本

外科医 文春文庫

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基本情報

ジャンル
：
文芸
ISBN/カタログNo
：
ISBN 13 : 9784167661427
ISBN 10 : 416766142X
フォーマット
：
本
出版社
：
文藝春秋
発行年月
：
2003年08月
発売国
：
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
テス・ジェリッツェン, 安原和見 ,  
追加情報
:
１６ｃｍ,４７７ｐ

内容詳細

意識のある女性の子宮を抉り取り苦しむさまを楽しんだ挙句、喉を掻き切る猟奇連続殺人事件が発生。数年前に同様の事件が起きていたが、そのときの犯人は最後の被害者によって射殺された。その生き残った被害者こそが、殺人鬼の真の標的だった…。ロマンスと医学サスペンスが織りなす、身も凍る戦慄のノンストップ・ミステリ。

【著者紹介】
テス・ジェリッツェン : 子育てと執筆活動に専念するため、内科医としてのキャリアを断念した経歴を持つ作家。最初はロマンス小説で人気を博し、その後医学サスペンスで高い評価を得る。その両方の要素を取り入れた『外科医』で、ミステリ／サスペンス作家としての不動の地位を築く

安原和見 : 鹿児島県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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読書メーターレビュー

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  • 夜長月🌙@5/19文学フリマQ38 さん

    読了日：2018/03/26

    久々に手にした海外ミステリー。故・児玉清さんが絶賛しただけあってスリリングな展開に魅了されました。レイプし、生きている女性から子宮を切り取り、苦しむのを楽しむという連続猟奇殺人事件が起こります。犯人は最後に失敗し獲物である女性に殺されます。しかし、猟奇殺人事件はまだまだ続いたのです。2つの事件の関係や狙われる女性の特性など謎が解けるとまた次の謎が生まれ、一つ一つ丹念に明らかにされていく様はまことに鮮やかでした。ここまで引き込まれたのはレクター博士以来です。

  • キムチ２７ さん

    読了日：2016/01/02

    ノンストップミステリー！という裏文句に惹かれ読んだ。女流腕利き外科医、しかも美人。連続殺人犯の正体を執拗に追っていくのはこれまた腕利きの女刑事と男やもめのおじさん刑事。物語に2個の月(外科医と刑事)があるために読みつつも乱反射が気になり何かしら焦点を絞り切れず。で解明してみれば、な~んだという結末。元外科医のペンになるだけに描写がスプラッターっぽく、凄まじい、でもちょっと気抜け。時間つぶしには面白かった。

  • マカロニ　マカロン さん

    読了日：2018/05/20

    個人の感想です：B+。祝読んだ本1100冊目！若い女性を襲い、意識のある女性の子宮を切り取り苦しむさまを楽しんでから、頸動脈を切り裂く連続殺人事件が発生。手口が2年前の連続殺人事件に似ているが、2年前の事件は犯人が被害者の外科医の女性によって殺されている。手口から犯人も「外科医」という呼び名を付けられる。どうやら、「外科医」の真の標的はその外科医の女性らしいことが判明。警察が警護する中、どのような手口で襲ってくるのか？最後まで、ハラハラとし、女性刑事へのセクハラ的な扱い等、複雑な長編ミステリーだった。

  • とくとく さん

    読了日：2016/07/13

    本作はハラハラドキドキの展開で、めちゃ面白いスリラー小説であるとともに、人々の“再生”の物語でもあった。本の主なテーマが“レイプ”であり、過去に傷つけ辱められた女性が多く出ている。また、そうした事件被害者以外に、副主人公である女性刑事リゾーリも、男性中心社会での生きづらさや自分の容姿への劣等感を感じた傷ついた女性だった。彼女たちが、葛藤しながらも恐怖や悲しみに立ち向かう様は、私も女性としてとても共感でき、励まされ、また一方で性別を超えた人間としての力強さを感じた。

  • アカツキ さん

    読了日：2019/01/09

    海外ドラマ「リゾーリ&アイルズ」の原作。1作目。意識のある女性から子宮を切り取ってから殺害する連続猟奇殺人事件が発生。2年前に同じ手口の連続殺人事件が起きているが、犯人は最後の女性被害者によって銃殺されていた…。最後の被害者である女性外科医と刑事のロマンスもあるが、目を引くのは刑事の同僚であるリゾーリ女刑事。優秀だけどイヤな女。けれど、それは家族や同僚刑事たちからの女性差別に抗い、自分を認めさせるために奮闘した結果。次作は彼女が主人公なので楽しみ。

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