マイケル・フレイン

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マイケル・フレイン 1 コペンハーゲン ハヤカワ演劇文庫

マイケル・フレイン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784151400285
ISBN 10 : 4151400281
フォーマット
出版社
発行年月
2010年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,235p

内容詳細

「説明すればするほど曖昧に―不確定性が深まっていった」1941年秋、ナチス占領下の北欧コペンハーゲン。ドイツ人の物理学者ハイゼンベルクは、かつて師と仰ぎ、親同然に慕っていたボーア夫妻を訪ねる。折しも原爆開発競争のさなか、互いに敵国人となり、新兵器を巡る暗闘の渦中にあった2人の天才は何を語ったのか?謎に包まれた会談を、史実を踏まえて大胆に描き出す。トニー賞を受賞したスリリングな思想劇の傑作。

【著者紹介】
マイケル・フレイン : 劇作家、小説家、翻訳家。1933年ロンドン生まれ。2年の兵役期間中にロシア語を学ぶ。ケンブリッジ大学で哲学を専攻。『ガーディアン』、『オブザーバー』の記者、コラムニストとして活躍する傍ら、創作を開始。デビュー小説The Tin Men(1965)でサマセット・モーム賞を受賞。画家ブリューゲルの失われた絵画にまつわる物語『墜落のある風景』(1999)はブッカー賞の最終候補となり、『スパイたちの夏』(2002)はウィットブレッド賞を受賞した。戯曲作品も多数。『コペンハーゲン』(1998)は国内外で大きな反響を呼び、2000年にトニー賞を受賞している

小田島恒志 : 1962年生、早稲田大学文学学術院・文化構想学部教授、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • はる さん

    量子革命を読み、片方の巨頭とその弟子の読み物があるのを知った。弟子は師を超えたのか。師は弟子の懺悔を人間的に人間的な解釈の中で許したのか。アルベルト・シュペーアが引用されていた。彼のようにハイゼンベルクは考えていたのだろうか?少なくとも不確定性原理や相補性は彼らの営みそのものから銘々された。時代は個人の意図や希求を波のように乗り越えて行く。現代のMOXやプルサマールの理論を知れば、原子炉と原爆を分ける事の意味を失う、その事に驚愕するだろう。

  • hoguru さん

    マンガでわかる量子力学を読んでから再読。

  • モルテン さん

    是非、日本で上演されてほしいと感じた戯曲(01年に初演されてました)。1941年、ナチス占領下のデンマークにドイツ人の物理学者が恩師を訪ねた。そこでいったい何が起こったのか。二人は何を語ったのか、又は語らなかったのか――。これはつまり、「ドイツは原爆を何故製造しなかったのか、できなかったのか」の問いにつながる。読みながら、現在というのは過去の瞬間の積み重ねの上に成り立ち、過ぎ去っていくものなんだ、という時間の流れを感じた。あの日、二人が出会った日があったからこそ、その後の日本への原爆投下があったのだと。

  • lico さん

    (そもそも大量殺戮を行っていたとはいえ)核開発に失敗したことで核による大量殺戮に手を染めることのなかった枢軸国の科学者と、核開発に成功した結果として大量の市民を殺すことに手を貸してしまった連合国の科学者という科学者の道義的な葛藤と、作者のあとがきで思考の不確定性という言葉で表現される未来から過去を振り返ることの難しさが入り交じった非常に緊迫感のあるよい作品だった。ボーアの妻であるマルグレーテはどちらの意見も否定する第三の視点に立っており、読者(観劇者)に近い思考で語り掛ける人物として作られたのかと感じた。

  • nightowl さん

    二人の物理学者が過去の歴史的対談を振り返る。話が展開してゆく戯曲というより、過去のことをああだったかもしれない/こうだったかもしれないと語るもの。余程の芸達者で無ければ(実際過去キャストを確認し納得)様にならなそう。かなり資料を読み込んでいることは理解しつつ、あとがきの長さが言い訳めいているようでもう少し戯曲の言葉の力を信じてほしい気持ちもある。ピンターならもっと鋭く書けたかもと思ったり。主題である、戦時下には自分たちの研究で犠牲者が出ることを危惧していた学者もいたということは分かるけれど...

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マイケル・フレイン

劇作家、小説家、翻訳家。1933年ロンドン生まれ。2年の兵役期間中にロシア語を学ぶ。ケンブリッジ大学で哲学を専攻。『ガーディアン』、『オブザーバー』の記者、コラムニストとして活躍する傍ら、創作を開始。デビュー小説The Tin Men(1965)でサマセット・モーム賞を受賞。画家ブリューゲルの失われ

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