CD 輸入盤

交響曲第9番 ドラティ&ベルリン・ドイツ交響楽団(1984ライヴ)(2CD)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SSS0100
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

WEITBLICKレーベル10周年、100タイトル達成記念
アンタル・ドラティ&ベルリン・ドイツ響の至芸
「マーラー9番」1984年ライヴ!
2CDで1CD価格!


アンタル・ドラティ[1906−1988]はハンガリー出身の名指揮者。アメリカ、イギリスなどでポストを得て名声を確立、同時に世界各地への客演指揮で優れたオーケストラ・トレーナーとしても高い評価を得ました。しかしレコーディングは隙間を埋めるレパートリーが求められるきらいがあり、意外と範囲が限られています。その上至芸に磨きのかかった最晩年の名演はBISのベートーヴェン:ミサ・ソレムニスが知られるくらいなので、今回のリリースは驚きと喜びを持って迎えられることでしょう。。
 ドラティとマーラーというとあまり馴染みがないようにも思われますが、実演では5番などもとりあげていたようで、最後の来日でも読売日響と『巨人』を演奏していました。この「マラ9」は剛直そのもののリズム重視の規律正しい演奏で、嘆き節に陥る部分などまるでありません。それでいて、演奏タイミングを見ればお分かりの通り遅めのテンポが採用されております。これはフレージングを恣意的に伸ばしたり縮めたりして効果を揚げるのではなく、むしろ遅めのインテンポを基調とした直球勝負の結果とも言えます。第2楽章、第3楽章など、手綱を厳しく締めているからこそ狂気の踊りが浮かび上がってきます。この当時ベルリン・フィルが流麗、繊細に傾斜していったのと対照的に、ベルリン・ドイツ響は辛そうなトランペットの音色をはじめとして、深刻な感情が折り重なるような弦楽合奏の厚み(もちろん第4楽章が聴き物です)といい、正にドイツの(しかも北部の)オケらしい非楽天的で強靭なサウンドを聴かせてくれます。アンサンブルに死角がないのは、ラインスドルフのトレーニングの置き土産であることは申すまでもありません。英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。(東武トレーディング)

【収録情報】
・マーラー:交響曲第9番ニ長調 [85:12]
 第1楽章 アンダンテ・コモド [28:20]
 第2楽章 レントラー・スケルツォ [16:37]
 第3楽章 ロンド=ブルレスケ [14:15]
 第4楽章 アダージョ [26:00]
 ベルリン・ドイツ交響楽団(旧西ベルリン放送響)
 アンタル・ドラティ(指揮)

 録音時期:1984年5月30日
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Andante Comodo
  • 02. Im Tempo Eines GemChlichen LNdler. Etwas TPpisch Und Sehr Derb - Poco Pi Mosso Subito - LN

ディスク   2

  • 01. Rondo. Burleske (Allegro Assai. Sehr Trotzig - Presto)
  • 02. Adagio (Sehr Langsam)

総合評価

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地味ですが丁寧な演奏でこれぞプロという感...

投稿日:2021/03/20 (土)

地味ですが丁寧な演奏でこれぞプロという感じです。音色のドイツらしくていいですね。

murr さん | 東京都 | 不明

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どうも東武トレーディングのレビューは筆が...

投稿日:2010/09/23 (木)

どうも東武トレーディングのレビューは筆が走りすぎるきらいがある。「最晩年の名演はベートーヴェンのミサ・ソレムニス」は取り扱いでもないBISを持ち上げているので、文句を言うべきではないのだろうが、「驚きと喜びを持って迎えられる」という結論を導くには、無理があるのでは。さらに「遅めのテンポ」が「恣意的に伸ばしたり縮めたり」せず「直球勝負」という結論も、脈略なく聞き苦しい。ま、どうでもいいのだが「アンサンブルに死角がない」のが「ラインスドルフのトレーニングの置き土産」に至っては噴飯もの。確かにラインスドルフは80年までの2年間主席指揮者を勤めたが、最後の年のフェスティバルでの演奏は、結構荒っぽく盛り上がったが、緻密さは、そこそこだった。オーケストラ・ビルダーとして卓抜の力量を誇るラインスドルフだが、彼に求められたのは、そうした手腕ではなかったと思う。ドラティも然りだと思う。で、何ゆえドラティでマーラーなのか。まあ振って当たり前だし、流行だったからでしょう。「3楽章など…狂気の踊りが浮かび上がる」という話だが、個人的にはシニカルに冷めた感じがあり、おそらく、全体の流れを汲んでの処置だったと思われる。いずれにせよ、ライブと言うこともあり、筆舌に尽くせない感動が得れた。しかし、メーカーやトレーダーのレビューなど使わず、HMVオリジナルのレビューでやったほうがいいと思う。多分。

蓮華人 さん | 千葉県 | 不明

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ドラティのマーラーとは意外な組み合わせと...

投稿日:2009/10/12 (月)

ドラティのマーラーとは意外な組み合わせと思ったが、聴き終えて大変驚いた。これは超弩級の名演であり、このような名演がこれまで眠っていたことが信じられない。84年のライブとのことであるが、同じ年にライブの録音を遺したバーンスタインの名演とは性格が全く異なる。バーンスタインが人間のドラマとすれば、ドラティのは音のドラマということになろうか。第1楽章は、ゆったりとしたインテンポの下、剛毅にして重量感溢れる音のドラマ。第2楽章はまぎれもなく本名演の白眉。他に類例を見ないほどの遅めのインテンポであるが、マーラーならではの舞曲を軽快にではなく、あたかも巨象の進軍のように演奏することにより、死を間近に控えたマーラーの狂気がダイレクトに伝わってくる点を高く評価したい。第3楽章も遅い。かのジュリーニ盤に匹敵する遅さであるが、ジュリーニの柔和さとは異なり、剛直そのもの。終結部も、バーンスタインが行ったアッチェレランドなど、薬にしたくもない。終楽章は、実にコクのある重厚な表現。ここに至って緩急自在のテンポ設定やアッチェレランドなどが現れるが、その卓越した表現力には評価する言葉が思いつかないほど。演奏終了後の聴衆の熱狂もむべなるかなと思わせる。録音も生々しささえ感じるほどの優秀さであり、本名演を心ゆくまで堪能できる点を評価したい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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