ショスタコーヴィチ(1906-1975)

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SACD 輸入盤

交響曲第10番、第3番『メーデー』 ゲルギエフ&マリインスキー劇場管弦楽団

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MAR0511
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Russia
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

ゲルギエフの真骨頂登場。
語り草となったショスタコ10番の東京公演をしのぐ演奏。
珍しい3番もゲルギエフ渾身の出来。
シリーズ最高の凄みに満ちた一枚。


ゲルギエフ&マリインスキー劇場管によるショスタコーヴィチ交響曲の新シリーズ第3弾は、『メーデー』の副題を持つ合唱付の第3番と、戦後1953年作の意味深な第10番のカップリング。
 交響曲第3番は1929年、ショスタコーヴィチ23歳の作で、まだ前衛的な香りをとどめています。いわば「体制側」の顔で、最後に農村を賛美した白々しい合唱が付きます。しかし音楽のオタク的なとりとめなさと、オーケストラの効果を存分に発揮している所はショスタコーヴィチの真骨頂で、それをゲルギエフで聴くことができるのは超贅沢。この曲の決定盤となること間違いないと申せましょう。
 交響曲第10番は2009年12月東京・サントリーホールでの壮絶な名演が語り草となっていますが、まさに同時期の録音。第2楽章はスターリンの肖像画を音で描いたといわれる粗野で恐ろしいもので、いわばショスタコーヴィチの「反体制」の顔を代表します。全体を貫く緊張感と底に秘めたエネルギーが痛いまでに伝わってくる演奏で、ゲルギエフの凄さを実感させてくれます。初演を務めたムラヴィンスキーの名盤と甲乙付け難い強烈な存在感を示します。(キングインターナショナル)

【収録情報】
ショスタコーヴィチ:
・交響曲第3番変ホ長調Op.20『メーデー』
・交響曲第10番ホ短調Op.93

 マリインスキー劇場管弦楽団&合唱団
 ワレリー・ゲルギエフ(指揮)

 録音時期:2010年6月22-24日
 録音場所:マリインスキー・コンサート・ホール
 録音方式:デジタル
 プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
 エンジニア:ジョナサン・ストークス
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND

ユーザーレビュー

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3番が良かった。ゲルギエフのCDを聴いて、...

投稿日:2011/05/28 (土)

3番が良かった。ゲルギエフのCDを聴いて、ショスタコーヴィチが、実にトンガッタ音楽を作っていたこと、1,2,3,(そして4)が、同じ作曲家の、繋がりをもった交響曲群なのだと、初めて実感した。他盤での印象は、面白くも何ともなかった3番を、最後まできちんと聴き通したのは初めてだと思う。SACDだし。上手だし。

としちゃん さん | 宮城県 | 不明

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両曲ともに素晴らしい名演だ。現在の様々な...

投稿日:2011/04/17 (日)

両曲ともに素晴らしい名演だ。現在の様々な指揮者の中で、ショスタコーヴィチの交響曲の名演を成し遂げる可能性がある指揮者と言えば、これまでの実績からして、本盤のゲルギエフのほかは、インバル、ラトルなどが掲げられると思うが、インバルは、ウィーン交響楽団との全集完成以降は新たな録音が存在せず、ラトルも第4の超名演以外には論ずるに値する名演を成し遂げているとは言い難い。他の指揮者による名演もここ数年間は成し遂げられていないという現状に鑑みると、現在では、ショスタコーヴィチの交響曲の演奏についてはゲルギエフの独壇場と言えるのかもしれない(もっとも、昨年発売された若手指揮者のクルレンツィスによる交響曲第14番「死者の歌」は名演であったが)。いずれにしても、本盤におさめられた名演は、このような考え方を見事に証明するものと言えるだろう。特に、第10番が壮絶な名演だ。第10番の過去の名演としては、初演者として同曲が有する精神的な深みを徹底して追及したムラヴィンスキーの名演(1976年)と、鉄壁のアンサンブルと卓越した管楽器奏者の技量によって、圧倒的な音のドラマを構築したカラヤンの名演(1981年)が双璧であると考えられる。ゲルギエフは、この両雄の薫陶を受けた指揮者であるが、本盤の演奏は、どちらかと言うと、ムラヴィンスキーの系列に繋がるものと言える。全体として堅固な造型を構築しつつ、畳み掛けていくような緊迫感や、生命力溢れる力強さは圧巻の迫力を誇っていると言える。スコアに記された音符の表層をなぞるだけでなく、スターリン時代の粛清や死の恐怖などを描いたとされている同作品の本質をこれだけ音化し得た演奏は、おそらくはムラヴィンスキー以来はじめてではないかとさえ思われるほどだ。その壮絶とも言える圧倒的な迫力は、我々聴き手の肺腑を打つのに十分だ。他方、第3番は、ショスタコーヴィチの各交響曲の中でも、第2番と並んであまり演奏されない楽曲と言えるが、ゲルギエフは、同曲においても、楽曲の本質を抉り出していくような鋭さを感じさせる凄みのある演奏を披露しており、おそらくは、同曲演奏史上ベストを争う名演と高く評価したい。ゲルギエフの統率の下、手兵マリインスキー劇場管弦楽団は最高のパフォーマンスを示していると言える。マルチチャンネル付きのSACDによる極上の高音質録音も、本名演の価値を高めるのに大きく貢献している点を忘れてはならない。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

「わたしの交響曲は墓碑である」という“証言”の中の言葉によって象徴されるショスタコーヴィチの音楽と生涯への価値観の変質は、今もって盛んな議論と研究、演奏解釈によって再認識過程の最中にあるとも言えますが、作品によってはすでに演奏年数も75年に及び、伝統と新たな解釈の対照がごく自然におこなわれてきているとも言えそうです。 圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝ったショスタコ

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