Timeline

イエロー･ジャケッツの移籍第一弾。ロベン･フォードを中心とした結成初期からは、大きくメンバーが変わるも、近年は、ラッセル･フェランテ〜ボブ･ミンツァー〜ジミー･ハスリップを中心とするのは、変わらない所で、グループとしての円熟感は誰もが感じる所でしょう。今回は、マーカス･ベイラーに変わり、ドラマーに90 年代、超重量級のバスドラをとどろかせたウィル･ケネディが参加。キャッチーなメロディ、爽やかでいて、ノスタルジーの漂う曲、演奏は、正にイエロージャケッツならでは。そして、今回はまた、80 年代のカラフルなクロス･オーバー･サウンドを彷彿とさせるオープニングが、なんとも、キャッチーな感じで、その筋のファンの心をくすぐること必至と言えましょう。それは、正に、これぞ、クロス･オーバーなサウンド。相変わらず、端正でメロディアスなラインを聴かせるミンツァー、ピアノにキーボードにセンスある鍵盤演奏を聴かせるフェランテ、世界観も感じさせるスペイシーな音色も魅力のハスリップ、パワフルなドラミングを聴かせるケネディ･･熟達者たちの演奏の数々がここにあります。M-2などのようなちょっとジャジーな展開、クラシカルな趣きも感じさせるM-7などもスパイスに、それでいて変わらぬキメと切れのよさも楽しめる一枚。

Bob Mintzer(sax), Russell Ferrante(key), Jimmy Haslip(b), Will Kennedy(ds)