ハイドシェックによる
『ラ・マルセイエーズの主題による23のパラフレーズ』待望の再発売
新作の録音も追加した豪華盤!
今後ますますの活躍が期待される世界的ピアニスト、エリック・ハイドシェック。彼自身が作曲し、好評を博したラ・マルセイエーズ・パラフレーズがついに再発売されます。ブラジルで行ったコンサートで、アンコールにフランス国歌を演奏したことがきっかけとなって生まれた作品。バッハ、モーツァルト、リストなど、時代も国籍も多種多様な音楽家風にラ・マルセイエーズの変奏が展開されていきます。今回は1988年に行った既存の録音に、1992年に追加作曲されたヒンデミット風変奏曲を加え(こちらは2010年録音)、23曲にも及ぶヴァリエーションを堪能できます。
本CDには2008年に作曲された新曲2曲も収録。共演者には妻のタニア氏を迎え、ハイドシェック夫婦の息の合った演奏が収録されています。(キングインターナショナル)
【ハイドシェック・プロフィール】
1936年、フランス北部の古都ランスを代表するシャンパン王シャルル・エドシック家に生まれた。
アマチュア・チェロ奏者の父とピアニストの母という音楽的に恵まれた環境の中、5歳からピアノに親しみ、名ピアニスト・名教師のコルトーの勧めで6歳より本格的な勉強をはじめる。
52年、パリ高等音楽院に進学、54年首席で卒業。この間、バスクール・ドゥ・ゲラルディやマルセル・シャンピに師事した。
55年1月にガヴォー楽堂でリサイタル・デビュー。同年に行われたパリ・シャンゼリゼ劇場でのリサイタルでピアニストとしての地位を確立。
60年、アメリカでリサイタル・デビュー。以降、旧ソ連、イギリスを始め、世界各国で、リサイタルや著名なオーケストラとの共演を行っている。
60年代のハイドシェックは、特に「モーツァルト弾き」として、数々のコンチェルトをレコーディングしている。コルトーには、その死の年(62年)まで指導を受け続けた。このコルトー直伝の個性を優先する演奏法は、現在も彼の中で脈々と息づいている。
これまでにリリースされたCDは数多く、特に愛媛県宇和島でのライヴ録音は大ベストセラーとなる。
また、ハイドシェックは後進の指導にも力を注いでおり、リヨン音楽院教授を17年間務めた他、ヨーロッパや日本の各地で公開レッスンを行っている。
日本においては、68年の初来日以来、真摯な姿勢で音楽の隠れた魅力を引き出す凄演で人々を魅了。97年6〜7月の全11公演、98〜99年の3期に渡って行われた「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ」演奏会は大盛況を極めた。また、05年には東欧の名門スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団と共演、大成功を収めた。
個性喪失的傾向に傾いている時代風潮の中で貴重な存在であり、日本全国に熱心な支持者を持っている。
06年12月にはキングインターナショナルより、廃盤となっていた宇和島ライヴCD全4タイトルが再発売される。
70歳を超え、いよいよ円熟の境地を迎える巨匠ハイドシェック。歴史的名演「テンペスト」を携えて、2007年初春、8年ぶりとなるリサイタル・ツアーを行う。
【収録情報】
ハイドシェック:
1. 『ラ・マルセイエーズ』の主題による23のパラフレーズ
2. ミシェル・ベナールの詩『砂丘』よりプレリュード
3. フランソワ・ヴィヨンの詩『過ぎし日の令夫人たちのバラード』よりロンド
エリック・ハイドシェック(ピアノ)
タニア・ハイドシェック(ピアノ)
録音時期:1988年12月&2010年3月(1)、2008年(2,3)
録音場所:ストラスブール&パリのスコラ・カントゥルム音楽院(1)
録音方式:デジタル