千のキス

安達千夏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396634001
ISBN 10 : 4396634005
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
追加情報
:
331p 19cm(B6)

内容詳細

17歳―彼と一緒に死ぬつもりで、手首を赤い糸で結び合わせ、瑠璃は竹富島の海に入った。21歳―海外からわざわざ訪ねてきた画家。その指から香る松脂の匂い。22歳―瑠璃が恋した男は「他人を振り回し、他人の時間を奪う“時泥棒”」だった。23歳―取材に訪れた新聞記者は既婚者だった。魅かれるものの、思いは焦れて。24歳―静養で訪れた竹富島。変わらない美しい光景と、そこには瑠璃を待つ人がいた…。彼女は幾度でも、恋に落ちていく。

【著者紹介】
安達千夏 : 山形県生まれ。1998年、男女間の新たな絆を性愛とともに鮮烈に描いた「あなたがほしい je te veux」(集英社)ですばる文学賞を受賞しデビュー。鋭利な筆致で愛と死を綴った『モルヒネ』(祥伝社)が40万部を超えるベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケニオミ さん

    いい年したおじさん(私のこと)が、通勤電車の中で「千のキス」というタイトルの赤い本書を周囲に見せながら読むことに、ちと恥ずかしい気持ちを抱えながら読了。心中をするために東京からはるばる石垣島近くの竹富島まで来た高校生の瑠璃。彼女は入水するも心中相手に逃げられるが助けられます。その後7年間の東京での恋模様を追いかけながら、心の安息地竹富島に戻るまでのお話です。一度火が付いたら止められない恋心。若い時は特にその傾向が強いのでしょうが、その恋心がよく表れていたように思います。最終章の恋、成就して欲しいな。

  • ハルト さん

    少女から女性へ。ひとりの女性の、恋の終わりと始まり。死んだ恋からの生まれ変わり。南の島での入水心中未遂に、自由奔放な相手にふり回される恋に、身を焦がす許されぬ恋。苛烈な恋の渦中に身を置きながら、その波に身をゆだねきれずに奪われ、さらわれないまま一人たたずむ。彼女が恋した相手の、愛とも執着とも妄執とも言うような密度の濃い関係性がより深く心に残る作品でした。また千代紙がよいアクセント。

  • にこ さん

    入水自殺から助けられた瑠璃。そこからの展開は面白かったのですが、二章四章とどこに惹かれたのって聞きたくなるくらい男の人に振り回されちゃってます。う〜ん、最後彼のところへ行ったのは、良かったけど、何だか回り道しすぎと言うか、うまくやっていけるのかしらと心配になります。

  • チェス さん

    次から次へとお相手が現れるなぁ。最後は落ち着くところにおさまったかな。でも面白くて一気に。 図書館本。

  • おさと さん

    奥宮さんの言がいちいち分かってしまって怖いというか辛い。いっそのこと…と思ってしまうのは、自分が楽になりたいだけ、なんだよな。

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安達千夏

山形県生まれ。1998年、男女間の新たな絆を性愛とともに鮮烈に描いた「あなたがほしい je te veux」(集英社)ですばる文学賞を受賞しデビュー。鋭利な筆致で愛と死を綴った『モルヒネ』(祥伝社)が40万部を超えるベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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