伊勢 コレクション日本歌人選

中島輝賢

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784305706232
ISBN 10 : 4305706237
フォーマット
出版社
発行年月
2011年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,131p

内容詳細

日本の歌の歴史に大きな足跡を残した代表的歌人の秀歌を、堪能できるように編んだ初めてのアンソロジー。本書は、平安時代の歌人・伊勢の歌50首を掲載。伊勢の人生を追いつつ歌を理解できることに重点を置いた。

【著者紹介】
中島輝賢 : 1966年東京都生。早稲田大学大学院博士後期課程中退。現在跡見学園女子大学兼任講師。大東文化大学、早稲田大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    全く知らない歌人だった。女性の中で古今和歌集に収録された歌が一番多いそうだ。最近読んだ女性の歌人とは異なった作風だと感じた。伊勢の歌は多彩な内容で、理知的で落ち着いたものが多い。宮廷で女房として長い間働いた経験が、歌の内容にも反映されているのだろう。他の女房を励ます歌も詠んでいる。他人に対して細やかな心遣いができる人だったようで、優しさを感じる歌も多い。私も詩も好きなので、歌が生活の一部だったような伊勢の人生に共感を覚えた。お気に入りの一首をご紹介「年をへて花の鏡となる水は散りかかるをや曇るといふらむ」

  • かふ さん

    伊勢は小町の過ちを踏まないで宮中で楽しんだ後は結婚して良き妻になったようである。宮中の歌は恋愛ゲームのようでもあり、恋を肥やしとして燃やして歌道を極めた人のように思える。小町のようなおいらく伝説もなく、当時の妻としては出来る女の代名詞か。女性に好かれそうだが何人の男を泣かせたのかとも思う。それも女の涙を武器にして。やっぱ夢見がちな小町派だな。伊勢は恋愛よりも歌が先にあるように思える。そのパターンは和泉式部に継承されていくのか?

  • 双海(ふたみ) さん

    「伊勢という女流は、あるいはかなり剛毅な放胆な心を、温和なやさしさのかげに秘めていたのではなかろうか。」(馬場あき子)八世紀前半の仁明朝の小野小町の歌を継ぐ形で、九世紀後半の宇多天皇の後宮で自在な歌才を発揮し、男性歌人に伍して繊細多感な女性の歌を開拓した女房歌人。

  • miyuki さん

    宇多帝の時代に活躍した彼女は、古今集成立前夜の歌人であって、古今的に端正な歌人の一人である。古今集では小町を抑えて女流として一番の入撰数であり、後撰集でも貫之の次に入撰の多い彼女は、まさに王朝和歌の中身を形作った一人といえる。源氏物語でも引用される歌が多いらしく、紫式部などの女房層はまさに宇多帝后温子の女房であった伊勢に敬愛の念を抱いていただろう。人なりのよさは『伊勢集』から窺える。やさしさ故のものへの凝視と理知がつまった歌集である。彼女の趣味が花の栽培であることはこの本で初めて知った。親近感がわいた。

  • hr さん

    高槻市の伊勢寺に足を運んだので、目を通してみた。「伊勢」の名は、伊勢が出仕した時に、彼女の父である藤原継蔭が伊勢守に任ぜられていたことが由来とのこと。藤原継蔭を遡ってみると、藤原北家の房前に行き着いた。伊勢自身は宇多天皇の子を産んでいる。藤原家から距離を置くイメージの強い宇多期にも、藤原家との繋がりはあるのだ、と、別のことを思う。和歌のことはよく分からないから、もう少し味わいたい。

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中島輝賢

1966年東京都生。早稲田大学大学院博士後期課程中退。現在跡見学園女子大学兼任講師。大東文化大学、早稲田大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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