『ポポル・ヴー〜マヤの世界創造』、『魔術的アメリカに寄せるカンタータ』　アスバリー＆ケルン放送響、ケルン音楽大学打楽器アンサンブル、他

怪しいヒナステラの魅力が炸裂！
未完の大作『ポポル・ヴー』に『魔術的アメリカ』！

アルベルト・ヒナステラ(1916-1983)は、華麗なオーケストラ曲『エスタンシア』で知られる作曲家ですが、12音技法や微分音を使った刺激的な作品も残しており、このディスクにはユニークな内容の作品が収められています
　『ポポル・ヴー』は1975年から作曲された注目作。ヒナステラの作曲家人生の総決算ともいえる作品はトーン・クラスター、音群的書法、各種特殊奏法が取り入れられ、マヤ民族の宇宙の創造と発展が描き尽くされます。その音楽はどこかストラヴィンスキーやヴァレーズを思わせ、激しいエネルギーのほとばしりが強烈そのもの。絶叫するブラス・セクション、炸裂するパーカッション！　この美しくも狂気に満ちた世界はとても言葉では表せません。もちろんラテン情緒もたっぷりでクイーカの「ウ〜ホウ〜ホ」という悩ましげな呻きやポコパカ、ポコパカと楽しげな踊りのリズムも満載。
　『魔術的アメリカに寄せるカンタータ』もラテンのリズムが大活躍する傑作です。（東武トレーディング）

【収録情報】
ヒナステラ：
・『ポポル・ヴー』〜マヤの世界創造 (1975-83)
・『魔術的アメリカに寄せるカンタータ』〜ドラマティック・ソプラノ、打楽器オーケストラのための (1960)
　ライアンヌ・デュプワ（ソプラノ）
　ブガロ＝ウィリアムズ・ピアノ・デュオ
　アンサンブルS
　ケルン音楽大学打楽器アンサンブル
　ケルン放送交響楽団
　ステファン・アスバリー（指揮）

　録音時期：2007年
　SACD Hybrid
　CD STEREO/ SACD STEREO