ナポリ バロック都市の興亡 ちくま新書

田之倉稔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480058799
ISBN 10 : 4480058796
フォーマット
出版社
発行年月
2001年01月
日本
追加情報
:
206p;18

内容詳細

イタリアの都市の中でもとびきりエネルギーに溢れたナポリ。栄華を極めたバロック時代を振り返り、祝祭空間としての魅力を写し出す。

【著者紹介】
田之倉稔 : 1938年東京生まれ。東京外国語大学イタリア科卒業。演劇評論家。静岡県立大学教授。著書に『イタリアのアバンギャルド』(白水社)、『ピエロの誕生』(朝日新聞社)、『イタリアの四季』(東京書籍)、『美食の迷宮』『麗しの島、コルシカ紀行』(ともに集英社)など。最近は、古今東西にわたる芸能の交流や食文化のほか、シチリア・サルデーニャなど島を中心とした地中海文化に深い関心をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • うえ さん

    著者は演劇評論家であり、劇に対する言及も多い。聖地ピエディグロッタ広場についても詳述。「1656年にナポリにペストが発生する。疫病は猖獗をきわめ、多数の死者を出した。この年の始めに発生したペストはとどまることを知らないかのごとく、市民を襲い、夏の暑いさかりまで続いた。もちろん聖職者は祈祷の頻度をあげるよう市民に呼びかけ、市民の方も教会で聖母やキリストに祈りを捧げた。しかし奇妙なことにピエディグロッタのマリアに市民が大挙して祈祷にでかけたという記述はない。この祭りはあくまでも民衆が歓喜を表現する機会だった」

  • rbyawa さん

    面白かった、面白かった。バロックというのは歪んだ真珠という意味で、この間読んだスペインの(司馬遼太郎氏の)本の中で悪し様に言われていたけれど、荘厳なもののはずを捻じ曲げて過剰にしてしまったのならば、庶民にも手に届く感性になるのではないか。よく食い、下劣で子沢山と言う記号しか持たないピエロが、この街の象徴だというナポリの街は。なんだか庶民文化の時ばかり輝いていたような印象だ、少し高尚になるともう詰まらないらしい。面白かった。

  • belier さん

    バロック都市ナポリということだが、建築の話でなく芸能や音楽を中心に文化と歴史を語っている。意外だったのは、ナポリはナポレオンの体制下にあったり、ブルボン王朝の支配下だったりしてフランス的な色彩に彩られているという説。ブルボンといってもスペインの王朝だし、ナポレオンの体制は短いしで理由として疑問だが、具体的な事例はなるほどフランスの影響は濃いようだった。そういう優雅な都市性を強調した時代もあったという。とはいえ、やはり道化のプルチネッラや小悪党のラッザローネの話のほうが、ナポリ独特の風味が感じられ面白い。

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田之倉稔

1938年東京生まれ。東京外国語大学イタリア科卒業。演劇評論家。静岡県立大学教授。著書に『イタリアのアバンギャルド』(白水社)、『ピエロの誕生』(朝日新聞社)、『イタリアの四季』(東京書籍)、『美食の迷宮』『麗しの島、コルシカ紀行』(ともに集英社)など。最近は、古今東西にわたる芸能の交流や食文化のほ

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