に発表され、高い評価を受けたが、ポール・オースターの推薦でペンギン版が95年に発行され、再び大きな注目を集めた。94年に、エイズで他界

小林久美子 : 1978年東京都生まれ。法政大学文学部専任講師。アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • スミス市松 さん

    50年代のアメリカやゲイカルチャーに明るいわけではない。けれども「ぼくは覚えている」と連呼するこの不思議な語りに耳を傾けているとつい面を上げてあれこれ思い出そうとしてしまうのは、きっと僕たちが「何を覚えているか」ではなく「どのように覚えているか」という部分において作者と共鳴するからだろう。「ぼくは覚えている」とは、いまはもう僕が覚えていない何かを呼び覚ます声なのかもしれない。僕は覚えている。(何を?――何も)僕は思い出せない。しかしそれはかつてたしかにここにあり、そして僕はこんなふうに思い出していたのだ。

  • かもめ通信 さん

    白水社エクスリブリス創刊10周年記念読書会のための再読。好きか嫌いかは別として、この本を読んだらきっと誰もが“I remember…”と呟きたくなるよね。

  • きゅー さん

    「ぼくは覚えている。」で始まる言葉の数々。幼いころのこと、ゲイとしての彼の性的体験の数々、妄想、やりたかったこと、見たこと等々雑多な思い出が思いつくままに書き連ねられている。小説というわけではなく、彼の半生と彼の生きていた時代のイメージが少しずつ浮かび上がる。そして、読み進めるうちに自分は失った多くのものをどれだけ覚えているのだろうかと不安になる。彼の言葉が心に乗りかかり、ふと本から目をあげ帰宅電車の車窓から風景を眺める。すでに亡い彼の追憶は、巡り巡って私の記憶に貯蔵される。

  • KI さん

    思い出はいつだって、切実だ。

  • すけきよ さん

    「ぼくは覚えている。○○のことを」という一文が、最初から最後まで、ずっと繰り返される。しかし、その断片が徐々に積み重なり、有機的に結びついたとき、物語の全体像が見えてくる……なんてことは一切なし。文学と言われれば文学だけど、これは小説ではないよなぁ。ただ、このリズムは非常に癖になる。短い「ぼくは覚えている。○○のことを」のフレーズに、その前後のドラマが見えてくるんだよね。読み続けると、断片的な語りが、集めきれない個人史のピースの塊に見え、気づけば、自分の「覚えている」ことが重ね合わさってくる。

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1942年生まれ。アメリカ、オクラホマ州タルサで少年期を送る。1960年代初頭より美術家として本格的な創作活動をニューヨークにて開始する。コラージュ、油絵、水彩画、アッサンブラージュ、イラストなど多岐にわたるジャンルの作品を残した。ニューヨーク派詩人たちとの交流も深かった。本書は1975年に発表され

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