Francophonic Vol.2: フランコフォニック 第2集

アフリカ音楽の王様と言えば、やっぱりフランコ。フェラ・クティもユッスー・ンドゥールもサリフ・ケイタも、フランコ（1938-89）が残したとてつもない偉業を超えることはできませんでした。
　そんなフランコのデビュー録音（53年）から80年録音までを収録した集大成的な編集盤が、話題になった『フランコフォニック　第１集』（ライス SAR-3604）。そして今回、その第２集が登場しました。今回は80年から亡くなる89年までの晩年の録音を収録。これでフランコ物語の完結とあいなります。
　40年以上にも及ぶレコーディング・キャリアを誇るフランコですが、特にすばらしかったのは、自身のスタイルを生み出そうとしていた初期音源と、信じられないほどの成熟を楽しませた晩年の音源です。今回の第２集が80年代のみという短い時期の音源だけで編集されたのはそのせい。この時期のフランコはコンゴ音楽のエッセンスを集約したようなすばらしい快演を連発していました。
　そんな晩年を代表する大ヒット「マリオ」をはじめ、女性歌手たちを配したキュートなコンゴ音楽、度迫力のダンス・ナンバーなど、この時期のフランコならではの懐が深い演奏のオンパレード。まさにコンゴ音楽の真髄が楽しめるのがこの第２集です。
　ちなみに今年でフランコは没後20年。ここでアフリカ音楽の王様が残した偉業を振り返るのも良い時期かもしれません。
　もちろん今回も貴重な未発表写真と詳しい解説を満載した48ページの超豪華ブックレット、そしてその翻訳をつけてお届けいたします。アフリカ音楽ファンのみならず、すべてのワールド・ミュージック・ファンが持っていたいお宝２枚組アルバム。自信を持ってお勧めいたします。
（メーカー資料より）