SHM-CD

交響曲第3番、第4番 アバド&ベルリン・フィル

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCG50009
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
SHM-CD

商品説明

ドイツ・グラモフォン ベスト100
アバド&ベルリン・フィル/ブラームス:交響曲第3番、第4番

SHM-CD仕様

男性的ともいえる雄渾な楽想とともに、限りない憧憬を秘めた第3楽章が映画音楽に使われてより広く知られるようになった第3番。哀愁感や情感を存分に湛えた、内省的で諦観に満ちた作曲家晩年の枯淡の境地を示す第4番。ブラームスの2曲の交響曲をアバド指揮のベルリン・フィルハーモニーの演奏で、新たにカップリングした一枚です。全体の構成を理想的なバランスで示すアバドの解釈によって、作品の真価が万全なまでに再現されています。SHM-CD仕様。(ユニバーサル ミュージック)

【収録情報】
ブラームス:
1. 交響曲第3番へ長調 作品90
2. 交響曲第4番ホ短調 作品98

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:クラウディオ・アバド

 デジタル録音:1989年9月(1)、1991年9月(2)、ベルリン


【ドイツ・グラモフォン ベスト100 SHM-CD仕様】
クラシック界No.1レーベル「ドイツ・グラモフォン」の総力を結集し大好評を博した「グラモフォン・ベスト100」シリーズ。4年ぶりのリニューアルにあたり、最新かつ高音質の最強ラインナップが揃いました。
 全100タイトルをSHM-CD仕様で大幅に音質向上させましたが、価格はお求めやすい税込み1800円を維持。これまで以上にクラシック・ファンならびに幅広いお客様にお求められるシリーズとなっております。

・グラモフォン・レーベルが誇る最高のアーティストが奏でるクラシックの売れ筋レパートリーを全100タイトルに網羅。史上最強のクラシック・ベスト・シリーズです。
・カラヤン、バーンスタイン、小澤征爾、アルゲリッチ、ポリーニといったグラモフォン・レーベルを代表する往年の重鎮をはじめ、ユンディ・リ、庄司紗矢香、アリス=紗良・オットといった近年の話題盤も網羅した幅広いアーティスト陣。
・可能な限りニューマスターを使用することでクオリティを確保。
・ルビジウム・クロックを使用した精度の高いカッティングにより音質の向上。
・全100タイトル、SHM-CD仕様。音質の向上と従来盤との差別化を図ります。(ユニバーサル ミュージック)

収録曲   

ユーザーレビュー

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4番は、同曲のあらゆるディスク(カルロス...

投稿日:2021/03/12 (金)

4番は、同曲のあらゆるディスク(カルロス・クライバー、バーンスタイン、ジュリーニ、ヴァント、ワルター、ザンデルリンク、アーノンクール、カラヤン、そしてアッバード旧盤を聴いて)の中で最高の名演と断言する。眼前で4幕のドラマが展開されているかのような、妖しく、甘く、激しく、繊細で、優美で、猛々しく、劇的な演奏だ。第1楽章冒頭から悲劇の世界に引きずり込まれるかのようで第2楽章では息を呑むように美しいピツィカートが主題に寄り添いながら緻密な前奏になっていて、やがて弦楽合奏に溶け込んで一体化していく流れの陶然とする美しさに酔い、第3楽章終了間際のホルン合奏の雄渾な響きの唖然とするような高揚感、第4楽章では孤独にうちひしがれたようでいて妖しくもエロテックで美しいフルートの音色に呪縛される。弦の女性的なメロディーと重厚な管楽器の男性的な響きが呼応しあい、絡み合って、ブラームスのオペラのような趣さえある。ブラームスの交響曲第4番は、オーケストラの鳴らし方を計算しつくして作曲された、オーケストラ曲の手本、交響曲の見本のような作品だ。しかも、各パートが美しく鳴るだけでなく、物語性や叙情性がある。それを余すところなく浮かび上がらせたアッバードの演奏こそ、最高のものだと思う。ブラームスの音楽の本質は、理路整然と構築された、起承転結の質実である。その点で、ブラームスはアッバードの音楽性に最も近い作曲家だと思う。 そしてこの交響曲第4番は、アッバードの全録音中でも屈指の名演奏だ。

ジャン=ルイ さん | 千葉県 | 不明

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アバドさんの再録音。これが大変良い出来栄...

投稿日:2013/08/01 (木)

アバドさんの再録音。これが大変良い出来栄えです。いかにも個性的なところはありませんが、曲の特質をよくつかみ、聴いていて「ああ、いい曲だなあ」と思わせます。両曲とも内向きの繊細な抒情と抑制のあるパトスが共通で、そこをうまく表現しているのではないでしょうか。ベルリンフィルも重くならず、適度に厚みのある音で、ブラームスをしっかりと奏でます。いずれも好演。録音はやや冴えない気もしますが、これはオケの音色(ブラームスのサウンド?)のせいもあるのかな?

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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本盤には、アバド&ベルリン・フィルによる...

投稿日:2011/05/22 (日)

本盤には、アバド&ベルリン・フィルによるブラームスの交響曲第3番及び第4番がおさめられているが、両曲ともに若干甘い気はするものの名演と評価したい。アバドは、ベルリン・フィルの芸術監督就任間もない頃に、本盤におさめられた第3番及び第4番を含めブラームスの交響曲全集を完成させた。もっとも、カラヤン時代の猛者がいまだ数多く在籍していたベルリン・フィルを掌握し得た時期の録音ではないことから、第1番などは名演の名には恥じない演奏であるとは言えるが、アバドの個性が必ずしも発揮された演奏とは言い難いものであった。他方、楽曲の性格とのマッチングや録音時期(芸術監督就任前の1988年)の問題もあって、第2番はアバドならではの豊かな歌謡性が発揮された素晴らしい名演であった。このようにベルリン・フィルの掌握の有無なども演奏の出来に作用する重要な要素であるとは思うが、根本的には、アバドの芸風に符号する楽曲かどうかというのが演奏の出来不出来の大きな分かれ目になっていると言えるのではないだろうか。アバドのアプローチは、前任者のカラヤンのような独特の重厚なサウンドを有していたわけでもない。むしろ、各楽器間のバランスを重視するとともに、イタリア人ならではの豊かな歌謡性を全面に打ち出した明朗な演奏を繰り広げていると言える。このようなアプローチの場合、第1番ではいささか物足りない演奏(もっとも、第1番はカラヤン時代の重厚な音色の残滓が付加されたことによって、けがの功名的な名演に仕上がった。)になる危険性があり、他方、第2番については、楽曲の明朗で抒情的な性格から名演を成し遂げることが可能であったと考えられる。他方、本盤におさめられた第3番及び第4番も、楽曲の心眼に踏み込んでいくような彫の深さ(とりわけ第3番の両端楽章や第4番の終楽章)と言った面においてはいささか生ぬるい気がしないでもないが、とりわけ第3番の第2楽章及び第3楽章や第4番の第1楽章及び第2楽章などの情感豊かな歌い方には抗し難い魅力があり、第2番ほどではないものの、比較的アバドの芸風に符号した作品と言えるのではないだろうか。また、第3番については、第2番と同様にアバドが芸術監督に就任する前の録音でもあり、ウィーン・フィルに軸足を移したカラヤンへの対抗意識もあって、ポストカラヤンの候補者と目される指揮者とは渾身の名演を繰り広げていたベルリン・フィルのとてつもない名演奏が、本名演に大きく貢献しているのを忘れてはならない。もっとも、大病を克服した後のアバドは、凄みのある名演を成し遂げる大指揮者に変貌していると言えるところであり、仮に現時点で、ブラームスの交響曲全集を録音すれば、より優れた名演を成し遂げる可能性が高いのではないかと考えられるところだ。いずれにしても、アバドはベルリン・フィルの芸術監督就任直後にブラームスの交響曲全集を完成させるのではなく、芸術監督退任直前に録音を行うべきであったと言えるのではないか。録音は従来盤でも十分に満足できる音質ではあったが、今般のSHM−CD化によってやや音質に鮮明さが増すとともに、音場が幅広くなったといえるところだ。いずれにしても、アバドによる名演をSHM−CDによる高音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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