キャスリーン・フェリアー
コンプリートEMIレコーディングス
ワルターとの未発表テイクも収録!
名歌手フェリアーの生誕100年を記念して、EMIからもボックスセットがリリース。この3枚組セットには、彼女がEMIにレコーディングした音源がまとめられているほか、これまで未発表だった『亡き子をしのぶ歌』の中の2曲の別テイクが収録されているのが注目されるところです。
【定評ある名演】
内訳は、ジェラルド・ムーアのピアノ伴奏による13曲と、ブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルの伴奏による『亡き子をしのぶ歌』、シャルル・ブリュック指揮による『オルフェオとエウリディーチェ』、および、カラヤン指揮するバッハのロ短調ミサからフェリアーの関わる4曲というこれまで高い評価を得てきたものばかりとなっています。
【フェリアー】
屈指の実力を持つアルト歌手として、世界的名声を博したキャスリーン・フェリアーは、1912年にランカシャーに生まれ、1953年に乳がんのため41歳の若さでロンドンで没しています。
ワルターやクレンペラー、ボールト、バルビローリ、カラヤン、ベイヌムら錚々たる指揮者達が賛美を惜しまなかったその歌唱は素晴らしいもので、独特の美しい艶ののった声質で深く豊かなコントラルトの響きを獲得した声は実に見事なものでした。歌のスタイルも、感情に流されない清冽なもので、マーラーでもバロックでも、作品の魅力が自然に滲み出るかのような気品ある歌唱にはやはり特別なものがありました。
(HMV)
【収録情報】
CD1
・グルック:あなたなしの人生とは?〜『オルフェオとエウリディーチェ』より
・ブラームス:愛のまこと op.3-1
・ブラームス:かわいい恋人よ
・エルガー:My work is done…It is because〜『ジェロンティアスの夢』より
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
録音時期:1944年6月
・グリーン:I will lay me down in peace (arr. Roper)
・グリーン:O praise the Lord (arr. Roper)
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
録音時期:1944年9月
・ヘンデル:春が来る〜『オットーネ』より
・ヘンデル:Come to me, soothing sleep〜『オットーネ』より
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
録音時期:1945年4月
・パーセル:トランペットが鳴り響き〜『メアリー王女の誕生日のためのオード』より
・パーセル:あてもなく人目かまわず歩きまわろう〜『インドの女王』より
・パーセル:羊飼いよ、羊飼いよ〜『アーサー王』より
・メンデルスゾーン:わたしは願う、わたしの愛を伝える op.63-1
・メンデルスゾーン:挨拶 op.63-3
イゾベル・バイユ(ソプラノ)
ジェラルド・ムーア(ピアノ)
録音時期:1945年9月
・マーラー:亡き子をしのぶ歌
いま太陽は輝き昇る
なぜそんなに暗い眼差しか、今にしてよくわかる
お前のお母さんが戸口から入ってくるとき
ふと私は思う、あの子はちょっと出かけただけなのに
こんな嵐に!
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ブルーノ・ワルター(指揮)
録音時期:1949年10月
CD2
・J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV232より
キリストよ、憐れみたまえ
父の右に座しておられる方よ
また唯一のイエス・キリストを
神の子羊
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
ウィーン交響楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音時期:1950年6月
・グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』全曲
シンフォニア
第1幕
第2幕
CD3
第2幕(続き)
第3幕
オルフェオ:キャスリーン・フェリアー
エウリディーチェ:グレート・コーエマン
アモーレ:ネル・デュヴァル
オランダ歌劇場管弦楽団&合唱団
シャルル・ブリュック(指揮)
録音時期:1951年7月(ライヴ)
【ボーナス・トラック(未発表テイク)】
・マーラー:亡き子をしのぶ歌〜いま太陽は輝き昇る
・マーラー:亡き子をしのぶ歌〜こんな嵐に!
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ブルーノ・ワルター(指揮)
1949年10月の録音の別テイク(これまで未発表)
キャスリーン・フェリアー(コントラルト)