死にとうない 仙〓和尚伝 新人物文庫

堀和久

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784404038623
ISBN 10 : 4404038623
フォーマット
出版社
発行年月
2010年06月
日本
追加情報
:
15cm,334p

内容詳細

誰も、わしの過去を知らない。わしのたどってきた茨の道を知らない。あまりにも恥深き半生だったゆえに、わしも、おのれの過去をことさら口に出すことはしなかった。病床に臥した仙〓(がい)の眼裏に、七十年近い昔の乞食旅をつづける雲水姿が浮かぶ。「大悟透徹した禅師」「無欲恬淡の風雅人」「童心をもつ洒脱飄逸の大和尚」などと評される仙〓(がい)だが、若き日に投身自殺まで図った苦悩の修行と悟りを重ね、たどりついた境地―八十八歳にして、新しい発見をする。日々、新しい世界がひらけてくる。死にとうないのう…。名僧仙〓(がい)義梵の漂泊の生涯を描く歴史長篇小説。

【著者紹介】
堀和久 : 1931年、福岡県生まれ。日本大学芸術学部映画学科中退。浅草フランス座の宣伝部員、シナリオライターなどを経て、77年『享保貢象始末』でオール讀物新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nbhd さん

    へっぽこぴー禅画の大家・仙高ウんの伝記。小説形式なので、どこまでがフィクションなのかわからないまま読んだけど、わりと楽しめた。ざっくり言うと「拡張」のイメージ。物語の中の仙高ウんは、小僧の時分から一徹、入門試験で気絶寸前まで座禅したり、戒律と肉欲のはざまで悶えに悶えたり(結局、女犯)、行き倒れになるまで漂泊したり、一寺の主になっても鬼軍曹スタイルで教育する。こうして「拡張」された型は、老いるにつれて「しぼむ」が、型自体は「ゆるくピンッ」としていて、それがアノ画風になったのかな、なんていうふうに読めた。

  • kitarou さん

    仙豪`梵の生き様がすさまじい。伝えられる軽妙洒脱な書と賛は年をとってから揮毫したもの。和尚になるまでの煩悩と追い込み方は尋常ではない。人は面白い。

  • めにい さん

    煩悩と真剣に向き合って苦しみぬいた末の悟り、単に出世欲に駆られた人と行動は同じでも、中身は全然違う。それを眼の力だけで見抜く和尚さんたちはすごい。 軽みの持てる訳はすさまじい修練があったのだと・・・

  • どっち さん

    「東の白隠、西の仙香vと謳われた禅僧の一生を描いた歴史小説。出自を気にして自暴自棄の破戒坊主、乞食然の全国行脚で生き地獄を体験した後、豁然大悟。禅寺にて厳しく人を育てた。臨終の際、身分の違う人々が集まって、頂いた禅画の自慢大会をする様子が微笑ましいです。

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堀和久

1931年、福岡県生まれ。日本大学芸術学部映画学科中退。浅草フランス座の宣伝部員、シナリオライターなどを経て、77年『享保貢象始末』でオール讀物新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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