新編 悪場所の発想 ちくま学芸文庫

広末保

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480087331
ISBN 10 : 4480087338
フォーマット
出版社
発行年月
2002年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
廣末保 ,  
追加情報
:
318p;15

内容詳細

江戸時代、定住的な生活空間の外に囲い込まれて形成された、遊郭と芝居町という「悪場所」。そこには、中世以前の遊行漂泊民の呪術的・宗教的精神が脈々と受け継がれていた。定住民に忌避されつつ同時に憧憬の対象でもあった、その独自の空間には、どのような想像力が満ちていたのか。漂泊と旅を日常とする精神を継承した芭蕉、土俗・伝承と近世的創造行為が繋がれた西鶴、「悪」と「美」を指向する近松、歌舞伎など多様な作品と空間を往還しつつ、伝承的想像力の論理を鮮やかに捉えた画期的論文集。

目次 : 道行の時空/ 遊行的なるもの/ 遍路拒斥すべし/ 現代流民考/ 遊行の時空―遊行民・連歌師・芭蕉/ 伝承の創造的回復―西鶴諸国はなし・笛吹川・吹越の城/ 負の呪縛から常陸坊海尊・かさぶた式部考/ 痴の弁慶/ 土俗・狂気・ユーモア/ 悪場所論おぼえがき/ 悪場所の秘儀 虚構の性/ 女形、その虚構の性の美/ なり瓢風に揺らるゝ/ まがひもの 近松門左衛門/ 幽霊の変貌 東海道四谷怪談の方法/ 幕末転形期の芸術 絵金の芝居絵

【著者紹介】
廣末保 : 1919年高知県に生まれる。1980年まで法政大学に在職。1993年没。戦後の近世文化研究において画期的視座を提示した著書に『近松序説』(未来社)、『芭蕉と西鶴』(未来社)、『もう一つの日本美』(美術出版社)、『辺界の悪所』(平凡社)、『東海道四谷怪談』(岩波新書)、『心中天の網島』(岩波書店)、『可能性としての芭蕉』(お茶の水書房)他がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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