子 百年文庫

壺井栄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784591121610
ISBN 10 : 4591121615
フォーマット
出版社
発行年月
2011年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,152p

内容詳細

日本と世界の文豪による名短篇を、漢字1文字の趣に合わせて1冊に編むアンソロジー。本書は壺井栄の「大根の葉」をはじめ、子を思う親の心、親を思う子の心、いつの世も変わらぬ無償の愛を描く3篇を収録。

【著者紹介】
壷井栄 : 1899‐1967。香川県小豆島生まれ。プロレタリア詩人の壷井繁治と結婚後、自らも小説を執筆するようになる。『大根の葉』で認められた後、幅広く活躍した

二葉亭四迷 : 1864‐1909。江戸・市ヶ谷生まれ。本名・長谷川辰之助。外交官を志してロシア語を学んだ後、日本近代小説の幕開けとなる『浮雲』を執筆。ロシア文学翻訳者としても大きな功績を残した

葉山嘉樹 : 1894‐1945。福岡県生まれのプロレタリア作家。獄中で執筆した『淫売婦』で注目を浴びる。その後中津川に移住して作家活動を続け、第二次大戦末期には満州開拓団に参加した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    子を思う親の気持ちを描いた3つの短編。二葉亭四迷の「出産」は、自分の妻の出産におろおろする話で、赤ん坊に対する男親の不器用な愛情が伝わってくる。葉山嘉樹の「子を護る」は肺炎になった次女を必死になって助けようとする父親の話。経済的に苦しい人々のために献身的に働く医師が心に残る。壺井栄の「大根の葉」が一番のお気に入り。目の悪い妹の世話に一生懸命になる母親を小さな男の子の視点から描く。お母さんに構ってもらえない子供の気持ちが痛いほど伝わってくる。貧しいながら、助け合って暮らす農村の人々の描写に温かみがある。

  • はる さん

    壺井栄の「大根の葉」が読みたくて。盲目の幼い妹の世話のため自分を構ってくれない母。揺れる少年の心情を温かい筆致で綴ります。子を想う親の気持ち、親を想う子の気持ち…。素朴で抒情詩的な物語。生き生きとした子供たちの姿が目に浮かぶよう。二葉亭四迷の「出産」は妻の出産にオロオロする夫の物語。ブツブツ不平を洩らしながら何も出来ない夫が可笑しい。軽妙な文章で面白かったです。

  • モモ さん

    壺井栄『大根の葉』母が妹の目の治療のため神戸に行くので、父の実家に預けられた健。イヤイヤ行くも、けなげに待つ姿がいじらしい。やっと母が帰ってきたときに見せた健の態度がいとおしい話。二葉亭四迷『出産』妻の初めてのお産で、あたふたする様子がいい。葉山嘉樹『子を護る』東京から木曾の村に引っ越してきた一家。肺炎になった次女を背負い、必死に診療所まで走りに走る父。再び具合が悪くなった娘のために、お医者さんが凍る道を1時間歩いてきてくれるのに恐縮しすぎて、お酒を飲んでしまう父。私が妻なら怒るかも。子を思う親心の一冊。

  • あじ さん

    小さな子供に手を握られると、なんともいえない幸福感に包まれる。そんな眩しい朝に『子』を迎えた。壺井栄「大根の葉」。目が見えぬ妹に掛かりっきりになっている母。駄々をこねながらも、お兄ちゃんになっていくお話。二葉亭四迷「出産」。若い父親が妻の初産に右往左往してるのかと思いきや…、アッパレな仕事を桁外れにこなしていたという笑い話。葉山嘉樹「子を護る」では己の不甲斐なさをあげつらい、我が子のように心尽くしてくれる医者や隣人に思い馳せる。他人に無関心な現代に、この軟膏を塗布したい。

  • 臨床心理士 いるかくん さん

    3人の作家の3篇から成るアンソロジー。子の思い、親の愛情。

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人物・団体紹介

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壺井栄

1899‐1967。生まれは香川県小豆郡坂手村(現・小豆島町)。内海高等小学校を卒業後、村の郵便局や役場勤めを経て1925(大正14)年に上京、同郷のプロレタリア作家・壷井繁治と結婚。1938(昭和13)年、小説『大根の葉』でデビュー、社会派の作品や児童文学など数多くの作品を発表し、芸術選奨文部大臣

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