マルガリータ

村木嵐著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163295107
ISBN 10 : 4163295100
フォーマット
出版社
発行年月
2010年06月
日本
追加情報
:
20cm,299p

内容詳細

天正遣欧少年使節4人の中で、ただひとり棄教した千々石ミゲル。切支丹の憎悪を一身に受けながら、何のために彼は生きようとしたのか。ミゲルの苦悩の生涯を妻の目から描く傑作。〈受賞情報〉松本清張賞(第17回)

【著者紹介】
村木嵐著 : 1967年京都生まれ。京都大学法学部卒業。2009年「春の空風」が松本清張賞候補となる。2010年、本作品で第十七回松本清張賞受賞。現在は、故司馬遼太郎氏夫人・福田みどりさんの個人秘書を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Maybe 8lue さん

    「天草四郎って死んだ旦那の子?」と尋ねてきた役人に「その子いくつ?え、私が45の時の子?」ないわ〜(笑)と返す珠は、ローマに派遣された使節団の1人千々石ミゲルの妻であり修道士をやめ大村喜前に謀られ棄教し利用された上、キリシタンから酷い目に遭う夫を常に支える「マルタ」だった。マンショの病死、マルチノのマカオ追放。妻と離れて15年のミゲルに匿われジュリアンは司祭として信者の殉教だけは避けたいと勤めていたが遂に捕まり失意で食を拒んだミゲルは死に、棄教を拒んだジュリアンは穴吊しで4人分の4日耐えて死ぬ。

  • R さん

    天正遣欧使節を扱った歴史小説でした。時代としてはよく見かけるのに、中身を知らない典型だと思いつつ、とてつもない苦難に見舞われた四人の生涯を描いた物語。信仰や政治と関係のない女性からの視点を交えつつ、自分の力、神の力といったものとは別の大きなものに遭う様が悲しげに描かれていました。どこからがフィクションなのかはわからないけども、さもありなんという人々のなしように、非常に考えさせられました。

  • ソーダポップ さん

    戦国末、九州のキリシタン大名であった大友宗麟、大村純忠、有馬晴信が、四人の少年を名代としてローマに派遣する。彼らはヨーロッパ各地で大歓迎を受け、ローマでは法皇にも謁見する。しかし、八年後に帰国した彼らを待ち受うけていたのは禁教であり激しい弾圧だった。四人の内、ある者は道半ばで倒れある者は、拷問のなかで殉教する。そのなかでただ一人、千々石ミゲルは信仰を捨てる。ミゲルの棄教の謎をめぐって、ミゲルの妻となった珠(たま)という女性の目を通して、その謎に迫った作品です。人間の弱さ業が描かれている素晴らしい著書でした

  • それいゆ さん

    天正少年使節の4人の中で唯一棄教した千々石ミゲルの子は天草四郎だという説があり、この作品もそのことが大きなテーマとして描かれているのだと理解しています。真実かどうかは別として、そうあって欲しいと期待する気持ちも大です。その方が何となくロマンがあり、キリシタン弾圧を描いた壮大な物語が完成することになります。

  • ミロリ さん

    舞台化ということで読了。某番組の天正遣欧少年使節のイメージとは全然違ったけれども、あの優雅な彼らに厳しい未来が待ち受けていると思うと彼らを見る目が変わりそう。ストーリーはミゲルの生涯について。マンショ、ミゲル、マルチノ、ジュリアンの強い絆、信頼関係には感銘。特にミゲルとジュリアンの仲が深いこと。ジュリアンが捕らわれ、彼を含めてミゲルと珠の白洲でのやり取りにはハラハラ。ミゲルの気持ちと珠の気持ちのぶつかり合いが印象的。珠から棄教勧めの際、ジュリアンがミゲルの思いを代弁した場面には感動。天草四郎子供説、謎。

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人物・団体紹介

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村木嵐著

1967年京都市生まれ。会社勤務等を経て、司馬遼太郎氏の夫人である福田みどり氏の個人秘書を十九年間務める。2010年『マルガリータ』で第十七回松本清張賞を受賞し、作家デビュー。2023年『まいまいつぶろ』で第十三回本屋が選ぶ時代小説大賞、第十二回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞(本データはこの書籍

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