太平記 角川ソフィア文庫

武田友宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044072100
ISBN 10 : 4044072108
フォーマット
出版社
発行年月
2009年12月
日本
追加情報
:
15cm,425p

商品説明

後醍醐天皇即位から室町幕府細川頼之管領就任までの、史上かつてない抗争の時代約50年間を描く軍記物語。新田・足利・楠木らの強烈な個性の人間たちの凄まじいドラマが錯綜・展開する南北朝の歴史をダイジェスト。

内容詳細

『平家物語』と並ぶ軍記物語の傑作。後醍醐天皇の即位から、討幕計画、鎌倉幕府の滅亡、天皇親政による建武中興と崩壊、足利幕府の成立と朝廷の南北分裂、足利家の内紛を経て、細川頼之管領就任までの、約50年間にわたる史上かつてない動乱の時代を描く。強烈な個性の後醍醐天皇をはじめ、大義名分のもとに翻弄される新田・足利・楠木など、多くの人たちの壮絶な人間群像と南北朝という時代をダイジェストで紹介。

目次 : 後醍醐天皇の討幕計画が内通により発覚、信頼する臣下を失った。/ 天皇は幕府の過酷な処置に危機を感じて出京し、笠置城に移った。/ 天皇は夢告により忠臣楠木正成を得たが、笠置落城、拘禁された。/ 天皇は妻子・近臣に惜別し、児島高徳に励まされ、隠岐に移った。/ 大塔宮は危難を脱し、奈良・熊野・十津川を経て吉野に築城した。/ 楠木正成は後醍醐天皇の政権回復を確信して、赤坂城を撤退した。/ 後醍醐天皇は正成の善戦に機を得て隠岐を脱出、船上山に移った。/ 天皇方と幕府方は一進一退の攻防を繰り返し、京は戦場と化した。/ 源氏の棟梁足利高氏が討幕に転じ、平氏の幕府方は劣勢に傾いた。/ 新田義貞が鎌倉の攻略に成功して、北条氏の幕府政権は崩壊した。〔ほか〕

【著者紹介】
武田友宏 : 1943年青森県生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程修了。日本文学専攻。元國學院大學文学部日本文学科講師(専任)。元神奈川県立高等学校国語科教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 加納恭史 さん

    太平記は長い物語でなかなか難しいと思う。この本の巻二十七で集約された説明があり、「太平記(四)」岩波文庫で確認して、やっと理解が進んだ気がした。後醍醐天皇と足利尊氏が主役であるが、鎌倉幕府の執権北条氏を長い戦いで倒し、後醍醐天皇の親政が始まったが、武士階級に恩賞を与えず、足利尊氏の離反により、あっけなく崩壊する。その後足利尊氏と直義兄弟と執事高師直の確執があり、まあ内乱状態であった。巻二十七では山伏の雲景の未来記が御霊会談から始まる。魔界の御霊サミットで天下に大乱を起す評議会が開かれた。主役は後醍醐天皇。

  • ロビン さん

    1371〜1374年に成立し、小島法師のほか複数の作者が存在すると言われる『太平記』40巻のダイジェスト版。儒学の君臣観と因果応報の価値観に基づいて書かれ、北条氏への批判と天皇に対する尊崇がやや強いほか、中世らしく後醍醐天皇や楠木正成の怨霊や妖怪の類も登場するが、大部分は足利尊氏一族や新田義貞一族を中心とする南北朝の争いが描かれている。楠木正成と一族は智・仁・勇を兼ね備えてかつ忠義に生きる爽やかさで人気があるのも納得だが、新田も頑張っていたと思う。裏切りと保身ばかりの世に、彼らがいてくれてほっとする。

  • takka@乱読 さん

    武士の時代が好きということで、南北朝の対立から足利将軍2代目足利義詮の死去までを描く軍記物語。軍記物語と戦争を描く内容にもかかわらず、タイトルは太平=平和としているところが興味深い。軍記物語ということもあり、多数の武将や貴族・皇族の名前が出てきてややこしくなる。また、妖怪や怨霊が出てくるところが中世の物語らしい。ビギナーズクラシックということで、これを契機に原典にあたるための入門書ではあるのだが、太平記は全40巻もあるため、流石に読める気がしない。

  • フク さん

    #読了 湊川合戦の後あたりから妖怪大戦争になるのは好き。しかし、兄弟喧嘩が本格化してからはややこしくなるから大人しくしていて欲しい。 kindle

  • nishiyan さん

    『太平記』全四十巻をコンパクトにかつ、全体像を俯瞰できるように構成された入門書。前半は楠木正成、後醍醐天皇といった南北朝の動乱を代表する人物が登場するのだが、中盤以降は足利尊氏、直義兄弟を中心に幕府の内輪揉め、南朝との対立と、その血生臭さと裏切りの連続に辟易させられる。戦乱にあって佐々木道誉のような怪人物がいるのは興味深い。本作を貫いているものは君主とはどうあるべきか、人臣のあるべき姿とは何かという問いかけである。物語は終わっているが、動乱はまだ続いている。最後まで描かれなかったことに興味がわいている。

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