マルティン・ヴァルザー

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マリーエンバートの悲歌

マルティン・ヴァルザー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784766419658
ISBN 10 : 4766419650
フォーマット
発行年月
2012年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
324p;20

内容詳細

文豪ゲーテ74歳、ウルリーケ19歳。55歳も離れた文学史上のゲーテ“最後の恋”は破れ、ゲーテはドイツ最大の恋愛詩『マリーエンバートの悲歌』を生み出した。しかし、ゲーテの死後も独身を貫いたウルリーケは死ぬ間際、ゲーテからの手紙を銀の盆の上で燃やし、その灰を銀のカプセルにつめ、棺の中に入れるように希望した―ヴァルザーはゲーテの生きた時間、人物、土地を再現するように描きだし、いわば愛と生と老いの苦悩をテーマに『老いたヴェルターの悩み』を創作したのである。現代ドイツ文学界の重鎮マルティン・ヴァルザーによる、文豪ゲーテ“最後の恋”といわれる文学史上の実話をもとに、ドイツで大反響を呼んだ長編小説。

【著者紹介】
マルティン・ヴァルザー : ドイツの作家・評論家。1927年生れ。ノーベル賞作家ギュンター・グラスと同年齢、戦後同じ「47年グループ」に参加。グラスが進歩的文化人の立場を代表してきたのに対し、ヴァルザーは市民的常識派の考え方を代弁し、過去の清算問題でも東西統一問題でも両者はよき論争相手だった。数後の多くのドイツ作家と同じように、ヴァルザーも政治的発言、エッセイも手がけたが、文学作品には政治的テーマを持ち込まず、独自のリアリズム手法の小説を発表してきた

八木輝明 : 慶應義塾大学経済学部教授。71年、立教大学文学部卒業後、同大学院修士課程、慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。78〜80年までボン大学(西独)に留学。81年から助教授、94年より現職。ドイツ文学、語学を担当。専門分野:ドイツ近、現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 4じゅうから さん

    疑心暗鬼、嫉妬、諦観・・・。この心理描写は実に見事だ。特に、10月24日以降のはあまりにもリアリティがあって胸に突き刺さるようだ。これは、著者ヴァルザーがこの本を執筆したときの年齢も大きく影響しているのだろう。肉体は老いても、このような感情が必ずしも衰えていくわけではない。だが、老いてなお燃え盛る情熱を、人々が受け入れようとしないのを当事者は知っている。だからこそ、当事者は諦念者を装うしかない。 邦題をあえて「恋する男」としなかったのはよかった。よりドラマティックな趣きを本書に添えている

  • なか さん

    まさしく自分が悩んでいる不安を感じないひとがいたら、素晴らしいでしょうね。(p34)

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ドイツの作家・評論家。1927年生れ。ノーベル賞作家ギュンター・グラスと同年齢、戦後同じ「47年グループ」に参加。グラスが進歩的文化人の立場を代表してきたのに対し、ヴァルザーは市民的常識派の考え方を代弁し、過去の清算問題でも東西統一問題でも両者はよき論争相手だった。数後の多くのドイツ作家と同じように

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